2018年5月9日水曜日

覚醒剤使用者の末路

名古屋のような都会だと、病棟の受け持ちでしばしば覚醒剤中毒者の「その後」の人の治療を受け持つことが有ります。

基本的な特徴として多いのは、まず第一に(数字を個人的にとっていないのであくまでも印象ですが)肝炎を持っている人が多いこと。まあ、これは針の使い回しが多いので必然的にそうなりますよね。

次に多いのはTATOOをしている人が多いこと。これは圧倒的ですね。(上に書いた肝炎の原因の一つにもなっておりますし!)日本の入れ墨と言われる彫り物の立派なものを全身に入れている人もいれば、自分で手彫り方式で自分の好きな動物や自分の本命の女性の名前を入れたりする人も物凄く多い。まあ、これは万国共通ですかね。あと、純粋に西洋風のTATOOを入れてる人もチラホラ。こちらはやはり若い世代に少し年齢層がシフトします。

どうも彫り物にはデザインに流行り廃りがあるんでしょうか、世代ごとに違いが出ているような気がします。きっと、この世界の人達にとっては名前のようなもんなんでしょうね。

あといろんなことで我慢が出来なくなってしまっている人が多いと思います。タバコやアルコールだけではなく、お菓子、夜食などに関しても「だめ!」と言っているのにどうしても我慢できない人の多いこと多いこと・・・。本当にびっくりするほどいろんな事が我慢できません。

それに関連した患者さんの「病棟での」やらかしインシデントを見るたびに「ああ、またか」と思わざるを得ないのですが、人生の早い段階で「我慢する」という訓練をさせて貰えなかった人達は自分で稼がなければならないような歳になった時点で、大変辛い思いをしなければならなくなると私自身は思っているんですが、ここのところを突破しない安易な選択を繰り返した人達の一部は「楽なこと」「楽しみ」「辛いことからの逃避」を繰り返した挙げ句、薬にまで手を出してしまうのでしょうか。

辛かろうと苦しかろうとどんな事でも最後には向き合わなければならない瞬間というのがやってくるはずなのですが、その結果がいきなり「廃人」だとか「死」だという可能性が高いのが覚醒剤であるということをどれだけ理解してこの薬を使い始めるのでしょうか。

恐ろしい話です。

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