2025年2月28日金曜日

酒場で健康相談

今日も金曜一人呑みに出ていきました。

幸いにして何時もの店のカウンターの一番奥は、店ががやつく程の賑わいにもかかわらず空いていました。サクッとそこに座ろうと思ったのですが、お店のカウンター奥からママが登場。そこでの立ち話で一分ほど時間を使ってしまいました。

それでも奥へ行って席を確保。何をイキナリ話していたかと云うと、前回のみに来た時にそっと相談された御主人たるマスターの件。なんと、御主人の血圧を「タマタマ」実家で測定するチャンスがあったとの事。血圧を心配している御実家の御母堂の測定のついでに息子たる御主人さんも測ってみたら…なんとなんと、御母堂の高血圧どころではなく自分の血圧がいわゆる高血圧緊急省レベルである事が判明。

その時は親族で「あんた高いね~」で済んだらしいんですけども、数値を聞いて腰を抜かしました。収縮期血圧である上が220mmHgで、拡張期血圧である下が140mmHg越えという恐ろしい数値。もし私がその場に居たら直ぐに「取りあえず今開いている病院に行こう」という状況です。

暫く前からストレスがかかる状況であったとの事ですが、それにしてもこれを放置しておくと脳血管障害、腎機能障害、心肥大、大動脈解離等を始めとしてありとあらゆる疾病を発症する可能性があります。勿論「命」に直結するレベルの!

そこで、前回はその恐ろしさをきちんと奥さんに伝えて、奥から旦那さんも登場。店が終わった後に話し込む事態になりました。ちゃんと明日以降に循環器内科のある病院に行く事、少なくとも朝夕二回の血圧測定を行い、その血圧のパターンをスマホにダウンロードしたアプリに記録し続けて先生のそのグラフを見せる事等を約束していたのでした。

幸いにして約束を果たして下さり、大きな病院で種々の採血や画像検査を受けたようです。どのような検査が為されたのかはその細かい内容も含めて容易に推測が出来るのですが、エコー検査は受けなかったようです。

病院の先生自身も「普段はこうはしないんですけど、今回はまずお薬を処方させてもらいます」と言って、アムロジピンを処方されたようです。

今回は奥様と御主人から高血圧に関する種々の細かい質問を受けまくりました。飲みに行った筈なのですが何故か昼の業務の延長のような状況に。w とは言え、店を出る時に御主人から半分真面目に「コンサル料をお支払いしないといけませんよね?」と言われました。

私は冗談として流しましたが、職業柄こういう事もあるのかなって話です。

2025年2月27日木曜日

またまた懲りないクズ登場

何度も場所を変え、職種を変え再登場するこの手の馬鹿共に本当にうんざりです。

世の中には信じられない程「弱い者」に対して全く共感力を持たない一部のクズが存在します。看護職然り、教職にも同様のクズが紛れ込んでいます。

私は常々思っているのですが、看護師さんという仕事は人生の途上で得た病気で弱っている立場の人間や、生来の障碍がある立場の人間に対して「共感と優しさ」を持つ「能力」が無い人はなってはいけないものだと思っています。それなりの知性は勿論ベースとして必要で、現場対応力、マルチ・タスクの仕事を進めていく能力は必要でしょうが、それ以前に絶対必要な前提は共感力と優しさだと考えます。

これが無い人は看護職という仕事そのものが向かないと思います。飛びぬけた知性やテキパキと仕事をする能力があっても、これが欠けている人はこの仕事を選んではいけないと云うのが私の考える大前提。

実際に、看護師になる前にいろんな資格をもっていたりして、看護師の資格もついでの様に取って看護師になった後、仕事を始めてみたところ、患者さん達から滅茶苦茶不評だったり、いろいろと変わった失敗をして患者から苦情が出たり、というような事を繰り返す人と云うのが少なからずいるのです。何百人の看護師さんと云うのを眼の前でみていると結局のところ病院を居たたまれずに辞めていくのはこういう人達。

そして、今日のニュースを視ていたら大阪の府立支援学校で35の男性教諭と29歳の余生教諭を懲戒処分にしたとの発表。

何をしたのかと記事を読んでいったらところ、R4年に高等部の12人の生徒をスマホで撮影し、その一部の顔をゴリラなどと組み合わせた画像62枚と動画15本をLINEで送信、共有したとの事。それがR6年の12月に公益通報窓口へ通報され発覚。

この馬鹿男の言い訳は「女性教諭を嗤わせたいと思い加工した」とのこと。女の方も女の方で「便乗して楽しんでしまった」というこれまたクズらしい立派な言い訳。まことにクズと呼ばれるに相応しいクズです。

こんなのを支援学級や障碍者クラスに送り込まなければならない大阪府ってどうよ?というところですが、実際はこんな輩はどこの施設にも「残念ながら」紛れ込んでいると云うのが実際でしょう。

見つければ駆除、見つければ駆除。害虫退治と一緒ですけれども必ず続けなければならない作業。二度と障害児教育どころか人の教育などという仕事に就けないようにその後の手も打つべきでしょう。ロリコン教師と一緒です。

2025年2月26日水曜日

病院内の患者さんの高齢化が進んできている

最近、感覚的なものを超えて実際に患者さんの高齢化が進んでいます。

90代の前半の方や後半の方が院内に増えてきました。60代の方が入院して来ると「若い!」と感じてしまう自分が何だか微笑ましいです。実際の話、私の小さい頃のお婆ちゃんは精々60代前半だったと思うんですが、今思い出しても、滅茶苦茶「お婆ちゃん!」という感じでしたが、今ではその年齢に自分が近づいています。

それでも、今の60前後は当時の60前後とは全く生物学的な若々しさが違う印象です。どっちかと云うとあの当時のお婆ちゃんの老け具合は今の70代後半の印象。やっぱり10数年の生物学的印象のズレはそのまま寿命の延びの差なんでしょうね。

それでも、病棟のベッドが殆ど80代と90代の患者さん達に埋め尽くされると、病院のベッドで「超高齢化」を実感する事になります。

こういう傾向を持つ病院で働いていると、大事だなと思えることは健康寿命の長さを保つ事。幾ら長く生きていても寝たきりだとやっぱり辛い余生を送る事になります。頭がまわって、体が動いて…という状態で老後を迎えたいものですが、そう簡単にはいかないところがまた人生。家族に迷惑をかけたくないとか思いつつ、やっぱり「あ~あ、やっちゃった」というような事にならなければいいんですけど。(-_-;)

入院して来る「元」ヤクザでさえも、歳を取れば殆どの場合可愛い爺さんになってしまって、寧ろ堅気の認知症の婆さんの悪口にタジタジとなって、黙り込んでいるような人も多いのです。今の時代、ヤクザである事のメリットって本当にどこにあるんだろうと思ってしまう位、みなヤクザだった人間の病院内での老後は惨めなもんです。

嫁さん、子供ら家族にも縁を切られ、組織も崩壊し今はその姿も無く、手元には年金も当然なく、頼れるのは生活保護の金だけという世界。

ドラマに出て来るような昔風の気持ち良い老後を迎えるのはいろんな意味で今の時代「むつかしい」もんだなと改めて思うのでした。気軽に見える周りに誰もいない状態での長生きも過ごしてみると、恐らくはする事が無さ過ぎて辛そうです。w

2025年2月25日火曜日

TEMUとSHOPEE

バイト先の病院に勤めるある先生の送別会がありました。

今池で行われたその会合には11人の人間が集まったのですが、男は医師であるオッサン二人と子供が出来たばかりのもう一人の若い男性のみ。

その中では、残りは若い女の子達が殆どでしたので、我々はすみっこ暮らしという感じで皆が喋るのを聞くことが多かったのですが、そんな受け身の姿勢にもかかわらず私は今時の女の子達が着る今流行りの服に関心がありましたので、チラリと見ては自分の娘達の着る服との違い等に思いを致していました。

その中である小柄な女の子の着ていた変わったカットのジーンズが目についたので、傍に来て話す機会があった時に「そのかっこいいジーンズはどんなところで買うの?」と聞いたところ「あ、SHOPEEって安いところです」との答え。最初はSHOPEEという名前に馴染みが無かったので「SHOPEE?」というオジサンらしい素直な反応を見せていたらすかさず別の女の子が「TEMUの安い版です~」と補足してくれました。

幸いにしてTEMUは知っていましたので、ナルホドと思っていると、別の女性医師が「あれってクレジット・カードの情報とか渡すの怖くない?」との逆質問。

どちらも使った事は無いのですが、ウェブを歩き回っていると、TEMUの変てこりんなX%割引風のルーレットは頻繁に見ていましたので、内心「おお、良い質問してくれた!」と思っていたら、女の子はサラッと「コンビニ受け取りの方法がありますから、特に問題は無いんですけど私はクレジット決済を選んでます」とのこと。

話を良く聞くと、確かに何か思ってたのと違う~みたいな商品が届くことは良くあるそうなんですが、安い事はそれなりに安いし返品も取りあえずは効くという事なので結構使っているとの事。ほぼアマゾン一択でネット上の買い物を行っている私とは随分購買の入り口が異なります。

彼女たち曰く、あんまりセキュリティ・リスクと云うのは考えた事が無い!というちょっと怖いお話をしてくれましたが、まあ、そのうち何かが起きるのかもしれません。起きない事を祈ってはいますが何と言っても相手は中国。商魂逞しい連中の事ですから何が起きるのかは全く以て未知の世界のような気がします。

では自分はこのサイトを使うかと云うと、恐らく楽天を使わないのと同じような理由で使わない気がします。要するに信頼できないという感じ。ちょっと変な例えかもしれませんが、こういう事にはセキュリティへの拘りがあって、車選びと同じ。軽の新車に乗るくらいなら、中古のカローラにのりますし、それがだめならもう歩き一択みたいな人ですので、命あっての物種、先ずは実際の命にかかわるリスクは避けようというモノです。

多分これからも使う事は無いと思いますけど、意外と私の娘達は既に何らかの形で使ってたりして?

2025年2月24日月曜日

日産終わるのかな

思った通りに進みました。

結局、共通言語を持たない二つの企業の合体は最初から無理だったのです。実質的にはホンダが日産を救済する形しか二つの会社の合併は有り得なかったのですが、日産のバカで貪欲な御公家様達が「救済される事」を拒みました。w

可愛そうなのは従業員達でしょうか。ダメな支配者の居るダメな組織は幾らその図体が巨大でも腐れ、自壊していくのは太古の昔からの真実。巨大帝国であろうと、企業であろうとそのサイズは関係ないのは世界中、古今東西の史実がそれを雄弁に語っている訳で、日産如きがその例外たる一件に名を遺す訳も無く。

最後の役員連中は、歴史に名だたる日産という企業を潰したただただ愚かな輩共として企業運営の失敗史の豪華な1ページを飾る事になるのでしょう。

今回の婚約破棄はニュースの発表からたったの一か月半。日産の中に巣食う獅子身中の虫達を炙り出す行為を虫達自身が断ったという悲劇。要するに自浄作用は働きませんでした。

日産のバカ社長たる内田君はその改革案の提出において「遅い」「小さい」「変わらない」という、改革に最も必要とされる要素の全て正反対を選択し、自爆したのでした。まあ、最初から予想されていた最悪の道筋ですけどね。

形式としては日産がホンダからの「救済案」を拒否した形になりましたが、実際は逃げただけ。徹底的に「恥を搔き、ポジションと金にしがみつく」という姿勢を変えなかったほとんどの経営陣は万死に値しますが、やはり被害を被るのは彼らではなく枝葉の下々の人々。南無阿弥陀仏です。

やっちゃえ日産!やらかしました。w

2025年2月23日日曜日

最新のAIの1つ「Grok3」使ってみた

私の嫌いな、しかし凄い奴だなと思うイーロン・マスクのグループが最近立ち上げ話題になっている最新のAIの1つであるGrok3を使ってみました。

幾つもあるAIの中でGrok3はその使用するバックボーンとなる知識データベースが最新のものに常に連動しているというアドバンテージがあるようで、特に科学技術関係の質問に対する回答は良好なものがあるようです。

今回は「現在日本で手に入るお勧めの12万円以下のノート・パソコンを教えてください」という質問から始めてみたのですが、回答は何というか実にそつの無い優等生的なもの。スマートと言われる学生が「明日までにレポートをまとめて来なさい」と言われたらこんな感じの回答を持って来るやろうな!と言えば良いでしょうか。

本当にヤバいレベルでそつが無いです。w

また、今やっているゲームの素早いレベリングの方法を聞いたところ、これまた有り得んくらいの丁寧さで微細を穿って説明をしてくれました。そのやり方は初心者の私でも知っているものから、何ですかそれ?という見たことも聞いた事も無いようなものまで含まれているのですが、その中でも感心したのは集中すべき方法論はどれなのかという事まできちんと教えてくれるという事。正直「お前、メッチャ頭いいな!」と唸るレベル。本当にヤバいです。w

医学の質問もしてみたのですが、相当に妥当性のある適切な回答が返ってきて正直ビビりました。てんかんの治療戦略に関しても実に詳細にその方法論を展開してくれまして、早速、明日からでも使ってみたいと思えるような治療指針を提示してくれます。何というか…こういうのは「漫画では」人間代表としてはゴルゴ13のような驚くべき人間しか出てきた事は無かったのですが、目の前にそれが提示され、且つ無料でここまで参考となる答えを出されると「時代は変わったな」等という温(ヌル)い回答では追いつかないなと思うのです。

いわゆるシンギュラリティの一つが自分の生きているうちに目の前に提示されているという瞠目すべき時代。

こんな時代い学校で学生にいろいろと宿題を出す先生の方も大変だなと思います。下手すると、生徒が持ってくる宿題の答えが全部AIの回答なんていう時代になっているのかもしれませんから…。

2025年2月22日土曜日

患者への虐待

ネットのニュースで医療関係者による患者虐待の報道が度々なされています。

残念乍ら、ほぼ確実に精神科、老年科、障碍者に対する陰湿な虐待は毎日に日本のどこかで発生してはそのまま隠蔽されたり、無視されたり、そもそも発覚さえしていないケースが無数にあると考えます。

中にはニュースになる様な人の命が失われたものや大怪我で表沙汰になったものもありますが、反抗できない、体が動かせない、虐待を受けてもそれを報告出来ないような人達が確実にその被害の中心な訳です。

歴史的に多重の加害者になった事が判明した病院や医院などもありますが、それが表沙汰になっていないだけの所も確実にあるはず。

自分が勤めている所でさえも、常に怪しみ続けなければなりません。それは大学病院レベルでも同じ。数百人に1人、そういうヤバい輩が居たとしてもそれが表に犯罪者として浮かび上がってこないリスクは当然ある訳で、残念ですが「常に常に常に」疑いの眼をもってみておかなければなりません。

そもそも、入職の時点でそういうサイコを見抜ければよいのですが、そういう輩に限って並の人事担当では見抜けないし、見抜く事は難しいと思います。多くの病院ではそれどころでは無くて、人事不足の折り、看護師さんの入職候補が居れば「先ずは入職最優先」みたいなところがあるのが実情で、ヤバそうな雰囲気を醸し出していない限りは入職させてしまうのではないでしょうか。

虐待は安易な言葉の使用から始まり、精神的・肉体的虐待へと進展していくものと考えます。基本線をきちんと守り、言葉遣いを間違えずに対応する事が「全ての」始まり。

虐待は犯罪。その隠蔽も犯罪。犯罪に加担しないようにする事も大切です。一発逮捕と失職、その後の刑事責任と民事賠償、社会的バッシングと免許の剥奪が待ち受けている事を覚悟する気など無いはず。

野獣死すべし

 

2025年2月21日金曜日

維新の会はもう終わりだな~

 今回の斎藤知事に関する内部告発の告発者保護に関する事件で維新の二人がやらかした件で一つの党がその役割を追えそうです。

県議会の百条委員会メンバーだった維新の県議二人が「あの」N党の立花孝志に文書、音声データリークを行ったというトンデモナイ話が事実として確認されました。

その理由と云うのが「文書を作成した背景を県民が知らないまま選挙が行われるのが正しいのかという非常に強い思い」とかいうトンデモないルール違反。そもそも、絶対的に超えてはならない一線を愚かで個人的な思い込みで超えてしまいました。容易に。

この増山誠という県議は音声データをN党のアノ輩に渡した訳です。

秘密会の内容は公表してはならないという最低限のルールを容易に破り、個人の安全を簡単に危険に晒した訳です。民主主義の基本中の基本線を守れないような奴が県議会議員を名乗っている訳です。

そしてもう一人、こいつもまた維新の人間という事ですが、自殺したと言われるT県議の事を黒幕扱いした内容の文書を渡したという話。名前は岸口実という県議。こいつはナント百条委員会の副委員長だったと云うのですから開いた口が塞がりません。

そもそも維新の連中は斎藤知事をサポートしていたと言いう事ですが、既に県の委員会では斎藤知事はパワハラをしていたことが事実として確定済み。県議であったTさんは知事選の投開票日翌日に辞職して死亡。

橋下徹はこの党の創設者ですが、Xで維新県議団に「こんなルール違反集団はもう解散したらどうや」と書いていますが、こんな糞県議達が糞男に機密を渡したことで、内容の真偽も判らない秘密が拡散されたことで一人の人が死にあの男は知事に返り咲いた訳です。

もう維新の会とか要らんですな。

2025年2月20日木曜日

高額療養費制度の改悪

今回の政府の方針はやっぱり最近私が感じている厚労省の方針を反映したものだなと強く思いました。

病棟における支給加算の方向性も実に明確かつ強権的でありまして、病気に関係なく病院の外に居て生活をしている人にはわかる筈も無い、種々の段階的かつ波状の攻撃が医療業界に続いて出され続けています。

中心静脈栄養の療養における加算は消失したのが最近の事ですが、いろいろな処置における点数が実に巧みに削られ続けています。後は入院日数に応じた区分と云うのがあるのですが、これが本当にガリガリに削られ続けていて、何度もの改訂を経て現在では長期の入院と云うのは実質的に「無理」な時代になってきました。

要するに、厚労省は「食べられなくなった人」「生きるのが困難な人」のうち、特に高齢者や障害の重い人々には無理せず、金をかける事無くあちらの世界に逝ってくれという事なのです。

決して口には出しませんが、保険点数で道を絞って誘導する方法は実に狡猾で役人らしい発想。今の日本医師会にはこういう事に対して反対を申し述べるだけで、実際にひっくり返すだけの政治力というモノは「全く」ありませんので、今後こういった事は改悪されることは有っても改善されるという事は先ず何も期待できません。

今回のたった四回の拙速としか言えないような会議を経て決定された高額療養費制度の改悪は厚労省と財務省の筋書き通りに進んだ茶番劇。「無い袖は振れない」という名目の下、生きようとする人々の切り捨てはますます進んで行きます。

昔は日本と云うのは私的保険に入る必要の無いほど素晴らしい公的保険制度が充実した国だとばかり思っていましたが、資金はどんどんどんどんアメリカに似て来たなって思います。

最後はどうなる事やら。

2025年2月19日水曜日

2型糖尿病のコントロール

昨日の我が家の猫の糖尿病の事を書いていて思い出したことがありました。

それは何時も「必ず」やって来るビックリするくらい糖尿のコントロールがされていない患者さん達の事。私の場合は平均すると、そういった患者さんの外来への登場は年に数回以上という感じになるでしょうか。

登場パターンは二つあって、一つ目は今まで病院なんかかかった事が無いというような感じの比較的高齢者の方で、最近何か小便が近いとか痩せてきたとか具合が悪いとかいうので調べてみると尿糖は++++とか出て居て随時血糖はHighで簡易測定器では測定不可で、良く調べると600越えとかいうもの。HbA1cも、勿論12~15%前後の方々です。

もう一つのパターンは今までに糖尿の治療を受けていたものの、ある時点から様々な理由で糖尿の治療を放棄。最終的医には糖毒性の巨大な波に追い詰められ、激ヤセした状態や酷い視力障害や神経障害で緊急入院というパターンです。

何故治療を放棄するのかという事に関してはまさに人様々なのですが、面倒くさい、ズボラとかいう理由だけでは割り切れない複雑な背景が垣間見えるものです。インスリン治療などを開始した場合などには一日三回血糖を測定してその状況に合わせてインスリンを指示量を決めてショットしていく煩雑さに耐え切れなくなる人、服薬を続けていたのに認知症の進行でその一日三度の服薬が無理になったり。中には「もう何もかも面倒くさくなった。生きるのも面倒臭い」と言って、治療行為どころか来院さえも辞めてしまう人も。

その最後は警察からの電話で”自宅での死亡”に伴う貴院での来院時の投薬内容照会依頼、とか”ボロボロになって”病院に緊急搬送等というパターンも。

体の疾病といっても、その背景には生活習慣や経済的背景、家族構成、遺伝的背景、人間のどうしようもない人としての性等、とても一概には片付けられない要因が無数に散らばっており、糖尿病の治療を難しくしています。

iPS細胞を使って「日常レベルで」インスリンを分泌できるシステムを体に再構築できる時代がそこまで来ていると思うのですが、私が生きているうちに仕上がるのでしょうか?

2025年2月18日火曜日

我が家の糖尿猫が元気ない

最近、猫が毛玉を喉に詰まらせかけて死にかけたというインシデントがあった事をこのブログに書きました。

しかし、その後は一旦元気になったように思えたのに再び「元気」が無くなってきました。今度13歳になろうとする我が家のアメリカン・ショートヘアはネット情報によると平均寿命は13.5歳!まだまだと私自身が思っていたにもかかわらず、それは実は勘違いでした。

ただし、シンプルな換算表では未だネコ年齢的には70弱の筈。とはいえ我が家の猫は糖尿病でインスリンを使っていて、最近高血糖の収まりが悪くある動物病院での検査の結果、インスリンを打つ量を1単位から1.5単位、2単位と上げていき遂に3単位になってしまっていたのです。

しかし、家で吐いて元気が無いという事で嫁さんが心配して別の病院に連れていくと、低血糖状態。瞳孔の反応が弱い事も観察されたとの先生の説明でした。人間でも、高血糖はじっくりと人を死に追いやりますが、低血糖は場合によっては1時間もかからず殺します。死ななくても神経に不可逆性のダメージを残したりする事もある厄介なもの。

貰っているインスリンはトレシーバという人でも普通に使う時効型インスリンなんですが、通常は1日一回なのに最初に出したクリニックの先生は1日2回と言っていました。コレって間違いじゃね?時効型って一日1回じゃ?って思うんですがどんなもんなんでしょう。猫では違うのか。

肥大型心筋症や膀胱結石などもこのタイプの猫では多いようですが、その手の病気もあるのかな。猫を調べる術を持たないので何とも言えないところなんですが、そっちは別に検査をしているのでしょう。きっと。

取り敢えず、獣医の先生にCGMを付けて人と同じように観察して良いのか?と伺ったところ、実はそれをしている先生も沢山いるとの事でしたので、YouTubeで猫における剃毛位置や装着のコツなどを視て確認後、アマゾンで注文しました。

以前もここで自分にCGMを付けて実験したことがあったので使い方の問題は無いのですが、服を着るのが嫌いな我が家の猫は果たしてこれを受け容れるのか…。

明日到着なのでやってみるのみです。

2025年2月17日月曜日

加齢と柔軟性

愛知県医師会で配られている医師会の雑誌にある先生が書かれた文章に「近頃の若い者は」と云う歴史的有名フレーズに関する、経験に基づいた鋭い個人的考察が書かれていました。

このフレーズはシュメール人書記により楔形文字が使われた時代に既に刻まれていたと云うのを何度か読んだことがありますが、恐らくこのような感覚はどの時代の年長者にもあったのでしょう。当然だと思います。時代が変われば常識もそれにつれて変わるのは当然のこと。

自由や平等が当たり前で無く、身分制が人を縛り、宗教の枢要であった神の権威をもとに人々が操られていた時代の人々の常識も、時代が下り、新たな発見と思想が地域を、国を、世界を変えて来るようになると本当に「近頃の若い者は」というサイクルも早回しになってきたのかもしれません。

そんな今の時代。今迄は年長者に小言を言われる側の私だと思っていたのですが、気が付けば既に立派な年長者。あっと言う間に今までの常識が流されていって、次の世代の次の常識に置き換わる訳です。

今大流行りのハラスメント関係の「常識?」も、今のところは常識ですが、アメリカの動きは必ず日本にも起きるのだとしたら、このハラスメント論争も必ず落としどころが見つかる形で形を変えて問題提起され、新常識が形成される事でしょう。弱者が振り回す「時代の剣」が何時までも邪魔されずに拡大解釈が通用するとはとても思えません。

さて、自分も年長者という状況になってくると、当然若い世代の知っているメジャーな人物、特に芸能関連の人物に関する常識がズレまくってきます。これは恐らく女性でも同様で、男だけの問題で無い事は病棟での会話で思わず笑ってしまう様な会話が多い事からも明白です。

ちょっと話は脱線してしまいましたが、話を元に戻すと「常識の移り変わり」の大きな流れの中で、自分の知っている常識と異なるから…というだけの理由で、新たに登場した常識を無碍に否定することなく吟味する余裕を持っていたいものだと思うのでした。

万一、陰で頭の固い糞ジジイと言われても別に構わないのですが、それが柔軟に考え抜かれ吟味された後のものである事を心掛けておきたいと思います。^^


2025年2月16日日曜日

義理の伯母さんが亡くなった

嫁さんと近所のスーパー銭湯に行きました。

上がった時にスマホの画面を見て驚愕する事になりました。それは近江八幡に住んでいた義理の母の姉が亡くなったという嫁さんの従妹からの連絡が書いてあったのでした。

数年前からは認知症を患い、一昨年からは施設に入所。昨年には脳梗塞を発症して次第に衰弱していっていたようですが、ついに最後の瞬間が来たようです。最後の数年は新しい事を殆ど覚える事が出来なかったのですが、我々の顔と名前を忘れる事はなく、会いに行くと楽しそうに話をしてくれました。

3人の子供さんを立派に育て上げ、家業の手伝いを一生懸命手伝う人生でした。御主人とはいろいろありましたが、それでも周りの人々を明るくさせる資質は天性のものでした。どんな人にも認知症の影は近づく可能性があります。今回はその影が近づいたのは義母の姉さんでしたが、同じ兄弟姉妹でも認知症になる人ならぬ人様々です。

生きているうちに美味しいものを食べ、楽しい会話をして、いろいろな地でいろいろな経験をする、いろいろな書物を読んで他の人の経験と知識を追体験する。人生の愉しみ方は様々でしょうが、伯母さんはその多くを確実に達成したのではないかと思います。

LINEで連絡を入れてくれた、今は京都に住む娘さんから直接電話をもらい、彼女の母親である亡くなった伯母さんの話を1時間ほど聞きましたが「涙は出し尽くした」と健気に話しながらやはり涙声になっていたのを聞いて、私自身にも自然と熱いものが込み上げてきました。

知っている人、お世話になった人の死。やがてはそれが自分の番になる訳ですが、周りの人を助ける等という烏滸がましい事は考えずに出来る事を淡々とやって、家族と患者さんを支える事しか出来ないわな、と話し終えた後に改めて感じた還暦真近の自分でした。

2025年2月15日土曜日

やっぱりタバコは吸ってはいけない!

また、喫煙歴の長かった肺気腫もちの患者さんが亡くなられました。

このブログでも何度となく喫煙と肺気腫の患者さんの格闘と死を書いてきて、数限りなくいろいろな言葉で「タバコを吸うのを止めましょう」と言ってきましたが、性懲りもなくという言葉を浴びせられても構いませんので、もう一度言わせてください。

「タバコを吸ってはいけない!」

肺気腫が背景にある患者さんは、本当に肺炎になった時の治療に抵抗性が強い、つまり効果は格段に落ちると強く実感します。新型コロナが流行り始めた当初から喫煙者が大きくダメージを受ける事は繰り返し言われていましたが、臨床現場でも未だにそれを実感します。

新型コロナだけでなく、インフルエンザ感染においても然り、誤嚥性肺炎においても然り、如何なる肺炎の存在下においてもバックグラウンドに肺気腫・喫煙歴があるか無いかと云うのは治療の効果推定に関わる重要な個人情報です。

今回も一旦熱などは収束したんですが、落ち着いたと思った呼吸不全が暫くして再度急速に悪化して最終的にお亡くなりになってしまいました。通常はそのまま収束して治療終了となる所がそこで終わらないのが肺気腫の怖い所。最後の数か月から数年は肺気腫由来の「次第に増強する呼吸苦」の恐怖と戦いながら、ベッド上でうつ伏せになりながらジッと過ごすのです。

今週とか今月とか言わず、是非とも今日から禁煙をお願いします。必要の無い恐怖に苛まれながら終わる人生って誰か望んで手に入れたいと思う類のものでしょうか。




2025年2月14日金曜日

死亡診断書の捏造

二重、三重にびっくりした事件でした。

まず、どう考えても患者間で発生した「院内殺人事件」なのに、警察に連絡しなかった事。そして、その上で死亡診断書を肺炎などという発生した事実と全く異なる事由で記述を行い発効した事。

そして、この事件を起こした二人の医師である理事長と主治医が兄弟であり、(ここが良く解らないところなのですが)その医師が院内に入院していた認知症の医師の名前で発行したと思われる死亡診断書が100枚以上出てきたというのです。

正直言って、もう何が何だかと云う位しっちゃかめっちゃかにやらかしている感じなのですが、現時点での報道では全く見えてこないもっと深い闇がありそうです。

そもそも認知症の医師に診断書を書かせて発効させている事がどういうことなのか少し考えてみると、入院させかつ医師数1としてカウントしていたのではないかという事。特に精神科などでは医師数と受け持ち患者数は制限がありますので、その質は全く問わずとも医師の数が一人でも増える事はそれなりに重要な意味を持つのです。

何歳の医師でどの程度の認知能力であったのかは全く判らないところですが、今後その「闇の部分」も明らかにされてくる事でしょう。更には「その」医師名で何故100枚以上もの死亡診断書が出て来るのかという事も罪深い感じがします。その100名以上の亡くなられた人々には家族、親族などは居られなかったのでしょうか?

院内での患者間の傷害事件や殺人事件と云うのは稀ならず存在していて、私の勤める病院の精神科の病棟では鉛筆を他患の眼窩に刺して殺人未遂で逮捕された患者が出たことがありました。勿論、直ちに警察が呼ばれ犯人逮捕となりましたが、これも仮に襲撃された側の患者さんが無くなるような事があれば、死死亡診断書は当然「殺人」による死因をきちんと書き込む訳です。

そもそも、死因を改竄するなどという事は「絶対に」あってはならない事で、我々医師が死亡診断書を作成する事は法的にも医学的にも倫理的にも物凄い重みを伴った行為なのです。

推定される死因は医師の技量と診断力によってその深みも内容も変わってきますが、それでも良心に従ったベストの記述でなければならないのは当然の事。虚偽の記述等という犯罪行為は1ミリたりとも入り込む隙間を作らない「最大限の努力」を行うのが当然というモノです。

そういう意味では、この医師達は恐らく関与の度合いによっては犯罪者として裁かれ、医師免許剥奪どころか刑事犯としての訴追も受ける可能性が充分にある訳で、恐ろしい事をしたもんだと他人事ながら震える次第です。

こんな程度の覚悟で死亡診断書作成の業務を行っているのであれば、それはそれはヤバい「やらかし」が重なるのは自然の成り行き。反省する脳味噌を持っているなら、罪に服して己の過ちをもう一度真摯に見つめ直すべきだと思います。

2025年2月13日木曜日

所詮は三流役人の発想

今回の令和の米騒動の件に関してやっぱ役人の現場感覚の無さには「改めて」ズッコケました。

今回、異様な高騰を続ける米の値段に関して何の手も打たない愚かな農水省に世間からは怨嗟の声が上がっていましたが、江藤農相の感覚のズレっぷりと商才の無さが滅茶苦茶判って微笑ましいレベルの糞っぷりです。w

100万トンの管理米のうち、放出の米の量を21万トンとか言って初回15万トン、その後は流通状況を見極めて判断等と宣って居られますが、JAなどの集荷業者を対象にした入札を3月初めに実施し中旬に引き渡し、店頭に並ぶのは3月下旬以降とかいうインパール作戦並みの愚将もかくや?という戦闘態勢。まあ、銭湯にもなっていませんが。

俺なら…という事ですが、本当に出すか出さないかは別として、一週間で50万トンを即時放出しま~す!とまず宣言。(日本の米の生産量は令和6年で660万トン程度らしいので、その10%弱)米を溜め込んで出し惜しみしているクズ達の顎を外させるほどの破壊力を持って米を吐き出し続けて「これはヤバい事になった。値が崩れる前に出しておこう」と思わせるほどの価格破壊を実行すれば良いのです。価格は株式以上にセンチメントに

多くの庶民にとって主食の二倍以上の爆上げは政府の失政以外のナニモノでもありません。歴史的には小麦粉の値段統制に失敗しパンが食えなくなるからと暴動が発生してぶっ倒れた有名な王朝があります。そう、フランス革命は実際に食い物が買えなくなって王朝が吹き飛んだんですが、日本はバカが統制していても庶民が皆「羊」ですので、そんな事は起こらないと高を括っているんでしょうね。

この話の現・江藤農相は私の地元の宮崎で江藤隆美という農林・建設畑の族議員として鳴らした爺さんのバカ息子。爺さんの方は小学生の私でさえバカにしていた「良い国を子供に渡そう」という、嘘満艦飾の標語を何時も事務所の扉に掲げていましたが、その爺さんがこんなバカ息子を二代目に据えた訳です。orz

やっぱり時間が経てば経つほど、国家や組織の中枢はコネと育ちに色付けされた中身のスカッた人間が占めていって劣化していくんだなという強い実感を抱いています。政治家は問答無用にそういう屑の集合体ですが、大企業でさえも日産や東芝のようにトップに就いたダメ人間が組織を壊していく訳です。

まあ、出来る人間は一人で会社を作りトップに立って大企業を脅かすような人間になる訳ですが、会社名や役所名を看板に掲げないと顔も見て貰えないような程度の人間には所詮理解できない今の日本の構造でしょうか。



2025年2月12日水曜日

勝手に医者の処方を変更する人達

世の中は本当にいろんな人達が居ます。

実は今日訪問診療で行った御家庭の「患者さんのご主人」もそういう少し変わった人達の中の一人です。この方の変わったところというのは自分の主張を自分で拡大解釈してそれを実行してしまう事なんです。 

例えば、私達医療者サイドにこのおじさんが言うには「先生、うちの嫁さんはいつも抗生物質を使っている時だけバルーンのオシッコが奇麗になって詰まらないんです。ですから毎日抗生物質を毎日使い続けるようにしてください!」という様なとんでもない話を強く主張してきます。

それがどんな顛末を生み出すのかという恐ろしい話を易しい例えで説明を繰り返してあげるのですが、自分の考えを全く変える気が有りません。このオジサン、実は前の医療グループとも揉め事を起こして縁を切られている問題のある人物。我々としてもいわゆる「困った人物」という認識は持っていたのですが、こんな感じで問題を起こすとは思いもよりませんでした。

そして問題はこれだけに止まりませんでした。実はこの次に起きた問題のほうが遥かに深刻でヤバかった。

パーキンソン病の治療に使うL-dopaという非常にクリティカルな薬を患者さんに投与し続けていたのですが、このお薬を「勝手に」抜いて捨てていたのでした。これが発覚したのは処方をしようとした時。

「先生、このお薬は歩いていた時にあの大きな病院で処方されていた薬ですので、ベッドに入ってしまうようになってからは私、勝手に抜いて捨ててました」という、実に馬鹿正直な、というか驚くべき行為を行っていたのでした。

余りの事に私は言葉を失ってしまい、同時に最近寝たきりの患者さんの動きが急激に悪化していた理由が即座に理解できたのでした。前回の抗生物質処方依頼事件の時には易しい解説を付けて、その非を説きましたが、今回は余りの事に絶句。一旦病院に帰って訪問診療の医局長に事の顛末を説明すると、「直ちに電話させて頂きます」との事。

暫くして戻ってくると、一言「先生、次回もしわれわれのいう事を聞き入れて下さらないようであれば、即座に終診として下さって結構です。我々の医療行為が受け容れられずに万一の事が発生した時には責任問題になりますから」とのお話。

取り敢えず先方のオジサンからは謝罪が入り、今回だけは不問としましたが、恐らく近未来には何かが起きそうな嫌な予感がしないでも無いのでした。


2025年2月11日火曜日

息子の異食症

自閉症の息子には異食症の症状が併存しています。

それが「食べたい」という欲求によるものなのか、モノを片付ける、奇麗にするという行為の延長上にあるものなのかはイマイチ曖昧で判らないところがあるのですが、その思考過程がどのようなものであれ、結果としては「異食症」という形態をとってしまいます。

一番初めに気づいたのは未だ息子が4‐5歳くらいの頃だったでしょうか?メリーランドで家族でショッピング・モールに行っていた時に息子が駐車場の壁にクロスさせるように張ってあるでっかい防震用のデカいケーブルのような構造物に厚く積もっていた何だか良く解らない埃のようなものをペロッと舐めた事でした。

慌てて息子の口を拭き取り、濡れティッシュで更に口の中を拭い取った後、トイレで口を濯がせましたが、こんな事を咄嗟に息子がしているのを間近に見て「これはもしかしたら他でもやっとるやろうな」と思わせるに十分衝撃的なシーンでした。

しかし、目立つ感じではそれからも我々親の目の前ではそういう奇異な行動を見せなかったのですが、落ちてしまったお菓子や食べ物を執拗にすりつぶして粉にしてしまうまでゴソゴソと踏み続ける様子を見て、思わず「やっぱり拘り強いよな~」と笑ってしまう事度々でした。他にも、机の上に落ちた飲み物をベロでするっと舐めたり…。

それからです。このブログでも以前書きましたが、写真立ての後ろに付いていた長いメタルのついたて棒を何本もコッソリ呑み込んで大騒動になった事とか、机の上の剥げかけた塗料を我々が見ていない時に数ミリ剥いでは口に入れる等という事をしています。

やっぱり言葉が通じないので、駄目だという事を身振り手振りで理解させるのですが、見ているところでは良くても、見ていないところでは!って奴で、心配は絶えません。仕方ないとは思いつつも体に良くないものは可能な限り彼の口の届かないところに置いておかねば、そして見ておかねばと思う親父でした。

2025年2月10日月曜日

アメリカの友人と娘

先日より娘の友人がアメリカから遊びに来ています。

彼女自身はボルティモアでアーティストをしているとのことですが、ボルティモアという地名を久し振りに聞いた感じです。いろいろなアクティビティ・製作をしているようで、これ一つという感じの絞り方で説明が付くようなものでは無いようですが、自分で作ったアクセサリーなども凝ったものが沢山あるみたいです。

ボルティモアではアート・コミュニティの立ち上げをしているとの事でした。その後、ボルティモアの良いところを愛しているところを次々に羅列してくれて、実に楽しそうに話してくれました。こういうところはアーティストだなーって感じましたね。やっている自分の仕事が楽しくて仕方ない!って云うのがひしひしと伝わってきました。やっぱ情熱をもって何かに没頭してる人間って老若男女を問わず良いですね!

今日は嫁さん、息子、娘と一緒にイオン・モールのしゃぶしゃぶのお店に行って、美味しくご飯を食べました。皿をデリバーしてくれるロボットを見ながら娘と二人でキャッキャ言っていたのが印象的でしたね。^^

実は彼女の妹がそもそも長女とホプキンスに居た時に知り合いになったという学友関係なのですが、それから家族の色々なメンバーがいろいろな機会を経て知り合っていく中で、我が家の長女とアーティストであるY家の次女さんが物凄く仲良くなったようです。彼女と話していると良く解るんですが、実に賢くて何を聞いても興味深い答えがポンポン返ってきます。流石はY先生の娘さんだな~と感じる次第でした。(Y先生はある事で世界的に有名な方で、恐らく多くの方がテレビや本である事の解説者として頻繁に見かけられていると思います)

明後日から二人で下呂温泉に行くとの事で、また新しい日本の思い出を作ってから帰国するようです。安全な旅を遠くから祈る親父でした。



2025年2月9日日曜日

我々「親」が居なくなった後の息子の事

自閉症の息子の通っている施設では定期的にミーティングが開かれます。

予算の説明だったり、次の施設行事の準備委員会の立ち上げだったり、今後の施設の運営方針に関するものだったりします。しかし、今日行われたお話のタイトルは「親亡き後の準備」という話でした。

体や心の事で何の心配も無い子供さんを持たれている親御さんには恐らくほとんど考える事の無い心配をしなければならないのが、我が家の様に障害のある子を持つ場合の親です。例え私がビル・ゲーツのような超が付くような大富豪であっても、何らかの形で障害のある己の子どもの事を考えるのは必然でしょう。

娘達二人は幸いにして今のところはそのような心配をしなくて良いですし、兄弟の間で喋らなくてもいろいろと思っている事が深いのは知っていますので、兄弟姉妹で骨肉の争いなんていうのは絶対に起きないと信じています。(もし配偶者が出来ても、そういう事に首を突っ込んでくるようなつまらない配偶者は選ばないと信じたい所ですが)

そもそも、私自身は自分の金を増やすという事自身にはほゞ興味が無い人なんですが、息子の存在を考えると自分の為ではない金を貯めておかんといかんの~と考えてしまうのでした。

さて、今回の説明会には嫁さんが出席したものですが、社労士、社会福祉士、ライフプランナーなどの資格を持つ女性による説明会で、その資料を持って帰ってくれました。結局実例に沿ったお話を聞くのが一番で、こういった方からのお話をその時々の法令やシステムに合わせて勉強を続けていく事が大切であることが良く解るプレゼン資料でした。

その中の要点は
  1. 住む場所の確保と暮らし支援の仕組み設定
  2. 定期的に受け取れるお金の仕組みづくり
  3. お金が子供の生活にきちんと管理され使用される仕組みの設定
  4. 困ったときに頼れる組織や人の確保
等でした。

私達が考えている息子の暮らしはグループ・ホームでの生活で、最近は高齢者と同じ場所で生活する共生型GHというようなものも増え始めているとの事ですが、まだ数は少ないという事でした。しかし、障碍者も当然高齢化する訳ですから「必ず」増えてくる事でしょう。

あとは障害年金、福祉手当、給付金などがきちんと息子の通帳に流れ込むようにして置くことは当然ですが、親である我々が息子の為に残しておくお金がきちんと息子の為に使われていく事セットアップしておく事も非常に大切です。

また、息子の場合は施設でかかる日常のお金はお菓子代と施設の利用代程度ではないかと思うのですが、これは通帳などを見なおして、もう少し細かく見直していく必要があります。

更に、子供の年金更新時の郵便物の確認者、障害年金更新時の診断書作成時の受信予約の設定、定期通院時の同行者、各種書類の返送者は誰か、通帳や大切な書類の管理者は誰にするのか等も大切な考慮事項。障碍者・高齢者権利擁護センターを上手に使う事も大切だと理解出来ました。

成年後見人制度の利用も大切な事ですが、財産管理と身上保護(サービスなどの利用契約を結ぶなどの法律行為)等も更に重要な学習内容です。とは言え、こういった行為を行ってくれる人間が100%信頼できる人間かというのも問題で、最終的に息子が使える遺産をどう残すのかというセッティングも絶対に大切な考慮事項。

考える事は本当に幾らでもあります。実際に効力のあるシステムで家庭発の息子用セーフティーネットを張っておく事をボンヤリと、しかし、しつこく考える我々両親でした。

2025年2月8日土曜日

世界で10個?

JR高島屋のチョコレートの祭典が今年も行われたようです。開店25周年記念のもので、「アムール・デ・ショコラ~ショコラ大好き!~」という長いタイトルが付けられていたようです。^^

「ようです」というのは、私自身はその場には行っていないからなんですが、行った方に聞いたところでは今回も物凄い長蛇の列だったとの事で、列の一番最後に並んでいた整理係の人の話では5時間待ちと言われたとの事!

午後1時開場のセッティングだったのに、実際には11時には既に長蛇の列だったようで、初日は皆立って待っていたようですが、2日目には椅子を持ってきた人達が居たとの事。まあ、当然と言えば当然ですよね。未来の下肢静脈瘤患者を人工的に育成しているようなもんです。w

さて、今年も昨年同様「ある方」が我が家の為に種々の(超)高級チョコレートをプレゼントしてくださいました。

昨年も頂いた事をこのブログに書いたのですが、今年はそれを大幅に上回るチョコレートを頂く事となりました。それは下の写真にあるBVLGARIのチョコレート?の箱。
その方によると、これを購入した時にはお店からこの左上のサインをしたショコラ・シェフの方が直接出てきてサインをして下さった上に、購入に関して感謝の言葉を述べてくれたとの事。実はこの箱にはちょっとしたギミックがありまして、中に四つの中サイズのチョコケーキが隠れています。開けると下のようになります。
大きな箱の一辺は22センチちょっと。(恐らく9インチとして作ってある?)
先ずは写真の左上のものを家族四人で頂いてみたのですが、これは正直美味しい!中を切ってみたところ、何層にもわたって手の込んだ造りのちょこやジェリー、ケーキ生地のようなものが積み重なっていました。

非常に下衆な話なんですが、昨年頂いたBVLGARIの薄目のチョコ10枚が14,000円!ではコレは⁉という話。ケーキは勿論なんですが、こういうものは箱代、ブランドのお名前代が高いのが相場。ネットで調べたのですがお値段がどこにも見つからないのです。orz

取り敢えずこの箱から丁寧に残りの3つのチョコも取り出して冷蔵庫の中へと保存し直しました。

実はこのチョコを下さった方に話を伺った所、お店の方から「世界で10個の限定です」という様な話を伺ったとの事。しかし、それが例え日本で十個だとしても、そのレベルで恐ろしい話。w それにしても、このチョコは今まで溜めていたポイントをサラッと使ってゲットしたとの事。一体全体何ポイントを使って、そして、そのポイントを溜めるまでに一体いくら高島屋でお買い物をされたのか…。

世の中には私のような人間の想像の枠の外で日常を送られている方が普通に居るのだと本日「改めて」思い知った次第でした。

2025年2月7日金曜日

医局の新年会

医局の新年会がありました。

場所は名古屋市内の某有名ホテルでしたが、夜の名古屋の街は恐ろしく寒く、風がビュービューという状況。ちょうど雪がちらつくかどうかという境目の一番質の悪い寒さ。擦れ違う人間達は皆首を竦めて足早に歩いていました。

また、すれ違う人の多くが非日本語話者という状況。やっぱり今の時代というものを感じる為には街中を歩くのは大事みたいです。^^

さて、ホテルに入って行くと直ぐに上階へ。指定された中華のお店に入って行ったのですが、入り口に居る筈のコンシェルジュは忙しいのか、入り口で待っている我々二人が3分ほど待っても出て来ず、入り口に呼び鈴がある訳でも無く、始まる前から何とも嫌な予感です。

最終的には部屋に案内され、指定された時間ドンピシャに入ることが出来ました。着席してお酒の注文から開始され理事長の音頭と共に乾杯。十二の中華の品々が淡々と運び込まれてきましたが、それらの皿を味わいながら外の寒さを忘れてウイスキーのロックと共に日々の色々な話が淡々と進んで行きました。

特に医療や院内の件に関して話す事も無く、野暮な話も一切なしでした。二時間ちょっとの時間が過ぎて主催者の話と挨拶があり、その場で解散。私は更に時計の針が進んで更に寒くなった街中を首を竦め乍ら地下鉄の駅の中へ入って行ったのでした。
通常は歩くと大汗を掻くほどのダウンジャケットも今日ばかりはイマイチ役不足かなと思われるほどの寒さでした。日本海側の方々の雪搔きの苦労はいかばかりかと…。

駅を途中で降りて今池の「亀ちゃん」に向かって入っていきましたが、そこには再びカオス濃い情景が広がっておりました。w

後で入ってきた諸先輩方や、同様に入ってきた自分の息子、娘と同じ年齢の兄弟達と歌ったり語ったりしながら楽しい夜を過ごしました。新年会の中華の味など何処かへ消し飛んでしまいました。また来る事に致しました。

2025年2月6日木曜日

さんまを見直した

NetflixでJimmy~アホみたいなホンマの話~を視ています。

コンテンツ自体は既に6年前の制作物であるようですが、今回Netflixでメインメニューに登場してきた事でお初にお目にかかる事となりました。

プロデューサーはさんま自身。話の真ん中で描かれているのはジミー大西なんですが、吉本興業の中で我々昭和ど真ん中世代の人間達が知るお笑い界の有名人達がその「有名」になる階段をまさに駆け上がり始めた頃の物という感じでしょうか。

番組前後のフラッシュに出て来るスチルを見ていると、ほぼ全ての人物達が顔見知りかつ名前が出て来るような人間ばかり。既にお笑いの世界から消えた人達や物故者も含めていわゆる「一世を風靡した人物達」ばかりです。

さんま、ジミー大西、ぼんちのおさむちゃん、Mrオクレ、紳助、たけし、やすきよ、ノリオ師匠、いくよくるよ、ダウンタウン等々、誰を取り上げようと我々の世代にとっては今のM-1の連中どころではない熱い暑いキャラばかり。

さんまというのは私にとっては太陽であるたけしとの対比で何時も月に見える人物だったんですが、人間としての器のサイズはホンマに大きいな~と感じた次第。基本的に、このさんまという人は自分の周りに集まり、関係している人が困っていると「助けずんば非ず」という状態になる様で、ジミーのような人生を送ってきた人間を見るとさんまの持つそのスイッチがカチッと入ってしまうようです。

実はジミーの生育のストーリーを聞いていると、障害のある息子の事と重なるところが多くて、さんまがジミーに示した自分に向けられる悪意に自分からは反応できない人を護り抜く行為というのは強い意志と、心の底からの優しさというものが兼ね備わった人間で無いと本当に無理で、時には人生をかけたり命の危険を冒す覚悟が無いと示せないもの。私は自分の息子に対しては問答無用にソレが出来ますが、さんまのように自分の人生を棒に振ってまで、そこまでよう知りもせん若手芸人を護る男気を持てるかと言えば即答は出来ないのです。

そこはやっぱ芸の世界で天才と言われた男が持つ矜持。人を惹き付ける人が持つものはやはり特別製なのかもしれません。

2025年2月5日水曜日

「正義は最後に勝つ」国でありたい

「死人に口なし」で塗り込められた犯罪を赦してはいけません。

当時の総理大臣だった故安倍ちゃんとそのバカ嫁の昭恵さんがあちらこちらに登場する一大犯罪物語り「森友学園」(+加計学園)問題です。総理の妻だからと言ってあちこちに顔を出して口利きの片棒を担いで良いのかと言う事、そしてこれらの案件に関する経緯を記録した多くの公的文書の改竄が役人自身の手で行われると共に、その記録が意図的に廃棄されたというお話。

しかし、実際にはその奥底の闇は深く広く、関係者の中の「上の人間」を隠す霧の濃さと厚さが不気味な程。役所が改竄をした理由が全く明確にされていない状況で「大きな金」が動いた案件を炙り出す動きに対する政府機関ぐるみの攻防戦という事でしょう。

ここに至る前の入り口段階でのまとめは2018年の日経に奇麗にまとめられていますが、その後時間を経てここまで長い記述をされるような巨大な情報の塊に育ちました。まとめた中の人達は正直凄いと思います。

今回、財務省近畿財務局の職員だった赤城俊雄さんは森友学園の決済を巡る文書改竄命令を受けて自ら手を汚す事を苦にして自死を遂げたと言われています。どのような指示系統でどこのどいつがその一連の文書改竄を命じたのかを知る事の出来る、財務局が提出したそれらの文書の存在すらも当初財務省は明確にしなかったばかりか、それを隠し通そうとしたのでした。

それらを不開示にするのは将来の同種の刑事事件の捜査に支障をきたさない為とかいう噓塗れのチャラい理由を盾にしていた昨年の大阪地裁の決定を大阪高裁側がひっくり返し、それに対して石破を頭とする現時点での国側は控訴せず!という決定を下した上で奥さんの赤城雅子さん側に対して謝ったという1月30日の話。

今回の森友学園の件だけ見ても、如何にたくさんの怪しい人間達がこういう胡散臭い話に纏わりついているのかというのが見えてくるとウンザリしますよね。

旦那の社会的地位が高いと、バカな嫁に限ってこういう所にしゃしゃり出る。科学の世界ではほぼ見ませんが、政治の世界では支持者に挨拶したりする中で、許認可の陳情をしてくる人間を接待する中でほめそやされて勘違いする馬鹿も出て来ると推測されます。だからバカなんですが。w

財務省というのはどうしてこうも己の保身に走る事に必死の組織なんでしょうかね。国を守るんじゃなくて、己の組織を律するドグマを護る事で組織の中で出世する事を人生の目的に置き換えた「賢い」人達なんでしょうな。終わってますが。

こういう事を始めとして、つまらない事、間違った事に全力で理屈付けを行うような進歩の無い組織に魅力を感じない若い人達が増えるのは当然で、それだけ脳味噌があるなら他の仕事で現世御利益を目指す人間は沢山いて当たり前というものでしょう。

さて、今回の判決。赤城さんの奥さんの勝利にとどまらず、日本の司法の中にも当然の如くまともな判断が出来る裁判官が居たことを示す貴重な一件になったものと思われます。

2025年2月4日火曜日

名古屋中の道路で見慣れぬ事が発生

バイト先の仕事の移動で名古屋の西と北部を中心に走り回る機会がありました。

後部座席に座って運転手さんが運んでくれる次の御家庭、次の御家庭という様に順繰り廻っていました。ところが、行く先々の道で何時もは見る事の無いような光景を繰り返し繰り返し見る事になったのです。

マンホールの蓋を開けてその周りを柵で囲っているところで数人の作業服を着た男性達が忙しそうに何か仕事をしているのでした。一目見て思ったのは埼玉の件。74歳の男性が運転するトラックが左折した瞬間に陥没した道路の大穴へと吸い込まれた件です。

結局、あの一件以来全国で役所に向けて大量(短期日で3000件?)の「市民通報」が行われると共に、役所の方も危機感を持ったのでしょう。異例の速度での対応だと思いました。

しかし、大変なのはこれから。実際の所、今まで延々と作られた新規下水道管が特に大量に敷設されたのは今を遡る事4‐50年程前。そして、それらのダクトがその下水から発生する硫化水素ガスの影響で管の上側に大量の腐食クラックが発生している訳です。

こういう施設というのは作ってばかりではなく、メンテナンスこそ金がかかるものだというのはバカな自治体が作った誰も使わないハコモノを視れば容易に判る事。下水道も地下に有るから見逃しがちですが、これだって時間が来れば大規模に対応しなければいけないものばかりです。

因みにアメリカでは、下水管を掘り返して再工事をするのではなく、送り込んだ巨大なチューブを埋め込むことでその大きな手間を省く事の出来るシステムで大金持ちになった人物がいる事を以前メリーランドで知り合った男性から聞いた事がありますが、そのシステムを日本でも導入すれば、随分お金が浮くのではないかという気もするのですが。

それにしても、私が本当に気の毒なのはあのダクトに落ちて消えてしまった74歳の男性。常識的に考えて、この寒さと食事無しの中であの年齢の方が生きているとはとても思えません。本当に失礼な素人考えですが、初期の段階で自衛隊のヘリなどの出動による男性だけの救出等は無理だったのか等と考えてしまいます。あの男性が俺の親父だとしたら、絶対にそういう事を訴えていたような気がしますが、その場はその場で我々の伺い知れぬ別の困難があったのでしょうね。最初は声が普通に聞こえていたという話ですので、一層そういう素人考えをしてしまうのでした。

恐らく、こういう事件は大なり小なり日本でも起きているのでしょうが、報じられない小規模なものも沢山あるのでしょう。そして、これから大規模なものが発生しないと誰が言えるでしょうか。まさしく明日は我が身です。

2025年2月3日月曜日

トランプはバカか?

またまた出ました報復関税。全く懲りない爺さんです。w

Deal、Dealと二言目には厳しい条件を出しておいてその対価を揃えさせた時点で交渉を有利に導こうとするトンデモ爺さんですが、タダでさえ嫌われ者になり始めてる最近の白人主導のアメリカという世界を更に嫌われるように仕向けているようです。

嫌わる事自身を気にしないというのは指導者にとって一つの資質なのかもしれませんが、それは将来へのビジョンと信念あってのもの。自国経済への長期的な影響は必ずやネガティブに出ると判っているのが報復関税。江戸時代に日本が結ばされた屈辱的な修好通商条約程ではありませんが、こんな報復関税がやがて己の首自体を絞めるのは誰の目にも明らか。

爺さんの目の前で赤いMAGAのキャップを被ってYeah!と叫んでいる連中には一時的な幸福感を味わわせるのでしょうが、結局のところ痛みを「最も」受ける事になるのは明確にその人達。身の周りには大量のみすぼらしい教会が立ち並び、街中で最も時給が良い仕事はマクドナルドの従業員になる事…という様な所がアメリカには大量にありますが、そんな人達を益々窮地に追い込む最悪の一手でしょう。

私が不思議でならないのはこの世界トップクラスの金持ち達がすり寄って来る裸の王様が大事にするのは己の利益と名声だけなのに、この年寄り詐欺師が発する一連の大ウソに縋りつくその惨めな程の哀れさ。

アメリカで最も金持ちの連中を支えるためにこそ存在しているこのオッサンに最も貧しい人達が投票する不思議。以前も書きましたが、この帝国主義大統領の「解り易い」騙しフレーズのしつこい迄の繰り返しに本当に容易に騙される人々。まさに現代のゲッペルスですな。

反自由主義、反左翼の流れに乗って伝統的価値観から極端にシフトしたと感じるアメリカ人達が最後に縋りつくこの裸の王様の行く末はどういう場所なのか。本当に四年後の答案用紙を覗き見したい気持ちです。^^

商売で失うもの以上のものを無くし続ける今の脅迫一本やりのアメリカでは無いでしょうか。

2025年2月2日日曜日

今年も花粉症始まったかな

実は飲みに行った2日後から何だか体調が悪くなってきていました。

実は頭がクラクラするような感じがして、いろいろとやっている作業効率が余り上がらないのでした。最初はこの体調不良は何か小脳失調?とか思っていましたが、これが始まったのは前回酒を呑んで寝過ごした後から。

もしかしたらインフルエンザやコロナに罹患したのかね?と思っていましたが、熱発は全く無し。だからと言って感染していないという保証はどこにもありませんが、どうも主症状が違います。暫くしたらくしゃみと鼻水がやたらと出てきて何となく頭重感と関節の弱い痛みが出て来ました。

私の場合、これは毎年やって来るアレルギー症状とぴったし一致。私の場合、こういう時に微熱も出ますが私にとっての微熱36.7℃程度ありました。抗アレルギー剤を服用すると共に漢方を服用。そして私の微熱には毎度良く効くアメリカから持って帰った大きめの粒のarthritis pain relieverを服用しました。

アメリカに居た時も最初はバージニアの家で感作し始めたのがきっかけ。以前このブログでも書いた事があるのですが、アメリカの家の裏には恐ろしい数の松の木が生えていまして、嫁さんのコンタクトが夕方には半月上に緑色に汚れるほど。日本でも、ここ最近は普通は3月が近づいたころにこれらの症状がセットで登場するものですが、今年は花粉が舞い散るのが早いと言われただけのことはあり、私の周りでもグズグズ、ズルズルしている看護師さん達が沢山。

実際に外来でも同じような感じで外来に来られる患者さんや看護師さん達が沢山おられます。今のところ抗アレルギー剤は未だ処方可能ですが、良い薬から消えていく傾向があるこの頃の日本。これからの一か月はどうなるのか。日本の花粉の飛び方と薬の供給力次第かと思います。

2025年2月1日土曜日

米の値段に驚き続ける

第一生命保険が毎年やっているサラリーマン川柳の優秀作発表。

毎年、唸ったり笑ったりジーンときたりしているのですが、みんな必死になって捻り出して優秀作として選ばれるだけの事は有るというピカピカのものばかりで、言葉遣いのセンスというものに感心するばかりです。

その中に「下がらない米の値段と血糖値」というのが目に留まりました。いや、実際この川柳読んだ瞬間に、いやホントその通り!という心の声が出ました。

身近な物の値段で、オッサンの私でも頻回に見るのは米の値段が一番。キロ当たりで値段が見えるので、簡単に頭の中で計算というか値段のグラフが描けるのが良い所。5キロの米の値段でいつも頭にその数字を入れておくのですが、三菱総研発表の下のグラフを見るといやいや実感とマッチする驚きのデータが出て来ます。
小麦の価格上昇と共にパンの値段が上がるのは「ハイハイそうだよね」という感じなんですが、2024年に入ってからの米の値段のブーストのかかり具合はまさに異様の一言。車のターボで云うと軽く1Barを超えて3Barいってる感じ。車だったら普通いつボンッと壊れてもおかしくないレベルです。

前にも書いたのですが、近くのB&Dでの店頭価格も目を剥くほど高いです。コシヒカリとか数種類の米が出口に何時も置いてあるのですが、以前は5キロで2000円いかなかった5キロの米がありましたが、最近は安い物でも3000円台という状況。もう心の底からびっくりです。

米の収穫量が減ったなどという状況は改善している筈なのに、依然として高値安定という状況は江戸の昔の米騒動を思い出しました。問屋連中が米の値段を吊り上げる為に米を隠匿して放出を待つという奴。今の時代、米の消費量は右肩下がり。売れないから値段を上げざるを得ないという事は無い筈で、人は他の食べ物に流れるだけかとも思いたくもなるのですが、実際にはそう簡単に解決しないでしょうし。

カレー、おにぎり、かつ丼、うな丼、何でもご飯の上に乗っかったりご飯無しではフィニッシュしない日本の数多の食品群がある限り、米無しというのは有り得ないでしょうから。

何でもかんでも上がり続ける物価高の時代。上がらないのは俺の給料だけかも。w