2018年5月26日土曜日

人手不足の世の中で

少なくとも私が知る範囲でどの病院も人手不足でないところはないと思います。

どの病院に聞いても「看護師さんが足りない」「XXXXの仕事をする人が見つからない」という嘆き節を聞きます。これが深刻な問題であるのは実は保険収入と直結しているからです。

結局、病院がどのようなレベルの看護レベルを行うかという方針決定の大きな足かせとなるのは患者の数に対する看護師不足なのです。ですから、ある一定の認定を得るために必要な数の看護師が取れなければ、病院は病棟を閉鎖したり縮小させたりすることでその事実と厳しく向き合わなければなりません。

結局の所、条件を良くし、仕事場としての魅力を増すことでことで人を集めるのが大切になります。それは勤務時間だったり、給与だったり、福利厚生のレベルだったり。

どの条件に魅力・重点を置いて人がそれを選択するかはまさに看護師さんや応募してくる方々の年齢層や必要なレベルによって変わってきます。小さな子供さんがいる家の人、独身女性、子供が大学に行っていてお金が必要な人、お金はそれほど要らないので自分の時間を充実させたい人など様々で、全く一様ではありません。

リクルートの担当者は四苦八苦しているようですが、他の各施設とも同じように四苦八苦しておりますので、別に私の所属している病院だけの話ではありません。

でもね、私は思うんですよ。これは選ばれる方にしてみれば良い話であって、雇用条件が良くなければ人が寄り付かない世界が日本では出現してきているということ。
潰れるところは潰れ、知恵と工夫をこらした良いところだけが残っていく。見方によっては悲観するばかりではありません。

ブラック企業が淘汰される過程の中でいろいろなことが変わっていくことでしょう。
ろくでも無い企業は法律の力みならず、自然淘汰でも消えていくことになる良い時代とポジティブに考えましょう。

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