2020年1月27日月曜日

年齢とリタイアメント

引退に適した年齢というのがあるのでしょうか。

政治の世界や商売の世界を見ていると化け物みたいな年齢までシャキッとした脳味噌で各種の問題に鋭い指南を行う人達が居られますが、見たところそれは例外的な一群。実際には災いをもたらしている人々のほうがよっぽど多くて、最終的には組織を潰しかねない所まで災厄を全体に広げている人達も多々であることが、あちこちのニュースや歴史的文章からわかります。

やはり、引退においてはその住む世界に特有の引退の年齢というものがあるのは周知の事実で、スポーツ選手の中でもはや20代が勝負師としての全てみたいな競技もあれば、50くらいまで(一部の人であれば)頑張れる競技もあります。

頭脳労働でも数学者などは30代までにその萌芽が見られなければ超一流にはなれないというようなのもあるようなんですが、他の学問ではそこまでの年齢制限は無い感じですよね。50代前後に花開く人も結構おられますし。ただ、そういう学問領域でも、そこに至るまでの段階で十分に積み上げてきたものがある人限定って感じですけどね。

我々医師のフォーラムでもよく話題になっているのが「先生方、お幾つまで働き続けられますか?」というものです。w

日本における医師という職業は、他の国の様に定期的にthresholdをみるテストを行って、そのレベルに達していなければ免許を使えない~というようなシステムになっておりませんので、基本、やりたければ何歳まででもやっていて良いわけです。下手をすると、勉強をしない現在70歳前後の先生が極端な話1980年代のままの知識で2020年に診療をやるということもあるでしょうし、もう十分金を稼いだからといって、50そこそこでearly retirementを決め込む人だっているでしょう。(アメリカでは思いの外、多かったです!)

しかし、実際のところその引退における実年齢は多くの企業戦士などよりかは10年は長いと思います。2020年の現代日本における大多数の組織の定年は60歳。しかし、大学でのポスト終了ならいざしらず、実際に医師としての仕事終了を潔く60で切る人などほぼ周りで見たことが有りません。

多くは結構なオジイチャンになってもそれなりにアルバイトで趣味+アルファレベルで働く人をたくさん見ています。無論、60代でもそれこそバリバリの現役以上なんて言う人は掃いて捨てるほど居るのはこの世界でも変わらないんですけどね。
聖マリアンヌには100歳超えの超有名医師日野原重明先生という方も居られましたが、それは例外ってことで・・・。

いざ自分がそういうのが気になる年令になってくると周りの人ってどうなんだろうと言うことが気になってくるもんですね。


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