Deal、Dealと二言目には厳しい条件を出しておいてその対価を揃えさせた時点で交渉を有利に導こうとするトンデモ爺さんですが、タダでさえ嫌われ者になり始めてる最近の白人主導のアメリカという世界を更に嫌われるように仕向けているようです。
嫌わる事自身を気にしないというのは指導者にとって一つの資質なのかもしれませんが、それは将来へのビジョンと信念あってのもの。自国経済への長期的な影響は必ずやネガティブに出ると判っているのが報復関税。江戸時代に日本が結ばされた屈辱的な修好通商条約程ではありませんが、こんな報復関税がやがて己の首自体を絞めるのは誰の目にも明らか。
爺さんの目の前で赤いMAGAのキャップを被ってYeah!と叫んでいる連中には一時的な幸福感を味わわせるのでしょうが、結局のところ痛みを「最も」受ける事になるのは明確にその人達。身の周りには大量のみすぼらしい教会が立ち並び、街中で最も時給が良い仕事はマクドナルドの従業員になる事…という様な所がアメリカには大量にありますが、そんな人達を益々窮地に追い込む最悪の一手でしょう。
私が不思議でならないのはこの世界トップクラスの金持ち達がすり寄って来る裸の王様が大事にするのは己の利益と名声だけなのに、この年寄り詐欺師が発する一連の大ウソに縋りつくその惨めな程の哀れさ。
アメリカで最も金持ちの連中を支えるためにこそ存在しているこのオッサンに最も貧しい人達が投票する不思議。以前も書きましたが、この帝国主義大統領の「解り易い」騙しフレーズのしつこい迄の繰り返しに本当に容易に騙される人々。まさに現代のゲッペルスですな。
反自由主義、反左翼の流れに乗って伝統的価値観から極端にシフトしたと感じるアメリカ人達が最後に縋りつくこの裸の王様の行く末はどういう場所なのか。本当に四年後の答案用紙を覗き見したい気持ちです。^^
商売で失うもの以上のものを無くし続ける今の脅迫一本やりのアメリカでは無いでしょうか。
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