2019年6月28日金曜日

看護師の寿命

病棟に明らかに浮いている看護師がいます。

本人は正直いろいろな意味で残念な人で、いろいろと大小のミスをやらかすのですが御本人は気づいているのかいないのか・・・。
還暦を過ぎた人なのですが今どきその程度の歳では幾らでも働き続けているのは私立の病院では普通ですし能力的には全くもって問題の無い人達はたくさんおられます。

しかし!

歳だけ取り続けて、昔の知識で今の人を叱りつけたりするこの御仁、自分の失敗には激甘なんですが、若い子やその他の大人しい(しかし賢いので敢えて反論しない)看護師さん達に何とかしてマウンティングしようと一生懸命なんです。

一人で”大声で”つぶやいては他の人に己の考え方の妥当性を擦り付けようとするのですが、この残念なオバサン看護師に対する病棟内の他の看護師さん達の影の評価はまさに無残なもの。しかし、勿論この看護師さんは自分がそう思われていることなど全く御存知ありません。

やはり医師は勿論、看護師さんも勉強を続けなければ日々己の知識は希釈され、忘却の彼方へ飛んでいくだけでなく、あっという間に昨日の常識は今日の禁忌になっていく流れの早い今の時代ですから、「昔の己の経験」を勉強無しで後輩たちに押し付けるのは危険・迷惑なだけでなく病棟をリスクに晒す可能性が大アリなのです。

勿論、そんな勉強せずに他人に過去の経験のみでマウンティングしようとする人が残りの人達にどう思われているかというのは知らぬは御本尊のみという侘しい世界なのですが、そういうのを見ていると人は歳を取るだけでは人の上に立ってはいけないのだという事が如実に理解できるので、自戒するための卑近な例としては最適なんですが・・・。

人のふり見て我がふり直せ、他山の石・・・等と言い方はいろいろありますが、勉強しなくなったらこの仕事からは引退しよう、いや、すべきだと考えるこの頃の私でした。

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