今日はアメリカでいつもお世話になっていた知人からLINEが突然入ってまいりました。
アメリカに居た頃に税務関係の処理で処理で大変お世話になった在米日本人女性の方からでした。今回、腹部臓器に単発の腫瘍が見つかり、その診断治療の件で何度か遣り取りしていたのですがオペをすると言われた日の前後数日前からお返事が無くなっていたことでした。
何度かLINEを送っていたのですが、今日はオペ終了後ほぼ透過が経過したということで既に退院され、自宅で療養されているとのこと・・・。本当に我が事のように嬉しかったです。自分の母親が倒れても、もしかしたらこんなには心配しないかな。
私自身もアメリカで大手術をした後、3ヶ月ほどはまともに稼働できませんでしたので、オペ後の患者さんがどれほど消耗するものかは言われなくとも良く解っています。
既に十年前の出来事ですが、まるで昨日のことのようにあの時の辛さや痛みが蘇ってきます。こういう体験というのはしなければしないで済んだほうが良いに決まっていますが、実際に経験すると患者さんに優しくなれますし、歳をとったらどうなるのかというのを若い頃に経験することが出来ますので、お年寄りにも「自然と」優しくなれます。
人間というのは体験を超えて実感することは出来ません。頭の中でいくら哲学的思考を積み重ねても、一発ぶん殴られる事による「痛み」の体験というものは、暴力や痛覚とはなんぞやということをビビッドに当人に理解させ、万言を費やしても理解できなかったことが一瞬でわかるようになるのと同じ事でしょう。
カリフォルニアから届いた彼女の声は未だ今の所「か細く、張りのない」ものではありましたが、もともと元気玉とはこの人の事だろうと思われるようなバイタリティ溢れる方です(アメリカ人医師にも同じことを言われたそうです。w)ので、間違いなくアッと言う間に普通の暮らしに戻ってこられることを期待しますし、実際に戻ってこられることでしょう。
大切な人のオペが無事に終わって本当に良かった!
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