2025年6月30日月曜日

休みはきちんと取る時代!

明日から親父を名古屋に迎えての6日間が始まります。

久しぶりの来名ですが、前回も書いた如くそろそろ人生の最終段階になってきているオヤジをなんとかかんとかケアしつつ「湯の山温泉」をエンジョイして貰わなければなりません。

その為には仕事を暫く休まなければなりません。この点私は恵まれておりまして、きちんと休みを入れる時に仕事を頼める医師が居ります。その反対は私が受けるというパターンなのですが、とにかく信頼できる方が院内に居るというのは本当に助かります。

こうやって考えると「きちんとした休み」をとってリフレッシュする時間を導入するのは物凄く大事な事で、医師自身が疲れ切って患者さんを診る事が雑になるようであれば正に本末転倒と私は考えています。忙しい日々というのは医師にとっては有難い事とは考えるのですが、それも限界というものがあって「疲弊」という状況は望ましくありません。

昭和の時代から平成の頃にかけてはまさに「24時間働く」という感じの仕事をしていましたが、20代半ばの若かった私でさえソレは無理でした。次第に体の中から精神の力が抜けていき、最後は帯状疱疹が右脇腹に出現するという事になってしまいました。あれ以上無理に無理を重ねていたら、恐らくは抑うつ状態に陥っていたんだろうと思うのです。

仕事の質を保つためには休暇が必要。アメリカにいた時の仕事の事を思い出しても、詰めに詰めてやる瞬間というのも余りに長く続くと仕事の質が落ちるという事が間違いない事実でした。

私自身は替えの効かない歯車というものは本来システムの中にあってはいけないとずっと思います。大天才や神の如きスキルの持ち主…というのもその存在は貴重で、人類の運命を切りひらく能力を持っていると言えるでよしょうが、残りの殆どすべての人間には「代用」が効くようにシステムをセットアップしておくことが大切な事です。医療行為程度のことではスキルフルな人間や知識をふんだんに持った人間を複数用意しておいて、誰かが欠けてもこちらの代用が効くという事こそがシステム・セットアップの肝だと思います。

属人的なシステムは必ず崩壊する、そして崩壊する時には一瞬で崩壊すると思います。替えが効くシステムの中で人々が後退にきちんと休みを取りながら、少しでも長くシステムを支える事こそが現代の効率化というものでしょう。

そういう意味でブラック企業は潰れて当然のシステムだと思います。

2025年6月29日日曜日

H-IIAロケット有終の美

本日午前1時33分に、日本の国産ロケットH-IIAが最終機「50号」の打ち上げを成功裏に終えその仕事に終止符を打ちました。

初打ち上げの2001年から24年も経っている訳ですが、2001年なんていうのは私がアメリカ渡ってまだ三年目で、ヒーヒー言っていた頃です。この時期にH-IIから受け継いだ技術をベースに信頼性とコストと能力の三点を少しずつ磨き上げ続けたこのロケットは6号機の失敗以外は50回中49回もその仕事を成功させるという神の如き快挙を成し遂げました。

まさに日本の宇宙開発を世界レベルに押し上げた機体となったのですが、その役目を次世代機H3ロケットへとバトンを渡したことになります。もともと宇宙航空研究開発機構(JAXA)の前身である宇宙開発事業団(NASDA)と三菱重工業(MHI)が共同開発した全長53mの大型ロケットなんですが、その歴史の中で数多くの日本の人工衛星を軌道に乗せては世界的快挙を成し遂げてきました。

情報収集衛星、気象衛星「ひまわり」、地球観測衛星「だいち」、準天頂衛星「みちびき」等は工学系のお仕事に興味のある人ならほとんど聞いた事があるのではないかと思いますが、それらの地道且つ大切な仕事以外にも、2014年の小惑星探査機・はやぶさ2打ち上げの仕事も成し遂げています。リュウグウのサンプルを地球に持ち帰ることに成功して世界を熱狂させた事は記憶に新しいのではないでしょうか。更に最近は月面着陸のSLIMのニュースもありましたよね。

50号機もスムーズに打ち上げられさも当たり前の様に旅立っていった訳ですが、これほどの超高度の技術の塊と擦り合わせを更に磨きに磨いてモジュール化を発展させつつ低コスト・高信頼・高頻度の三拍子で国際市場に殴り込みをかけるH3へと夢は繋がれました。

日本が独立科学国家として打ち上げ輸送能力を強化するための次世代新型ロケットは2023年の1号機こそ打ち上げ失敗となりましたが、2号機から今年2月の5号機まで4機連続で打ち上げに成功しており新型ロケットとしての実績をガチッと固めています。

次の6号機は固体燃料ロケットブースター無し!の液体燃料ロケットエンジン3発での組み合わせで構成される「30型形態」で打ち上げるとの事。きっとやってくれる事でしょう。^^

確か、H-IIが一機200億、II-Aが100憶、3はその半分で行くという話。相乗りやロケットのモジュールの変化でいろいろと対応するとの事ですが、科学技術で負けないような国家であり続けて欲しいものです。

2001年以降のロケット打ち上げ成功率ランキングでは、日本が世界トップクラスの成功率を誇っています。特にH-IIAロケットは98%の成功率を記録し、世界で最も高い信頼性を持つロケットとして知られています。しかし、一体全体あんな凄い技術の塊をどうやったらこれだけ連続して組み合わせて連続して成功させ得るのか?その品質管理のレベルと精密さに脱帽するしかありません。

因みに以下は、各国の代表的なロケットの成功率(2019年末時点のデータ)

ロケット名 成功率
H-IIA/B 日本 98.0% (48/49)
アトラスV 米国 98.8% (82/83)
ファルコン9 米国 97.6% (80/82)
デルタIV 米国 97.5% (39/40)
アリアン5 欧州 96.3% (104/108)
長征3号 中国 95.1% (117/123)
ゼニット3 ロシア 91.3% (42/46)
プロトンM ロシア 89.8% (97/108)

頑張れニッポンの技術陣! 俺も打ち上げ見に行くぞ!

2025年6月28日土曜日

美人局の犯人がなんと!

ちょっと驚いたことがありました。

それは暫く前に名古屋で起きた若造の起こした美人局殺人事件の事でした。いったいこの事件は何なんだろうと思っていたら、なんと美人局事件に関連した殺人事件である事が判り、その犯人の一人が20歳の糞男だという事が判明したまでは良くある「クズ男とバカ女による」救いようのない事件という感じで頭の中に投げ捨てていたんですが…。

ある日、カルテに記録を書き込んでいる時に病棟師長から「先生衝撃のお話もう聞かれました?」と囁かれたのですが勿論私は何のことか解らず「ナニナニ?なんか不味い事でも起きたんかい?」とちょっとつついてみたんです。

すると、彼女曰く「あの、うちの病棟看護師のX君、この前の美人局殺人事件を起こした男と同じ学校で、彼の先輩にあたるらしいです」というお話。私はまさかそんな事件に彼のような善良の塊みたいな人間が1ミリでも関わっているとは思っていなかったので純粋に驚いてしまいました。

そのあと、そのX君と話す機会があったのですが、この犯人として捕まった殺人犯のクズは学校ではハンドボール部の幽霊部員みたいな状態だったらしく、クラブ活動などは実質していないような奴だったとの事。その上、学校でも窓ガラスを叩き割って回るようなしょうもない輩だったらしく、クズがクズのまま歳だけ食って馬鹿な女とつるんだ挙句に人まで殺しちゃったという話なんだとか。

学校というところも病院というところも数百人の人間が所属するシステムですから、何らかの犯罪を起こしたり、逆に犯罪に巻き込まれるような人間が居ても全くおかしく無い訳です。ましてやそういう連中が「知り合い」という範疇にまで広げると、当然「アイツ知ってる」という事は何時でもあり得る訳で、愛知のような人口も多く犯罪もそれに比例して多い所では特に珍しい訳でも無いという事になるのでしょう。

それにしても、何で一定のバカ女というのはこの手のクズ男に付いて行くもんなんでしょうね?世の昔からこういう共依存のようなバカと阿呆の絡み合いは存在しますが、21世紀だろうとそれは全く変わらない訳で、ほんまに男と女の関係性というのは洋の東西や時代を問わずおんなじ構図と風景ですな。w

しかも美人局とか…。何百年前からの話なんだ?って感じです。

2025年6月27日金曜日

田舎から爺さんが来る

7月の頭に宮崎の実家から親父が来ます。一人で。

87歳になろうとする爺様ですから結構足腰も弱っておるんですな当然ながら。今回は飛行機胃に載って来れるように手筈を整えましたが、コケさえしなければ大丈夫という感じで来ることを祈っていますが、笑ってしまうのは親父自身の説明で「俺は最近はこけん様になっとるぞ、月に一回くらいしか」というもの。コケとるんかい!orz

昔から田舎の方で何かあっても私には報告せずに随分後になっていろいろと落ち着いたりしてから私に「それとなく」話しかけ私を驚かせたり呆れさせたりする事が多い親父です。

今回の旅程ではまずは宮崎から飛行機で飛んできてもらって、飛行場に私が御迎えに行くという事になっています。その後は取りあえず我が家に来て貰って一泊し、翌日と翌々日は嫁さん達とどこかに外出予定。更に木曜と金曜はそれぞれ一泊ずつ異なった温泉宿での湯の山温泉旅行となっています。行く途中と帰ってくる途中ではそれぞれ桑名の焼き蛤と四日市のヒモノ食堂に連れていく予定です。

何と言っても87歳ですから何が起きてもおかしく無い歳。コケて大腿骨頸部骨折したり、頭部外傷、顔面外傷など幾らでも発生が有り得ます。とにかく荷物を持たせず、傍でそれなりに歩いて支えるのがベストかな?と考えるのですが、この前の下呂温泉でも明らかになったように親父は私が親父を年寄り扱いするのを非常に嫌いますので、嫁さんに頼んで手を繋いでもらおうかな等とも考えてるんですけどね。

湯の山温泉に行くのは寅さんで初めて知った温泉ではあったのですが、知り合いの形成外科の先生から「あそこは昭和が残るひなびた感じの良いとこですよ」と言われたから。

周りの看護師さん達に聞いても同じような感じでしたので、ソレなりに良いのでしょう。何か宿泊可能な奇麗なスパも出来たとの事なのですがあまり一度に欲張るのもなんですから、取り敢えずはいける所を絞って親父が余り疲れないようにしようとは思っています。

生きていたとしても来年88歳になって一人で名古屋に来るのも流石に大変な可能性が高いので、やっぱり今年くらいが最後なのかな…。まあ、誰にも答えはわからんのですが。

2025年6月26日木曜日

看護師で管理職って面白いか???

 病院に居るといろいろと疑問に思う事があるんですが、その一つに看護師さんの仕事があります。

我々医師の仕事と云うのは看護師さんやヘルパーさんの仕事無しには前には全く進みません。医師が出来る範囲の仕事と云うのは比較的かっちり区切られていますし、それを超えて作業をしようとすると本来しなければならない仕事自体が削られて逆に非効率になってしまいます。

患者さんのおむつ替えや移動補助、書類の搬送、物品の運搬、ちょっとした清掃なども含めてこの人達におんぶにだっこというような感じというのが正直なところです。

勿論、大学病院の様に高度に分業化されたところや税金や補助金がガッツリ突っ込まれている所ではこの限りではありませんが、じゃあこういう所で育った人達が市中の私立病院に来たらどうなるかとなると正直「最初はかなり厳しい」というのが私の本音です。

それは簡単な理由で、ある一種類の業務をシコシコとやってばかりいるタイプの看護師さんが多いからで、他の仕事は知識としては知っているけど実務としては全くやった事が無いという方が多いから。ただ、知識はあるし比較的難しい事も吸収が早い傾向があるのでおかしなプライドさえなければ市中病院でも多くの場合全く問題ないというのが答えでは無いでしょうか。

しかし、ここでも多くの例外?があって、大学から来た人ってなんか変なプライドある人が多いのです。私から言わせればそれはシステムがきちんと組み上げられているからであって、別にあんた自身が立派という訳では無いのよ~という話なんですが。

ところで「来る者は拒まず去る者は追わず」みたいな事を言っている私の勤める病院では「残って欲しい人」さえも去っていきます。本当はそれではダメで、そんなシステムだと悪貨は良貨を駆逐する事態になってしまう事が殆どなんですが!

さて、そんな看護師さん達の仕事の中でも私がつまらなさそうと思う仕事は管理職。看護師として仕事して管理職になるってどれほどつまらないんだろうと管理職の人達の日常を観察していてつくづく思います。

これは教職における教頭や校長等と同じ事なのかもしれません。そもそも、教える事自体に熱い情熱を持っている人は早くから教頭・校長の昇進試験に見向きもしないなんて言う人も沢山居るのをいとこから聞いています。まあ、そうだろうなと。^^

看護師になって患者さんと触れ合う事が好きな人がわざわざつまらないデスクワークを志向しようという事自体が私には( ゚Д゚)な感じしかしません。

実際にそういう仕事に就いている人達を見ていると、現場では評判の悪かった人達の多い事多い事。看護師さんになるひとがそもそもデスクワーク向きの人間なのかというのも非常に巨大な疑問で、病棟ではキチンと仕事が回せる人がデスクワーク、書類仕事等では驚くほどのポンコツであったりする事も稀ではありません。病棟でポンコツで、事務仕事も輪をかけてポンコツなんていうのはごく普通ですけど。w

仕事に何を求めるのか?大事な質問です。

2025年6月25日水曜日

ジジイ化と耳毛

10年ほど前から目立っているのが耳毛の「元気」化。

歳重ねて来ると、体のいろんな器官が言う事を聞かなくなってきますが、恐らく毛根の遺伝子のコントロールもその一つである事には間違いありません。関係の無い場所からニョキッと唐突に生えてくる耳毛、そしてそれ以外の毛。

昔はホクロから一本だけ必ず生えて来る長い毛を宝毛と言って面白く観察していましたが、何時のまにやら生えて来なくなりました。代わって登場してきたのが長くなってきた眉毛。これは我が家の伝統で、親父もロング眉毛で白髪付き。

何時もは私の嫁さんの種々の進言にはホイホイと従う私の親父なのですが、「眉毛を切れば?」と云う私の嫁さんからの進言にだけはニヤリと笑って首を横に振り続けるのでした。結果は故村山富市状態。
上の例は眉毛ですが、私の場合は左右の耳穴近くと耳たぶ(耳朶・じだ)に存在する黒い毛。放っておくと恐らく容易に1センチ程度にはなるであろうこの「耳毛にしては極太で、髪の毛と比べると細め」の要らん毛はなんで抜いても生えて来るのかとその毛根力に呆れてしまいます。

この「毛力・けじから」が私の頭頂部にも存在すれば問題無いのでしょうが、世の中そう上手くはいかないのが世の習い。

要らん所に要らんパワーが配分され、必要な部分には必要なパワーが配分されないという哀しい現象が老化していく身体には顕れるのだな~という実に解りやすい事実が自分の毛根を通じて何度も何度も強制的に理解されるのでした。orz

そう言えば病院に入院している爺さん達診てると耳毛ボーボーなんていう人は極々普通。結局オノレもその一員になる鳥羽口に立っているのかと思うと、耳毛を通じて何だか人の世の無常を思い知るのでした。w

2025年6月24日火曜日

またあの碌でも無いシーズンがやって来た

この前車を運転していた時に神社の脇に嫌な看板が立っているのが見えました。

それは第27回参議院議員通常選挙のポスター掲示板でした。まだ公示という形にはなっていないので、当然の如く誰のポスターも張られておりませんでしたが、ここにまた連中の嘘に満ち満ちた笑顔や出来もしない公約を書き込んだ醜いポスターがベタベタと張られるのかと思うだけで不快感を催してしまいます。

一体こういう選挙に我々国民は幾ら税金を注ぎ込んでいるのかという事が気になってウェブを調べてみたところ、年度や衆参どちらの選挙が行われるのかによって多少の変動はあるものの、近年では衆議院で凡そ700億、参議院で同様に600憶程度と見積もって良いようです。

有権者は1億500万人程度とのことですから、一人あたりだと約600円程度の負担になっているという事実に驚いてしまします。

一体全体このネットの時代に何でこんなに金がかかるのかと思っていたら、投票所の運営、開票作業、選挙管理委員会の事務費用、啓発活動用のポスターや広告、違反取り締まりのための費用、在外投票の実施などが込々でこんなに巨額になるんだそうです。

ネットを利用した投票はまさにマイナンバー・カードを使用するいい機会だと思うんですが、在外投票も含めネットで投票を行うことを少しは検討すればよいと思うんですけど、技術的な問題その他でマダマダ難しいんでしょうね。生体認証こそがその突破口になると思うし、投票所も同時に設営してそこでネット投票させるという手もあるかと思うんですが、一体どうすればよいのかそういう意味で考えるネタを提供してくれるネット先進国と言われるエストニアの事例は面白いと思いました。 

まあ、実際は何れかの形でネット投票というものが現れる時代というのがやって来るのは確実だと思うんですが、私が生きている間には未だ日本では実現しないのかな?

少なくとも、あの悍ましくバカバカしく、金のかかる選挙ポスターをベタベタ張り付けるのを中止する事と、選挙カーで知りたくもない糞候補の名前を連呼しながら一日中朝から晩まで近所を走り回る奴を逮捕するのを公約にして欲しいと思うんですが…。

奴らには無理ですわな。泥棒に刑法作らせるようなもんですから。w

2025年6月23日月曜日

そろそろ免許更新の時期だけど…

誕生日が近づいてきました。

今年は運転免許証の更新の年ですが、取り敢えずは愛知県公安委員会から更新に関する通知がやって参りました。これ、来ないと忘れがちですよね…。

さて、今回は一つ乗り越えなければならない問題があります。それはマイナンバー・カードと運転免許証の一体化の問題。あれだけ政府がマイナンバー・カードを「便利な道具にする」という条件で、保険証の一体化、免許証の一体化という具合に順を追って機能を追加させてきているのですが、まだまだ一部の機能が追い付いていないという点が見られるんですよね。

マイナンバーカードの有効期限が5年以下(つまり近く切れる)状態で運転免許の更新を行う場合、いくつか注意点と選択肢があります。 

現時点ではマイナンバーカードを更新しても免許情報は自動で引き継がれ無いというのが痛すぎ。結局、マイナンバーカードの有効期限が近い状態で「マイナ免許証(免許情報を記録したマイナンバーカード)」を取得すると、カード更新後に再度一体化の手続きが必要となるという「アカン」システム。一言で言うと何じゃそりゃ?w

という訳で、これに対してネットで調べて判明した取れる手段は二つ。

 「先にマイナンバーカードを更新してから、マイナ免許証を取得」するのが最もスムーズで確実な方法で、更新後のカードに免許情報を記録すれば再手続きの手間が省けるとの事。次の手としては「マイナ免許証と従来の運転免許証の2枚持ち」にするという手で、一体化はするけど従来の免許証も残すという方法。確かに万が一マイナンバーカードを更新しても、従来の免許証があるので運転に支障は出ないんですけど、これは正に本末転倒で訳のわからん二度手間です。馬鹿かと。w 
 
今年の秋頃から、マイナカードの更新時に免許情報も自動で引き継がれる新システムが導入される予定らしいのですが、それまでは上記のような面倒くさい対応が必要とかもう勘弁してっちゅう話です。そもそもそんなシステムは「初めから」セットにしとけって話。orz

秋口というのが何時かというのが微妙な話で、私の場合は更新時期をほぼ8月の末まで引っ張れるんですがそれは秋口では無さそうだし、名古屋は意外といろいろと新システム導入が遅れているとの事で、多分今回迄は私の場合免許証との一体化は先送りかもです。

は~。デジタル立国なんてどこのどいつが言ってるんだか?

2025年6月22日日曜日

血圧の測定

私は最初はどちらかというと血圧は低い方の人間でした。

ところがアメリカを離れる少し前位から血圧が高いくなってきている事を時折Walmartの血圧計で測定を続けている時に気がつき、危機感を持ち始めていました。

そもそも私の親父の方の家系は基本ナチュラルにデブになりがちな人々であるにもかかわらず血圧は高くない人々の集団。そして母親の親兄弟は脳血管疾患で戦争終了前後にStrokeで死んでしまった爺さんを筆頭に高血圧が揃い踏みの人々です。

私はどっちだろうと思いつつ実験その他の不健康極まりない日々を送っていたにもかかわらず血圧は少なくとも50近くまでは全く上がらず…の筈だったのですが、50が見えてきたころから少しずつ上がり始め、放っておくと稀に収縮期血圧が140台とかが出るように!おまけに私の高血圧は拡張期血圧が常に高めで90前後。上が低い時でも下は高めという末梢血管が老化を示している感じの高血圧。(実際還暦前の高血圧の人って多いんです!)

若手に比較的に拡張期高血圧が多くなる主な理由としては以下のようなものをズラズラとAI先生が出してくれます。なんて系統的に出すのかと感心してしまうオジサンでした。w
  1. 末梢血管抵抗の上昇若年〜中年層では血管がまだ柔軟であるため、収縮期はそれほど高くならない一方で、末梢の細い血管が収縮しやすく拡張期血圧が上がりやすい傾向がある。 
  2. 交感神経の活性化ストレスや睡眠不足、過労などにより交感神経が優位になると、血管が収縮し、拡張期血圧が上昇します。これは働き盛りの世代に多く見られる特徴。 
  3. 塩分・カフェインの過剰摂取食生活の乱れや外食の多さによりNa摂取量が増えると血液量が増加し、血圧が上がりやすくなります。特に拡張期に影響が出やすいとされている。
  4. 肥満や運動不足体重増加や筋肉量の低下により、血流が悪くなり、血管への負担が増すことで拡張期血圧が上昇。 
  5. ホルモンバランスの変化特に男性では、40代以降にホルモンの変化が起こりやすく、血圧調節に関わるレニン・アルドステロン系のホルモン類に影響を与える事がある。 
実際、 高齢になるにつれ更に動脈硬化が進行し、収縮期血圧が上がりやすく、逆に拡張期は下がる傾向を見せるんですよね。実臨床の現場では拡張期血圧の過度な低下を診る事でその人物の生命予後が判断できるという論文も出ているくらいですから、血圧を計測し続ける意味というのは本当に大きいんです。

朝晩毎日つけるだけで「物凄く」役に立つ血圧測定結果。出来たらスマホの中に自動か手動で入れて、お医者さんに見せる事で、心不全、脳血管疾患、眼底病変、腎臓病、その他諸々の病気からあなたの健康を守る第一歩になるかと考えますが、如何でしょう?

私は数千円のオムロンの血圧計を買って己と嫁さんの為に使っています。数千円で健康を買えるとしたら安くないでしょうか?

2025年6月21日土曜日

久し振りの半田で美味しい食事

二年ほど前にミツカンの博物館に行った話をこのブログには書きました。

その後、いろいろと超ドロドロとしたミツカン内の暗闘がネットを賑わしているのを見て「金持ちって己の利益の為ならやる時は何でもやるな( ゚Д゚)」と驚いた記憶があります。まあ、その話はネットで検索して頂ければいろいろ出て来るでしょうからここでは脇に置いておいて…。

今日はある方の御招待で半田の成岩(ならわ)駅の裏にあるフルリール(Googleで調べるとフランス語ではフルリアと聞こえます。花が咲くという意味の様です)というお店に行きました。

最初は民家の様に見えたところでしたが、裏手の外観はオシャレなフレンチ・レストラン風の造り。中に入ってみると更におしゃれでした。テーブルが四つ程置いてあって、まさにこじんまりという感じでしたが、中は明るく広くとても良い雰囲気でした。

実際にドリンクから始まりましたが、出て来る魚料理、肉料理などの品々が皆美味しくって次々に口に運んで行ったのですが、途中で私に異変が発生。余りに量が多くて私が食べるのが辛くなってきたのです。orz

ところが、全く同じものを食べている反対側に座った嫁さんは平然と食べ続けています。朝をチョコくらいで済ませていたというのですが、私も朝はサラダと薄味のコーヒー牛乳程度で止めていたのに一体これはナニ?って云うくらい腹が膨れてしまいました。

結局、私のお腹は妊娠したクジラの様になってしまい(見たことはありませんがw)もうダメとギブアップ。ちょうど良い具合に皿もそれ以上は出て来なくなって最後は美味しいデザートを頂いて終了となりました。一番最後に御主人であるシェフがお顔を出されましたので、御挨拶をして感謝の言葉を互いに発しながら店を辞しました。

帰りに今日食べた料理の美味しさに関していろいろと二人で感想を言い合っていたのですが、やっぱり雰囲気とセットで食べる美味しいフレンチは何時食べても美味しいな~っていうありきたりの結論に落ち着いてしまいました。

帰りは阿久比のレザー・ショップに寄ってお店の御主人とまたいろいろな話に花を咲かせて楽しみました。また、美味しいものを食べに半田に行くのはアリだなと思った次第です。

2025年6月20日金曜日

税制が社会を動かす

税制というのはアメリカに居た頃から「何と複雑怪奇なんだ」と思う事が良くありました。

世の中で最も確かにやってくる事は「税金と死」等と言って良くジョークのネタにされるのがアメリカでしたが、その感覚は日本に帰ってきても変わりません。当然ですが!w

アメリカにいた時も税理士さんにはお世話になりましたし、日本に帰って来てからも税理士さんには良くお世話になっています。AIの時代に最もその未来が危ない仕事の一つは税理士などと言われていますけど、実際に税金支払いのendorsementを貰えるという意味では税理士にきちんと仕事を任せて損得なく端数まで税金の出し入れをしておくというのが私にとっての安心税です。

今迄のところ、税理士さんを使って一番心強い事はいろいろと細かい事を尋ねることが出来る事。税法の細則のみならず、実務に基づいたいろいろな例外事項や私の個人的な疑問などを実例を挙げて種々説明して下さるのは「自分の今年の納税」には関係なくとも、本当に興味深い事が沢山。

社会は納税によって動いているという事が良く解る様な興味深い話を伺うことが出来ます。実際、私は納税の一手段としてふるさと納税も良く使っていて、以前も書いた様にトイレット・ペーパーやボディ・ソープ、バスクリン、石鹸、食べ物、飲み物、ティッシュ、その他諸々の返礼品は本当に役に立っていて、日々の生活の助けになっています。

しかし、ここで翻って考えてみると「もっと困っている分野への直接の寄付」「困窮者への意志ある使用」等をこの世の大事と考える私にとっては、クズのような政治家やメンテナンス費用ばかり嵩んで税金を追加で食いつぶすハコモノなんていうのよりも、よっぽど意味のある投資が出来ると思うんですけどね。

その為には税制の改革を行って、もっと納税者に納税者としての思考を行わせることで、税制への意識を向かわせることが必要だと思うんですが、政治家や財務省はそういった事を嫌うでしょうから、本当に悔しいです。長い道のりになるでしょうが、それを変えるには選挙しかありません。

有名だから、目立つからと言って屑を選ぶ事無く投票行動で徐々に国を変える。しかし言うは易しで、なかなか長い道のりです…。

2025年6月19日木曜日

アル中の患者さんの病識の欠如

今日、再び同じ悲劇が起きました。

アルコール性肝硬変の患者さんが亡くなれた事です。今年に入ってから末期のアルコール性肝硬変の患者さんを看取る事が多く起きています。こういう方々には大量のアルコール摂取歴があるのですが、以前にもこのブログで何度か書いた様に御本人達は「自分が呑兵衛である事」を理解していない、若しくは理解しようとしていない事が多々あります。

診察室で御本人にどれだけのアルコールを摂取してるのかという事をいろいろな方法、話術を駆使して聞き出していくのですが、これがなかなか大変。どんな種類のアルコールをどれだけの量どういった間隔で一週間に飲んでいるのかをああでもないこうでもないという感じで話題を替えつつ核心に迫っていきます。

何故そう言う事をしないといけないかというと、アル中の人はその飲酒量の申告において「ほぼ確実に」逆修正申告を行うから。w

例えば1本呑むにしてもチューハイの何パーセントのものを購入しているかというのを聞いて行くと、最初は3%、時には5%とか言っていても十分時間をかけて聞き出すと7%とか9%とか言い出して、それが一日日本だったはずが実際には4本飲んでしまう事もあって…週に三回の筈が一日おきだったり週に二回だけ休むとかもうドンドン怪しくなってくる訳です。

こういう人達の大問題はそれが病的な飲酒量である事を理解できていない事。そして例え理解できていても止められない事なのです。

本当に止めれない。アル中の人達が頭が悪いとか云う事は全く無くて、寧ろ吞むためには如何なる理屈でも造ってくるような饒舌さがあるといつも感じるくらい嘘をついてきます。w
余りにも嘘ばかりつかれるので、私はアル中患者の話はまず最初の台詞の下り10分は外決めてかかるほど!まあ、それほど騙されて私自身が傷ついたんですけどね。

このアル中の人達の「病識の欠如」、呑むためなら如何なる労力もいとわず、食事を口にせずに呑み続ける状況。これは「アルコールに強いという呪い」だと私は思っています。

酒が飲めて酒に強いという事とアル中とはまた全く別のものですが、鳴門の渦の見学に行ったつもりがいつの間にか渦に巻き込まれて出られ無くなっていたなんて事にならないように気をつけたいものです。

2025年6月18日水曜日

患者さんとその家族さんへの説明

最近は内科病棟の受け持ち医として医師への患者割り振りをかなり偏って行っています。

方法は何の変哲もないくらいシンプルで、患者さんと患者家族に治療の論理的な説明を「行わない・行えない」医師は外していく方向に、また患者さんや家族さんとのコミュニケーション能力の低い医師は外す方向にもっていっています。

理由は余計なトラブルを起こしたくないという事に尽きます。ある医師の患者家族への説明を聞いていて背筋が寒くなるような事が何回か観察された後、実際にその家族さん達からその医師に対する個別の不満が噴出してきた事を経験した為、このような状況が続けば必ず近いうちに大きな問題に遭遇する高い可能性を感じたからでした。

内科の統括責任者としてはそういう高いリスクを内包した医師はなるべくレベルの高い事はさせず、いわゆる雑務に近い事に集中してもらう様に仕向けています。喋る事が下手でも何らかの技術がグッと高かったり、特別な資格があったりというのならまた話も別なのでしょうが、実際はそういう意味でも残念なレベルである事が殆ど。どうしてなんでしょうね。

ついでに記せば、新しい知識に関して勉強しない人と同じミスを繰り返す人もやはり御遠慮願う方向で物事を進めています。また、一部の看護師の話を「頭から信じて」自分で観察をしない人等はこれまた駄目です。実際の患者さんの診察は数字以上に雄弁に患者さんの状態を判断する為の貴重な材料。看護師の報告を参考にしたうえで、幾つもの可能性を検討しつつ実際に診察を行う事こそが医師の仕事です。これらに止まらず、更には患者さんの症状の経過、病歴、家族歴、職歴等を手際よく詳細に聞き出せないと判断に大きな支障をきたす事はまともな医師なら誰でも容易に理解できる事です。

コミュニケーション、観察、診察、そしてデータ解析。それをもとに再度診察を行いながら投薬・加療を根拠をもって患者さんに説明し、その上で何度も患者さんや家族さんへのフィードバックを行ってこそ加療は進み、退院時には患者さんや家族さんから感謝されようというもの。

AIがこれほどまでに高度の判断を行い様々なレベルで医療に介入してきている21世紀初頭の今、コミュニケーションを取れない医師は恐らく失業する可能性が出てきているのではないかと物凄く強く思うのです。

己がその一人にならないで済むよう日々研鑽を続けたいものです。

2025年6月17日火曜日

それでも医師になりますか?

最近の精神病院では入院患者は淡々と減ってきています。

理由は簡単で、薬が良く効くようになって統合失調や抑鬱に対する効果が昔とは比べものにならない程上がってきた事、そして病棟は解放され昭和や平成の頃のような「患者を病棟に閉じ込める医療」は減って来たのが大きいと思います。

厚労省も、海外と同様に患者を「病院の外の世界で通院を継続させながらケアをする」という方針が全く標準的になって浸透してきた事もあります。

そういう時代になっていますので、精神科の入院患者数(-平成14年(2002年):約34.5万人 - 平成29年(2017年):約30.2万人 - 令和2年(2020年):約28.8万人 - 令和5年(2023年):約26.6万人 )というのは当然減っていってると共に、平均的入院日数も減っていっています。(下のグラフ)

2010年まですが、それでもこんなに淡々と減り続ける平均在院日数!
こんな状況でもマジであんたが?というような人物が心療内科みたいな形で精神科クリニックを開業する安易な商売人も増えていますので、厚労省はそんな診療所を潰す方向に躍起になって来るのは目に見えてます。

結局のところ、そんな余計なクリニックはどうなろうと厚労省にはどうでも良い事。必ずと言って良いほど潰れるような方向へと動いていくでしょう。

恐らく確実と言えるレベルで急性期病院は大きく集約されていき、慢性期病院で多くの患者を診ていくドクターと仕事が別れていく筈。その中で小さなクリニックは次々に閉鎖に追い込まれ患者もいろいろな分野で減少し20年も経たず、医師というのは大変に収入が減っていく事は間違い無いと思われます。

そんな世界が到来すると推測される医療の世界。成績が良いから、もしかしたら小銭が稼げるから、親に勧められて等という理由でこの世界に「これから」飛び込もうとしているのなら酷い目に遭うのではないかとオジサンは強く心配するんですけどね。

まあ、その頃には恐らく私はもうこの世にはいないでしょうからどうでも良いんですが。w

2025年6月16日月曜日

更に父の日の続きがありました

昨日は父の日の小さい労いで今年の父の日は終了と思っていました。

しかし、それには続きがありました。今日の昼に嫁さんからLINEがあって「次女が今日お父さんに父の日プレゼントで夕食作るからあんまり遅く帰ってこないでね」との文言が書き込まれていました。

何時もは自分の仕事が終わって夜遅くから自分用の夜食をバンバン作っては「オイオイ!」という程食べている次女ですが、やはり大学で一人暮らしをした後からは自炊をする能力が完全開花したというのは一人暮らしの効用ですよね。

もしかして俺にもその腕を奮ってくれる!という期待と共にある関心が・・・。それは娘が菜食主義者(それでも魚介類は食べるというペスカタリアンという類のベジタリアンらしいのですが)であることからどんな料理が出て来るのかというものでした。

アメリカにいた頃、タイの友人が完全菜食主義者でしたがちっとも痩せていなくて寧ろぽっちゃり。それでも滅茶苦茶に美味しいタイ料理を振舞ってくれたことを覚えていましたから、ベジタリアンの料理だからと言って美味しく無いというような事は一切考えていませんでしたが、果たしてどんなのが出て来るのかというのは興味津々でした。

家に帰ってみると娘がキッチンでシャカシャカと動き回ていましたが、殆どもう出来上がっていました。家のテーブルに着くと「は~い」という感じでいきなりserveされてきました。それが下の写真。
下のサーモンベースの料理が御世辞抜きに美味くてちょっと感激。他の料理もどうやって作ったん?と聞いたのですが、答えは無しで、横から嫁さんが「今時の子はみんなYouTubeからよ~」と軽い解説を入れてくれました。

長女も次女も高校の頃までは縦のものを横にもしない人間でしたが、時間の流れと一人暮らしは人間を大きく変えてくれるみたいです。

私の父の日の続きとなりました。^^

2025年6月15日日曜日

父の日

還暦前の最後の父の日でした。

今日は嫁さんが昼過ぎまでバイトでしたので、私は息子と連れ立って岐阜の方へ旅をしてきました。最初は車に乗って移動する事が大好きな息子と取り敢えず岐阜の方へ向かって走り出したのは良かったのですが、どこをゴールとして若しくはどこからUターンして戻って来るかを全く考えずのスタートでしたので、一旦守山のPAで停まってジュースや食べ物を買って暑い日差しの中で日陰のベンチに座ってパクパクモグモグ食べていました。

頭の中では脱水、熱中症に注意する事と岐阜のどこかに行こうという事を考えていたんですが、そのエリアを出て岐阜にステアリングを向けた瞬間頭の中に「金華山」という言葉が思い浮かびました。

以前、岐阜の市街地に入って美味しい中華レストランに入った時に遠くの山の山頂にお城が見えたので「アレはなんじゃ?」という感じで眺めた後、もしかして歴史的に有名なお城かもと思ったところで調べてみると、まんま「岐阜城」と書いてありました。

もともとは鎌倉時代からあった稲葉山城とかいうのらしいのですが、歴史に詳しくない私には精々斎藤道三とかの頃に本格整備されたとか、その子孫から城を奪った信長公が更に築城を行い岐阜城として納めたとかいう話までは読んで学びました。
最終的には家康公によって廃城にされたとの事ですが、今ではケーブルカーが元城があったところまで繋がっており、展望台と共にコンクリートで再生された岐阜白や資料館があります。
私と息子はケーブルカーに乗ったまでは良かったのですが、雨上がりのムシムシした暑さの中で山頂のケーブルカー駅で降りた後にサクサクと坂を上っていく途中で足が攣りそうになって「老い」を感じさせられました。( ;∀;)
眺望は素晴らしく、城へ上る小径も歴史を感じさせるような感じになっており、素敵なものでした。その上でお城にも登って更に眺望を得たのですが、確かにここに居ると転科人になる気分というのはこんなものかと感じさせる素晴らしい眺望でしたね。
岐阜と名古屋を一望のもとに手に入れられる感覚で、また来ても良いなと思いました。
帰りは息子の手を引いて濡れた坂を歩いていたところ、逆に己がズルッと滑って右手をすりむいてしまいました。w

実はこの日の夕方は焼き肉を「父の日」のお祝いで食べる約束でしたので、サクッと高速を使って一路自宅へ。最終的には約束の時間から10分遅れて家に到着。直ぐに歩いて行ける近くのあみやき亭に行って注文開始。三人で40分程度しかいなかったのですが、1万5千円弱の出費でした。とは言え、父の日のお祝いでしたので、嫁さんが全部手出しで出してくれました!

やっぱりバイト代が入りだすと嫁さんは強い!?^^

2025年6月14日土曜日

イスラエルの友人が心配

ここ数日連続でイスラエルとイランの対立がますます激化しています。

ネットを探すと直ぐにYoutubeにはテルアビブのライブ映像が出て来ました。イランからのミサイルが静かに近づき、それに対してイスラエルのアイアンドーム・システムが反応し奇麗な航跡を描きつつ撃墜という画面でしたが、突然音が届き轟音がマイクに飛び込んでくるのを見ると心の底から恐ろしい事が起こっているんだなと感じました。

私はイラン人の研究者仲間もいますし、勿論イスラエル人の研究者仲間もいます。しかも、テルアビブにもハイファにも友人達の家はありますから、こういうニュースが流れる事は私にとっては暗い毎日以外のなにものでもありません。

ネタニヤフはハマス根絶と人質の変換の名目の下にとても許されるとは思えない一線をとうの昔の超えてパレスチナ人達を「あのバカ大統領」の公認と支援の下に攻撃を続けています。人質を取られたイスラエル側でさえ厭戦気分が拡がってデモ迄頻発していた状況でしたが、ここでイスラエル政府の選択した一手はなんと戦況拡大でした。

確かにイスラエルは常時防戦体制を敷いて、国民の殆どがやろうと思えばだれもが戦闘員に早変わりできる国家ですが、だからと言って皆が皆、好戦的な訳でもない国家。
上のYouTube録画を見ると頻繁にレイド・サイレンが鳴り響き、テルアビブの高層ビルが立ち並ぶ市街地にも撃墜し損ねたミサイルが着弾しているのが判ります。これを東京に置き換えるとどれほどの事かという事。その衝撃はどれほどのものか想像する事も出来ません。

この後ハイファの友人にメールを送ってみようと思っていますが、どんな返答が帰って来るのか。息子さんはまさに徴兵でガチガチの戦闘要員に再度出されていると推測され、その事を考えると逆に安易な文章などは遅れない状況ですが…。

周りを全て敵対的な国家に囲まれている国であり、絶滅をかけたナチズムとの戦いを生き延びたからこそ、ヌルイ平和論などは一切無視して先制攻撃を繰り返す訳ですが、その延長線上にはまさに己が命がけで批判していたナチズムのコピーが待っていないかと心配する私です。

ハヨ終われ!

2025年6月13日金曜日

「知っている」という事

知らない事を調べた上で人に確認するというのはなかなか面白い瞬間です。

実は時折暇つぶしの移動時間などでやっているゲームで時折「?」という瞬間があります。プレイしていて細かい部分に限らず本質的な所でも「あれ?」って思うような疑問が出て来ることがあります。

ところが、これを調べても実際にはネットに記述が無かったり人によって結論が異なっていたりなんていうというのは良くある事で、その点をゲーム中の仲間に尋ねるとかなりの割合で「無言」になってしまうのです。^^

それまで、大盛り上がりだったチャットがいきなりシーンという感じになってしまって、誰も答えずという状況。結局、その質問に答えられるだけの知識が無い訳なんですが、ゲームは続けられるという話。コッソリ個人連絡で「XXではないかと思うんですけど、今一ハッキリしません」というような親切な連絡をしてくれる人も居ます。

結局、解ったつもりとかなんとか言う前に「取り敢えず出来るから」調べずに前に進むなんて言うのは別にゲームでなくとも良くあること、というかむしろ日常ではそっちの方が普通に多いと言った方が良いのかもしれません。

解らないものを解らないままで何かを進めてしまう事で、取り敢えずは凌げることが多いのは事実。しかし、それによって痛い目に遭ったり物凄く非効率的な事をしている事があるのも事実。ゲームだからまだ良いんですが、医療の現場ではこれは許されません。知らないことを知らないままやってしまう事の恐ろしさ。

運が良かった等というような言葉では済まされないような医療ミス寸前の行為を起こさない為にも日々勉強しておかなければならない事は沢山あります。

そういう意味では知らない事を知らないままでやって良い事と、知らなければならない事というのはキチンと境界線を引いておかなければ不味い事になるというのは仕事の世界では一目瞭然。取り敢えず走り出して考えるというのは「言葉遊び」としては良いのでしょうが、人の命がかかっている事ではあってはならない事だと考えます。

それでも、医療事故はそういう勉強を乗り越えて発生しますから、日々気は抜けません。

2025年6月12日木曜日

生まれて初めてこんなもん食った

今日はあるゲームで知りあった不動産業を営む方に招待されて新栄にある馬刺し専門店に伺いました。

その店はその方が絶対の自信をもってお勧めする店なのですが、私自身は当然初めてなので無いも解りません。ところが事前にそのお店のメニューを見てみると先ずは一人一万以上からというお品書き。

貧乏人の自分には先ず敷居の高い店である事には間違いありません。w

30分ほど早めに着いたのですが、中には既に御招待して下さった先方が座ってお待ちでした。御友人がもうすぐしたら来られるという事で待っていると直ぐに来店。三人で飲み物を注文してから直ぐに馬刺しの山盛りが出されてきました。

もうね、沢山の知らない蘊蓄を聞かせて頂いたのですが、実は馬刺しで有名な熊本のモノも含めて98%の日本の馬刺しというのは輸入して国内で育て、お墨付きの期間を過ごして日本の馬刺しとして提供されるものだそうでその点は全く知りませんでした。

しかも、ここで出される馬刺しはペルブルジャン(サシのおいしさを追求して生産された品種。 出荷される段階で600キロ前後と重種馬に比べて小柄とのこと)という交配種。まあ私には何の事だか良く解らないのですが、実際に出されてきたものを食べてみて余りのうまさに心の底から正直に驚きました。

今まで食べていた馬刺しとあまりに違って驚愕してしまったのでした。「いままで食べとったんはなんやったんや?」という大きな疑問が湧きあがてくるほどの隔絶した味覚でした。
その後、これまた美味しいお酒が登場してきて一品ずつの飲み比べをさせていただきましたが、実際はその一杯の価格に腰が引けるほどの銘酒も登場してビビってしまいました。やっぱり育ちというのは食い物の値段等に関しては何歳になっても変わらないもので、生まれつき高価なものを食べてきた人達と私とでは「最後にはウンコになるもの」にドカッとお金を使えるのは本当に金持ちなんだなと思った次第でした。

三人で飲み続けて思わず店終了を一時間も超えて11時過ぎに終了。本当にいろいろな話に花が咲いて楽しい5時間でした!

また誘いますので食べましょう!と主催者に言われましたが、私は医学的な情報をお話しするだけ…。何だかアンバランスです。orz


2025年6月11日水曜日

若くてもあるんだな~

今日看護師さんをしているあるお母さんからビビるような話を伺いました。

昼飯時にちょこっとカルテを書き終えてナース達の話している横で爽健美茶を飲み、暫くしてその場を離れようとした時に、ある看護師さんから呼び止められて「先生、XXさんのNGチューブを替えて貰えませんか」というリクエストが入りました。

はいはいと二つ返事で作業を始めたんですが、その作業中に口腔衛生の重要性に関する話が始まりました。直ぐにチューブを入れ終わってレントゲンによる確認をするために技師さんを呼んで待つ間、歯の話をしていたところである話を看護師さんが切り出してきました。

なんと、息子さんが先日自転車に乗って移動している時に段差に乗り上げてこけたんだそうです。そこ迄であれば無い話でも無いのですが、実はそのこけた先に石で出来たブロックの突起が配置してあって、その真上に息子さんは顔から突っ込んで行ったというのでした。

そこまで聞いて思わず「ええっ」という感じになったんですが、実はそのまま前歯三本を叩き折ってしまったんだそうです!

ビビった挙句にその先を話してくれたのですが、根元からずぼっと抜けるような形で取れたという事で、もう一度歯医者さんがその歯を歯茎のソケットに埋め込んで縫ってくれたんだそうです。これ自体は私は知識として知っていたので驚きはなかったのですが、問題はそれからの回復がどれほど上手くいくのかという事ですよね。

歯根膜の残っている状態ですし、若い男の子の元気な歯ですから僕らのような人間に同じ技術を適応する時とは違ってより高い確率で行くとは思うんですが、その事をAIで聞いてみたところ以下のような答えが返ってきました。

「事故などで歯が抜けた場合、再植手術によって元の位置に戻せる可能性があります。成功率は 抜けた歯の保存状態 や 処置までの時間 に大きく左右されます。一般的に、30分以内 に適切な処置を行えば成功率は高くなると言われています。 歯を乾燥させずに保存することが重要で、牛乳や生理食塩水に浸して持参すると良いとされています。ただし、時間が経過すると歯根膜が損傷し、骨と結合しにくくなるため、成功率が低下する可能性があります。 再植が難しい場合は インプラント や ブリッジ などの代替治療が選択肢となります。事故後はできるだけ早く口腔外科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。」との事。

歯科医師には痛みなどが出てきて神経の再生が上手くいってくれれば何とかなると言われたそうなんですが、もし上手くいかなければ若くしてインプラントなどを使う事になる訳で、何とも気の毒な事です。orz

それでも、不幸中の幸いで目や脳の損傷が無かっただけでも良しとしないといけないのでしょうか。あと数センチ別の場所を強打していたら…。

日常生活の中での事故は本当に恐ろしいものです。

2025年6月10日火曜日

またバラ撒きかよorz

本当に「お前らときたら…」という言葉が口をついてまた出て来ました。

今度もまた一時的な一人頭2万円の所得制限なしの給付金を、更には住民税非課税世帯にはさらに二万円の上乗せを行うという話。一体全体おまえらは何時になったらローマ時代のパンとサーカスのような政策を止めるんだと面と向かって伺いたい。

こういう政策を表に持ってくれば、国民の馬鹿な皆さんは我々に投票して下さるだろうという目論見があるのかもと思っているのでしょうが、これほど人を馬鹿にした政策?もありますまいというのが私の見方。コロナの時も補助金(コロナ特例貸付金)をバラまいて、全体の3割の130万件超が回収不能、総額では4600憶円ほどが泡の様に消えたと言われていますが、これなどは貰った方も貸し付けた政府も共に返せないという前提での貸し借りを一定数は「確実に」見込んでいた訳で、如何なる経済状況であろうと、潰れるべきゾンビ企業はそのサイズに関わらず潰れるべきというのが私の持論。

官公庁が考える補助金というのがまともにワークしたのを聞いた事がありません。公的な物でも私的な物でも、紐付きでしか成り立たないようなものは基礎的研究における萌芽的なもののみに限定されるべきであって、人が飯と屋根を失わないような最低限の支援をこそ確実に実施すべきであって、ダラダラと訳のわからない有象無象に点滴を垂らし続けるような事など決してやってはいけないと考えます。

要は哲学的思考をもって福祉を行う事と(やるにしても)経済学的合理性をもった援助のみに限定すべきであって、政府は「これやんなさい」というような事には一切口出しをせず、犯罪の温床になる様なモノ、危険を産み出すようなシステムにのみ法的実務的実効性を伴う歯止めをかけておけば良いと考えるのです。

ホント、公務員の考えるケイザイというのはまともにワークしたことが無い。それは科学に対する支援の元となる科研費においても全く同じ。

哲学や理念はなく、利権とコネはあっても責任は無いという大日本帝国政府の考えだす相も変らぬ体質(政策?)は日本の足腰を強くするどころか、正にお前らの心配する債務とタンス預金を増やしこそすれ何も産み出さんよ?

ホンマにやめろ!国民の血税を使ったパンとサーカスごっこ。お前らの作った薄っぺらな善意が敷き詰められた先に待つのはまさに国家の衰退だというのはお前らには解らんのか?

2025年6月9日月曜日

やっと取れました!

この夏、私は一回アメリカにわたって家の事と401Kの事で手続きをとろうと思っていましたが、何と長女もボルチモア等のいろんな所の友達の家を泊まり歩く予定をたてているので、出来たらアメリカに行きたいとの発言がありました。

私はこれを二か月ほど前にうっすらと嫁さんから聞いていたのですが、具体的な日付を聞かずどれくらいの期間行きたいのかというのも聞くわけでもなく、取り敢えずこの夏休みの旅客ハイ・シーズンのANAのマイレージを使った旅行だと何点くらいポイント使うんだろうなって思って調べてみると、大人二人のハイ・シーズンポイントとしては2%程足りませんでした。

そこで、カードの使用をアメックスに暫く寄せてポイント獲得するのを待っていたのですが、のんびりしていたらもう5月終わってました。そしてそもそも私自身はアメリカに行かなくても済む事になってしまいました。

4月の時点では幾らでも空いていた座席もこの一か月半で当然の様に急速に埋まってしまっているのがネット上の検索で明白になって少し焦り気味に…。毎度の事ですが、私はこういう事がのんびり過ぎる人で、いつもいつも後になって「滑り込みセーフ」という状況が多いのです。

そこで、ネットで予約を入れてみると予約自体は成立したのですが、何と終了した後になって日本からアメリカに行く時には予約待ちの先頭。そしてDCから戻って来る便は先頭から三人目という状況だと示されました。( ゚Д゚)

「あれあれ、何か予約のシステムおかしくない????」と思いつつも、これはこれで取り敢えず予約待ちの状態で動かさない事にしました。

当日直ぐに電話で細かい事情を確認すると、やはり予約待ちは予約待ち。仕方ないのですが、希望は捨てずお待ちください。7月末まで待っても取れないようでしたら流れますとの事でしたが、これもまた不安なものですよね。取り敢えず初日は一旦電話をこれで切りました。

その後、2日持っていると「DC行きの便が取れますのでお金をお支払いください」とのメールが入りました。長女にその旨伝えると、片道だけ取れて帰りの便が取れない時はどうするのという「そりゃもっともだ」という感じの返事が返ってきましたので、私の方から再度電話。40分ほど待たされた後に感じのいい女性の声でいろいろと説明があり、予約が双方向で取れなかった場合には最終的には予約全体が流れるとの事で心配無用とのお話でした。

ところで、その後に彼女にいろいろと聞いていると「DCから戻る便はユナイテッドならありますよ~」との言葉がポロリと出て来るではありませんか!スターアライアンスの会社ですから予約も取れる訳です。^^

その場で押さえて貰う様に依頼し最終的にsurcharge8万円を払い、ポイントはポイントで5万ちょっとポイントを使って予約が確定しました。

いやいや、長い道のりでしたが、長女は安堵した様子で何よりでした。

2025年6月8日日曜日

イーロンマスクはアホw

 幾ら素晴らしいアイディアマンで、ベンチャービジネスに強くともこの人はいろいろとアホだなって思います。w

人の心を読む能力が徹底的に欠落してるな~って始終思うんですよね。恐らくサイコパスなんでしょうね。ロジックの力で「表面的に」考えた事はその通りに動いてくれるという甘い予想に基づいて何とか人を動かそうとする。

しかし、人間こそはロジックの通りには全く動かない生き物の代表。そこが全く理解できないこの人にはトランプのようなその場その場の感情次第で脊椎反射の様にピクピク動く動物は全く制御しきれないという事実が全く理解できていません。

自分がこうすれば相手はそれに反応してこう動いてくれるはずと考えていたのでしょうが、まさに策士策に溺れるという慣用句の典型例のような世界を自ら招き寄せてしまいました。

こんなに正反対のモノを目指している二人の人間に共通するのは「金がある」という一点だけ。一方の爺さんには金と権力とアメリカに4割の人間をサポーターに出来ている事。一方の超金持ちのおっさんは巨大な幾つかの会社とロジカルな思考の出来る頭脳とを持っています。しかし、そこに共通しているものと言えば「カネ」だけ。

外から客観的に視ている我々からすると、石油エネルギー超依存、労働者を騙して金を巻き上げるポピュリストのスーパー・サイコ。一方はエレキ大好きの薬中の理系ワーカホリック。強いてもう一つ違いを上げるとすれば、爺さんの方は嘘を嘘で塗り固めるのが得意、もう一人のおっさんはでっかい花火を打ち上げるけど、その花火を打ち上げた後に空に描いた花火の模様を形にする能力があります。そこが大違いの根本なんでしょうが、人を操る事においてはマスクはやっぱり心が読めていないのが余りにも明白。

効率だけで人間が動かないのはもとより、金だけでも靡かないのが全く理解できていない。だから自分のトランスジェンダーの娘には憐れみをもって揶揄されるし、息子には殴られるし…。ある意味超高機能アスペルガーの究極の姿、限界を見せてくれているのかもしれません。

トランプの様に後先考えないポピュリストが今回ぶち上げた財源無しの減税案。まさに何のロジックも無いもので、いくらマスクがDOGEの云々と言った所で、予算が成立すれば今後は7京円の財政赤字膨張が予測されていますし、アメリカ国債の売り込み調達困難に付帯する利子膨張もアメリカを長い間苦しめ、財政的凶行をもたらすリスクが異様に高まってきています。マスクのテスラもどうなる事やら。

まあ、こんな馬鹿を選ばざるを得なかったアメリカの皆さま。ご愁傷さまです。

2025年6月7日土曜日

名駅西である御夫婦と飲み会

今日は名駅の西側である御夫婦と飲み会をしました。

その御主人の方は「堅い仕事」をされているのですが、この前のゲームのオフ会で出会った人物。以前からまた呑みに行きましょうとしていた人なのですが、たまたま夕方にゲームの画面上でチャットをしているのが判ったので、直接「今日飲みませんか?」 と誘った所「名駅の周囲なら行きまーす」と二つ返事。

その時に「妻もつれていって良いですか?」と尋ねられたので、少しびっくりしたのですが「勿論!」と返事して直ぐに名駅へと向かいました。

名駅西なんていう所は戦後は闇市が立ち並び、米軍からの放出物資や横領物資が山の様に並べられてヤクザが肩で風切って歩いていたところだったとある入院患者さんから教えられていましたし、その流れが一回切れた後もいわゆる猥雑なエリアでソープランドなどがあちこちに並んでいたような場所。しかし、今ではかなりそのような面影は薄まっています。まあ、それでも駅の東側と比べれば新幹線口とも呼ばれる西側は歴史を知る人から見ればそういう「残滓」というものをかぎ取ることは出来るのでしょうが。

基本的にこのエリアは日本でも有数の結核汚染エリアで、日本の行政単位で人口当たりの結核陽性者を統計順に並べるとトップに近いエリアの一つです。街の奥の方に入っていくと結構虫食い状に空き地が散在しており、恐らく戦後を生きて来た人々のうち既に身寄りも無くなっている人達や都市開発の波の中で取り残された挙句に行き場を無くし、スレートを組み合わせて作ったような家のような所に住んでいた老人達が最終的に朽ち果て行くような状態で住んでいる所もあるのを私は訪問診療の経験から知っています。

しかし、その横では瀟洒な中規模マンションも大量につくられており、これからも名駅の日口は刻々とその姿を変えていくのでしょう。

さて、我々は駅西で会って唐揚げ屋に入って行ったのですがこの御夫婦話が面白くて私も思わずいろいろな話で盛り上がってしまいました。それでも、我々はゲーマーですから唐揚げを頬張りながらもスマホの画面は見つめているという感じ。奥さんも慣れたもので、今時のゲームオフ会はこんなものかという感じです。w

いろいろと面白い話が出たのですが、実際の仕事をされているウェブページなどを見せて頂いたのですが、充実したお仕事ライフが確実に透けて見える内容でした。しかも御夫婦も仲が良い!更には最後にお金を私がまとめて払おうとしても「これからも長くお付き合いを続けて欲しいから対等の関係を保ちたい」と、奥様御自身がお金は人数ごとの割り勘!と言って御夫婦の分を払われてくれませんでした。

「今度はうちに飲みに来てください!」と言って御夫婦でお誘いをして下さったのには驚きましたが、私は逆に「今池のディープなエリアにお誘いします」と提案しました。別れ際には地下鉄の入り口までわざわざご夫婦で見送ってくれて何とも面映ゆかったのですが、こういう出会いもあるんだな~と一人帰りの地下鉄で今経験した楽しさを餡数しながら心地良い感覚に浸っておりました。

名駅西も開発する必要アリと感じた今日の飲み会でした。

2025年6月6日金曜日

笑えないけど笑ってしまった

薬をきちんと飲む行為の事を服薬コンプライアンスと我々業界の人間は呼びます。

認知症のある人達は勿論の事、そういう問題が無い人であっても薬を指示通り正しく飲み続けられるというのは難しいものです。忙しくてついつい飲み忘れた、飲んだつもりだけどはっきり飲んだかどうかイマイチ完全に思い出せない等というのは何時もの話です。

何なら薬をきちんと飲まない事で悪名高いのは医師と薬剤師だと皆自虐的に言っています。w

さて、今日はある人と夜食を摂りに行ったのですが、その食事会が終わって薬の服薬に関連した喜劇のような話を聞くことが出来ました。それは私を医師と知って、自分が下剤と眠剤を使っているという話の中で出てきた事なのですが、なんとその方は眠剤と下剤を飲む時間を逆にしてしまっていて、朝から眠くて眠くて仕方ない状態がずっと続いたせいで「仕事にならない状態」というのが二か月ほど続いて大変だったのだそうです。

何故そういう風になってしまったのかという事を記憶を撒き戻しながら語ってくれたのですが、どうも投薬して貰った最初の段階で「似ている剤型の薬二つ」を思い込みで飲み始めたのがきっかけだったようです。

その人の場合は朝に下剤をそして夜には眠剤をという極普通のパターンでの処方をされていたのですが、そこを根本的に間違えていた為、夜眠るために飲むはずの薬が朝に回ってしまい、当然の様に昼には滅茶苦茶眠くて仕事にならない~( ;∀;)という状況が続いてしまったとの事で、余りにパフォーマンスが低下してしまって、顧客の一部から契約の解除を迫られそうになったというお話。

何というか、この話を聞いた時には腹を抱えて笑ってしまったのですが、本人にとっては正に死活問題。奥さんと二人で必死になって何故そんなになるほど眠くなってしまうのかを追求する途上で、この剤型の似た二種類の薬が反対の時間に服薬するセットアップになっていたせいで、正に喜劇というか悲劇が起きていた訳です。

こういう事が認知能力に全く問題の無い高い知性の持ち主にまで起き得る訳ですから、爺ちゃん婆ちゃんがそういう間違いを起こすなんて言うのは恐ろしい確度で起きている訳です。

「クスリを正しく飲む」簡単に思えて全くそうではない行為なのでした。

2025年6月5日木曜日

認知が進行する配偶者をもって

夫婦ともに歳をとればどちらかが先に認知症を患う事など今時普通です。

ひと昔の昭和には男が70前には、女性も70ちょいではアッチの世界に旅立っていましたが、いまではそれもそれぞれ15年くらいプラスされている訳ですから、長生きすると同時に認知機能が低下するというインシデントを経験するような人達が出現しても何の驚きも無い訳です。

ところが、そういう認知機能の低下が出現しても嫁さんの方が先に出たり旦那さんの方が先に出たり、両方出てきて最終的には共同生活自体が無い経たなくなったりなどというのもこれまた良くある話なんですね。

そういう状況になってしまう親の存在経験する私くらいの年齢の人達は今時の日本には掃いて捨てる程いるわけでして、最近そういう患者さんが入院して来た時にその息子さんや娘さんとお話をさせていただく機会が多いのですが、話を伺う度に「もう殆ど俺の身の上話やな」というような事ばかりになってきました。

幸いにしてというか、辛くも自分の親には「今のところ」大暴れしたり全くご飯が食べられないようなタイプの認知の出現は無いのですが、それも偶々という話。明日何かが起こっても誰も驚かないような年齢ですから。

さて、病院に来て認知症状が進んで寝たきりだったり認知能力が極端に落ちてしまった配偶者を眼の前にして、その相棒側の人物は様々な反応を見せてくれます。

ある人は淡々と、そしてある人は嘆き悲しみ、またある人はその認知が進んでしまった連れ合いが少し前まで如何にきちんと生活して仕事もしていたのかというのを滔々とお話してくれたり。そしてある人は淡々と眼の前の事実を受け容れ「仕方ないですね」と覚悟の言葉を言葉少なく語ったり。

それでも、一般的に認知症の進行は死に繋がる病だという事への理解は最近随分と進んできて、家族さんに対する説明もかなり容易に理解して下さる方々が増えてきたのは現場の事実です。

これから更に弱いを重ねていく自分んですが、自分が相手にとって負担になるような認知症の持ち主になるのか、それとも嫁さんが?等と考えると、現場を幾ら見ていてもいろいろと複雑な気持ちになるのは致し方ない事なのか。

そうなる前にポクッと逝きたいと願うのは世の習いでしょうか。w

2025年6月4日水曜日

実家の親父を歓待するぞ!

7月に名古屋に遊びに来る爺さんになった実家の親父をどうもてなそうかちょっと考えています。

実は嫁さんの発案で湯の山温泉に行こうかとなって、嫁さんがスマホでピコピコといろいろ研究をしているようです。実際に幾つかの候補を出して来たので、それぞれの写真を見てコレいいね、コレいいねという感じで返事をしています。

宮崎から飛行機に乗って来てそれをもてなす訳ですが、実際の話もう親父は今年87歳!という高齢者。取り敢えず今年からは私のリクエストで杖も使ってもらえるようになりましたので、何とかかんとか安全度をちょこっと上げて名古屋に来てくれるわけです。

宮崎では私の弟と母ちゃんのケアをしてくれている実家の親父ですから感謝しかありません。しかもこれだけの高齢者。生きているだけでも有難い事。しかも一人で動き回っていろいろと用事を済ませてくれますからね。取り敢えずは大ボケとは関係なさそうですので危なっかしいとは思いつつも何とかいろいろと任せることが出来ます。実際は、まあ周りにコッソリとアシストしてくれる親戚達が居るからなんですけどね!^^

これだけの高齢者になってくると「次の機会」というのが何時あるのかというのが質問になって来るんですが、やはり今回が最後とか次回が最後かも等と心配するのが正直、妥当な所だと思うんですよね。

湯の山温泉での宿泊には金に糸目をつけなくて良い!といって嫁さんに選ばせることにしています。こういう人生でのエンディングに近い親を感謝・歓待するのに金を使わなかったら残りの(恐らく短い)一生に感謝を示す事など出来ません。

7月の頭の歓待が無事に終わる事を心から祈っています。

2025年6月3日火曜日

さよならチョーさん

遂に国民的スーパースターであった長嶋茂雄氏が亡くなられました。

20年程前に脳梗塞を発症してからも猛烈なリハビリで回復してきて、再びみんなの前に元気な姿を見せてくれましたチョーさん。

現役時代のチョーさんも選手としても監督としても覚えている私、そして宮﨑の巨人軍キャンプにも来ていたチョーさんを親父が見に行った時に付いて行ってONを見たのも懐かしい思い出です。昔はユニフォームもホームとアウェイの二種類だけで、今の様にあちらこちら季節や行事で変わるような事もありませんでしたし。

74年のころにチョーさんが引退した時にゴジラか何かの映画を観に行ったんですが、その併映だった様な気もしないでは無いんですが、あの「巨人軍は永遠に不滅です」というのを視て小学生なりに時代が一つ終わったんだと感じた事を覚えています。結局本当の映画の方は何だったったのかは忘れても、そのドキュメンタリー部分は覚えていたという話。

チョーさんと言えば野獣。天才過ぎて理屈は無くて人には教えられないけど自分では出来てしまう等と良く言われていましたが、本人は猛烈に努力もしていたし、プロとしてどうパフォームしたら観客が凄いと思ってくれるのか迄計算してやっていたと本人が言っていた番組を見た事もありましたね。

結局、天然な所もあるけれど本当に恐ろしいほどの才能と努力が賭け合わさって王さんと一緒に時代を作った男でした。チョーさんの天然にまつわる話は本当にそれだけで本が出来るほどあると思うんですが、一茂を球場に置き忘れて来たとかふぐの大皿を一人で全部取って食べちゃったとかくらいは知っていますが、例えばココにはもっと笑える話が書いてあります。

何をやっても、失敗しても愛されたのはまさにその天真爛漫さ。裏表の無い無邪気な大人が一旦グラウンドに出ると無類の勝負強さを見せるというギャップの大きさが熱狂を生み出す元だったんでしょうね。

愛すべき野獣。年齢を見ると我が家の親父より2つ年上の89歳。立派な長生きだと思います。チョーさん本当にお疲れさまでした!あっちでも皆を笑顔にして下さい。

チョーさんとのお別れには涙は似合わないな。( ;∀;)

2025年6月2日月曜日

最近ずっとAIを診断補助に使っています

最近は検索という行為を行う機会が大きく減りました。

一時期は検索、検索、そして検索という感じでいろいろな事を調べては「なるほど」「おお、そういう事か」等と感じる日々でしたが、結局それらはどこかのページに辿り着いて精々数ページ分のデータを読み込んで、自分なりに情報をまとめたり必要と思われるページ自体を種々の方法で保存して「大事」という事で時折引っ張り出しては使ったり勉強のネタにしていました。

ところが、数年前までのChatGPTの初期バージョンなどと異なり、AIのレベルがここ一年程度で明らかに急上昇してきて、かつ幾つものAIが登場し、それぞれに「使えるレベル」を超え、明らかに有能なアシスタントになってきた事が理解できると、これを使わずに仕事や生活を送る事は明らかに非合理的だと考えられるようになってきました。

例えば、AIに何年何月何日のアメリカのトップ20の経済ニュースを教えてというと、キッチリ答えを返してくれるし、仕事の上でも副作用の出そうな薬の組み合わせでこれを処方する事によって発生する可能性のある副作用を列記して欲しい時などはネットのデータベースにある添付の文書を読むのが「今まで」でしたが、「今では」それらの情報は単に一次情報で、更に世界中の論文からレアケースまでを含めたそのような副作用の事象を掻き集めてくれて、その上でそれが発生するメカニズムに関して推測したり、判っている事実を列記して数秒でまとめ上げてくれるのですから、本当に超頭脳のアシスタントが掌の上に立って待って居る様な事態です。

勿論、その情報を吟味していくのは受け手側である私自身ですが、真偽の判定はそう簡単なものではありません。

恐らく、あっと言う間にAIが仕上げて来るこちらの提示した条件に見合う生成画像と一緒で、よく見ると指の形が変だったり、犬の手足がが6脚あったり水平線が歪んでいたり等という感じで、リアルを理解している人間が生成された文章の真偽の程を吟味できない程度のレベルでは、まさにFakeインフォに踊らされるようになる訳です。しかも、その微細な差が最終的には大切な要素だったりしますから気が抜けません。

恐らくAIを使うか使わないかという意味では答えは「いろいろな形や場所で絶対に使う」けれども「それをどう使うか」によって、その人の未来は大きく変わると思われます。

医学の世界では恐らく「年齢と人種と性別と身長、体重、家族歴、病歴、症状と画像と血液データを入れてください!」というプロンプトに従っていくだけでヤバいレベルで鑑別診断などがずらずらと出てきてそこらのヤブは「さようなら~」という世界がすぐそこまで来ていると思われます。

既に放射線科はそのレベルに達していると身内の方では申しておりました。これから医者になる諸君は大変ですな…。


2025年6月1日日曜日

戦争の形態が完全に変わった

この前もそう思ったんですが、昨日のウクライナ軍の作戦に関する報道は軍事の素人の私にも衝撃的なレベルでした。

画像、動画が添付されているだけにそのリアリティには驚くんですが、いろんな角度から撮ったリアルタイムのアタックの様子は本当にテレビゲーム。これが戦争かという程大砲やミサイルは見えてこないモノですが、その破壊力たるや私の中の戦争に対する固定観念をひっくり返すに十分なレベルの衝撃でした。

たったの百数十機の小さなドローンとは言え、あんな大きな国の隅々にまで持ち運んで、ウクライナから最大6000キロも離れた航空基地の巨大爆撃機や超高価な戦略爆撃機を一基一発で破壊していくなんて言う事をされたらコスト・パフォーマンスが完全にぶっ壊れるという世界。

例えば一機10万円(今回は一機$570らしいので、約8万円!)の高級ドローンを使ったとしても、トラックから放たれた10機のドローンが、遠隔地からリモコン操作されて基地に接近して爆弾を落としたり突っ込んでいく事で、合計一兆円を超える破壊工作を行えたという事実は今後の軍事史のチャプターに大きく書き記されるものになったのではないでしょうか。

今回の戦争で、もし最初からウクライナ軍がドローンを数万機持っていてそれを操れる人間が1000人待機していたら、ロシア軍が東からせめてあそこ迄来る事も出来なかったのではないでしょうか。

今は船舶型のドローンが黒海上空の戦闘機を撃墜するほどまで急速に進化してしまって、戦争のような「技術開発に糸目をつけない」世界というのはこれほどまでに急速に技術の進歩を促すという事です新たな一例になりました。飛行機、戦車、ロケット、核技術、コンピュータ、ロボット。全て戦争というものが大きく関与しその進展を助けて来た技術ばかりです。そして今度はドローン。

これほどに非対称的な戦闘力の解消装置が未だかつてあったでしょうか。既にSFの世界は目の前に現実として出現し、恐らくは更にドローンの飛翔技術やコントロールの自動化と操縦性能の容易さの進化、無音化の進展、バッテリー技術の進歩に伴う飛翔距離の大幅な延長など進化は止まるところを知らないと思います。下手すると1000キロを容易に飛行するような小型ドローンの出現もある事でしょう。しかも、そのコントロールンの自動化の嫌な所はAIによる制御。制限を知らないと思うんですよね。

イラク戦争でゴーグルをつけてアメリカの基地に居ながらリモコン操作をし、敵の司令官を探して殺害するという軍事行動をとった後、家に帰って普通の暮らしをする兵士の精神衛生の問題が話題になった事がありましたが、そういう頃からも更に一段深化した時代に居るのだなと感じます。

駆逐艦や戦闘機さえも時代遅れになり、そのうちドローン運搬船やドローン運搬機が敵の国の近くまでやって来て、一気に千機くらいのドローンで国家の中枢を叩きあうような戦争がやって来るのかもしれません。

そもそも、戦闘機や潜水艦も今では無人での行動を前提に戦争を行う事が真剣に作戦として練られている時代。自衛隊募集!といっても、ゲーム機を操作させてそれで優秀な得点を挙げた人間が片っ端から上位の戦闘員としてランキングされるようなドローン戦隊も確実に各軍に設立されると思います。

俺がちょっと考えるだけでこうやっていろいろ書くという事は現場では当然ずっとずっと先の事をリアリティを持って考えてるんだろうなって思います。

これから人間は生き残れるんかね?人型、犬型のロボットが荒野を走り回るターミネーターの世界は意外と近い様な気がするんですが。何時もの様に俺の予想は外れますように!w