2025年2月6日木曜日

さんまを見直した

NetflixでJimmy~アホみたいなホンマの話~を視ています。

コンテンツ自体は既に6年前の制作物であるようですが、今回Netflixでメインメニューに登場してきた事でお初にお目にかかる事となりました。

プロデューサーはさんま自身。話の真ん中で描かれているのはジミー大西なんですが、吉本興業の中で我々昭和ど真ん中世代の人間達が知るお笑い界の有名人達がその「有名」になる階段をまさに駆け上がり始めた頃の物という感じでしょうか。

番組前後のフラッシュに出て来るスチルを見ていると、ほぼ全ての人物達が顔見知りかつ名前が出て来るような人間ばかり。既にお笑いの世界から消えた人達や物故者も含めていわゆる「一世を風靡した人物達」ばかりです。

さんま、ジミー大西、ぼんちのおさむちゃん、Mrオクレ、紳助、たけし、やすきよ、ノリオ師匠、いくよくるよ、ダウンタウン等々、誰を取り上げようと我々の世代にとっては今のM-1の連中どころではない熱い暑いキャラばかり。

さんまというのは私にとっては太陽であるたけしとの対比で何時も月に見える人物だったんですが、人間としての器のサイズはホンマに大きいな~と感じた次第。基本的に、このさんまという人は自分の周りに集まり、関係している人が困っていると「助けずんば非ず」という状態になる様で、ジミーのような人生を送ってきた人間を見るとさんまの持つそのスイッチがカチッと入ってしまうようです。

実はジミーの生育のストーリーを聞いていると、障害のある息子の事と重なるところが多くて、さんまがジミーに示した自分に向けられる悪意に自分からは反応できない人を護り抜く行為というのは強い意志と、心の底からの優しさというものが兼ね備わった人間で無いと本当に無理で、時には人生をかけたり命の危険を冒す覚悟が無いと示せないもの。私は自分の息子に対しては問答無用にソレが出来ますが、さんまのように自分の人生を棒に振ってまで、そこまでよう知りもせん若手芸人を護る男気を持てるかと言えば即答は出来ないのです。

そこはやっぱ芸の世界で天才と言われた男が持つ矜持。人を惹き付ける人が持つものはやはり特別製なのかもしれません。

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