2018年5月1日火曜日

一人で早朝にシネマを観に行きました

つい先日、前からやりたいと思っていたことを実行してまいりました。
(以前ちょこっと書いたかな?「女神の見えざる手」というのを上映期日を逃して歯ぎしりしたことがトラウマになっておりまして・・・。今度は絶対逃すまいとフンドシ締めて行ってまいりました。)

実になんてこと無い事なんですが、家族持ちの私にとってはそれを「やりなはれ!」と言ってくれる嫁さんがいてこその行為です。(まあ、嫁さんの意向ガン無視と言う「あとは知らんぞ~」的な作戦も無きにしもあらずですが。W)

朝の八時半から北区にあるイオン・シネマに」行きました。
席に座っていたのは合計五人!w女性2人(お嬢さんと年配の方)男性は私と更に年配の男性、あと前の方に一人。

観たのはPENTAGON PAPERSでした。(アメリカではThe Post)スピルバーグがもう一本の映画を制作しつつも、この映画の重要性を実感し、あっという間に仕上げたといういわくつきの作品です。メリル・ストリープとトム・ハンクスも好演しておりまして、特にメリルのワシントン・ポストの(夫の死によって自動的になった)社主としての当初の弱々しい「心の揺れ」が、次第に強いものへと変わっていく様はなかなかのものでした。

ネタバレになるので多くは書きませんが、アメリカはこういう作品が時宜を得てガンガン出てくるところがアメリカらしい。しかもそれを皆が時事問題の一環として観る人が多い。rotten tomatoesでもなかなかの高評価です。

ハッキリ言うと、この作品は今の政権に向けて叩きつけられているものと考えて良いでしょう。私見ですが!
中身は勝てないベトナム戦争の実態を詳細なりポートとその最終分析で完全に知っていながら、世間の前ではそれを隠し、戦闘能力を逐次継ぎ足していった当時のニクソン政権の内側を暴くものです。

マクナマラも実にクリソツ。バークリーとハーバードで学び、実にそつなくスマートで分析力に長け、フォードで社長になり、ケネディとニクソンを支え、世銀総裁を13年間も勤めたこれ以上何を求める?というレベルの輝かしい経歴を持つ男。

しかし、そんなスーパーマンでも嘘を嘘で塗り固めていった挙げ句に行き着いた先は・・・。これ以上は書きませんが、もしDVDなどで出たらご覧になってください。

命や社運を賭けてでも戦うべき正義があるというと大げさでしょうか。ベトナム戦争のアメリカ国内における世論の潮目を変えた事件を二時間にまとめた良い作品です。
映画の最後の一分間は・・・「おお、そうくるんだな!」でした。

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