2024年10月1日火曜日

セクハラ・パワハラの発生

勤め先の施設では無いのですが、産業医をある程度引き受けていると健康に関する相談やスクリーニングのみでなく、職場環境の改善に関係して種々の相談も同時にやって来ます。

産業医というのは相談を受ける話題の中で最近激増しているのは基本的に「鬱」を中心とした精神疾患やそれに絡んで話される各種のハラスメント。

ハラスメントとはパワハラだけでなく、セクハラも何かと話されます。実際、今年の「その施設」での問題として数人の女性から個別にコンサルされた問題は全く同じある人物に関するセクハラとパワハラの指摘。

その三人が全く別の視点から、同じ人物から受けた二つの種類のハラスメントを語るのですからこれは施設のトップにリポートして対応を仰ぐ必要がありました。

今回の件は実は随分前から深く静かに進行していた様で、到底トップに届くような状況ではありませんでした。いわゆる「弱き者の小さな声」という類のもので、立場上不利な職位が下の女性達が被害に遭ったのであろうと強く推定される状況でした。

こういった件に関してはプライバシーを厳守する意味でトップへの直接の報告が大切。他の人間が知る必要はありません。その上でトップがこういった問題に対応しないようであれば、それはその組織の問題。トップが最終的に責任を取らされるリスクが高まるだけで産業医側はその報告を行ったという客観的事実のみが残っていれば良いのです。

万一、従業員側が法的アクションを取ってその施設や企業側を訴えたら私はいわゆる「第三者」となる訳です。

「真実は奈辺にありや 」という状況に産業医が関わる必要は無いのですが、こういった声の出せない人達の「職場環境」をあるべき方向に向きを少し変える第一歩の動きを手伝う事にはなるのでしょうね。

この子達に良い解決結果がもたらされます事を!

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