2020年1月21日火曜日

更に老いた両親

80過ぎると一年一年の変化が大きいですね。

私は人間の成長と老化と言うのは比較的正規分布のような形で機能を獲得していって最後にはそれらを失っていくものというふうに考えています。

赤ちゃんが笑いを覚えて言葉を喋り、お座りからハイハイをしてつかまり立ち、そして歩く、おむつが外れる、話す、走る、高度なコンテンツを計算したり考えたり・・・・やがてそれが逆向きに動き出し、多くの人は難しいことが考えられなくなり、走ることができなくなり、やがては歩くこともできなくなり、話も辿々しくなるなかで、寝たきりで失禁をしたり便を漏らしたりするなかでおむつのお世話になることに。

お父さんお母さんの手を煩わせていた赤ちゃんがやがては自分の子供達の年令の人達にお世話になって余生を送ることになる訳ですが、どれも順繰りだと思っています。
今までの時代は精々のところ親は6、70代で昇天していたわけですが、今どき70代で亡くなるなんてことがあると、逆になんか病気でも?と思ってしまうくらい皆が平均して長命になったわけです。

その結果として、子がリタイヤするような歳になっても親はまだ生きているなんてことが普通になってきて、そこに大きな社会構造の変化が生まれる事になったわけですが、日本は本当に急速に老いていってますね。日本が一番元気で伸びていってた人口ボーナスの頃にその伸びを体全体で経験しながら歳月を経てきた両親達。

今回、今週の火曜日からから名古屋に遊びに来ているのですが、(若い頃から潜水時の事故で耳の悪かった)親父はますます耳が遠くなり白髪が目立つようになり、母親は変形性膝関節症による跛行と血管性認知症がまた少し進んだようで、孫の名前を本当によく取り違える。

親父がしっかりしているからまだ大丈夫ですが、正直なところ親父が倒れるよなことがあったら、近所の施設にスコッと移送しないといけないなと考えています。まあ、別の特別な方法も考えていないわけではないんですが・・・。

長生きする親を見ていると、何れ我々自身もこうなるのかとちょっとため息も出ますが、仏教で言うところの四苦八苦から人間が逃れる術は有りません。

淡々と現実を受け容れて前向きに進むのみです!

0 件のコメント: