最近の精神病院では入院患者は淡々と減ってきています。
理由は簡単で、薬が良く効くようになって統合失調や抑鬱に対する効果が昔とは比べものにならない程上がってきた事、そして病棟は解放され昭和や平成の頃のような「患者を病棟に閉じ込める医療」は減って来たのが大きいと思います。
厚労省も、海外と同様に患者を「病院の外の世界で通院を継続させながらケアをする」という方針が全く標準的になって浸透してきた事もあります。
そういう時代になっていますので、精神科の入院患者数(-平成14年(2002年):約34.5万人 - 平成29年(2017年):約30.2万人 - 令和2年(2020年):約28.8万人 - 令和5年(2023年):約26.6万人 )というのは当然減っていってると共に、平均的入院日数も減っていっています。(下のグラフ)
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| 2010年まですが、それでもこんなに淡々と減り続ける平均在院日数! |
結局のところ、そんな余計なクリニックはどうなろうと厚労省にはどうでも良い事。必ずと言って良いほど潰れるような方向へと動いていくでしょう。
恐らく確実と言えるレベルで急性期病院は大きく集約されていき、慢性期病院で多くの患者を診ていくドクターと仕事が別れていく筈。その中で小さなクリニックは次々に閉鎖に追い込まれ患者もいろいろな分野で減少し20年も経たず、医師というのは大変に収入が減っていく事は間違い無いと思われます。
そんな世界が到来すると推測される医療の世界。成績が良いから、もしかしたら小銭が稼げるから、親に勧められて等という理由でこの世界に「これから」飛び込もうとしているのなら酷い目に遭うのではないかとオジサンは強く心配するんですけどね。
まあ、その頃には恐らく私はもうこの世にはいないでしょうからどうでも良いんですが。w

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