2020年1月29日水曜日

長女の語るDCの人間達

今回の長女の帰国でもう一つ聞いたことがNY好きかい?という質問でした。

まあ、あまりにベタな質問ですが、お父さんとしては数多ある聞きたいことの中の一つには相違有りません。こんな事書いてますけど、じゃあ実際何を聞きたいんだと言われたら「元気でやっとる?生活は安全?勉強は充実しとるかい?」というような、誰でも聞きそうなことくらいしか思い浮かばないんですけどね。w

長女いわく「最初はNYの生活にドキドキ、ワクワクしていたけどなんか慣れた」というものでした。まあ、そんなもんでしょう。そもそも彼女がボルチモアやDCに住んでいた頃から何度も自分や友達とNYには遊びに行っていて、どんな感じの街かとわかっていたはずですけど、観光客として遊びに行くのと実際に住んでみるのとでは大きく違うでしょうから当然の感想。取り敢えずは地に足が着いたということでしょうね。

私自身がNYのMemorial Sloan Kettering Cancer Centerに一ヶ月研究者として滞在したときには、まずNYという街に漂うニオイというものに街を感じました。次に思ったのは街を歩く人達の歩く速さに驚いたこと。少し慣れてきたと思った頃に街のデリーの美味さにハマりました。

娘の学校はSoHo界隈にありますから、私の記憶するNYがそれほど変わっているとも思えませんので、「あの雰囲気」の中で日常を過ごしているのか・・・と思うと「若い頃にあそこに居るっていうのは良いよね~」って思ってしまいます。慣れればどうって言うことはない日常なんでしょうが、ありとあらゆる展示物と興行、人種が集まる街で若い頃を過ごす意味は大きいと思います。

彼女の語るニューヨーカーに関する感想はまだまだ固定していないんですが、DCで関わった人間たちにはかなり否定的だったのが印象的でした。

娘が仕事をDCで二年間仕事をした中で典型的だったのは、彼らの関心事が相手の「仕事」「ポジション」「給料」「学歴」そしてその後に続く「ネットワーキング」ばっかりというものでした。実力もないのに学歴だけでマウンティングをしてくる嫌味な輩というのは洋の東西を問わず居るようで、話を聞いていると思わずナルホドというような話のオンパレードでしたが、実際には逆にハーバード卒でも実力を出すだけでその卒業であることを隠す人間も少ないけどいたとの事。

娘が本人に「なんで言わんかったん?」と聞くといわゆるハーバード卒というカラーで一様に色眼鏡で見られたくなかったとのこと。確かにこれは有名校ならではの一つの対処法ではありますが・・・。

娘には言ったのですが、DCという街の特殊性を考えれば、米国においてキャリアの階段を登ろうとする人間達が最も集まってくるであろう街だと思われるし、仕方ないんじゃないの?と言うと、「わかるけど住みたくはない。」との一言。あいつらしい、にべもない感想でした。

VAの田舎で、高校の同級生の殆どのキャリアの終着点がhouse wife or nurseというような所から出てきた人間である娘にとっては大都会はいろいろと今までになかったことを否が応でも考えさせる場所みたいですね。


0 件のコメント: