2023年9月9日土曜日

親父が死んだのかと・・・

本当に心臓に悪いとはこのことでした。

「風呂に入ってくるね」と言った親父を見送ってリビングで各々の仕事をしていた我々でしたが、私自身には何となく嫌な予感がし始めていたのでした。それはなんだか風呂の時間が長くないか?というもの。

実際、高齢者が風呂の中や外で(特に冬期などが多い)倒れてそのまま亡くなるというパターンは非常に多いのです。脳血管死、心臓死など原因は主に2つに分かれると思うのですが転倒して大腿骨頭頸部骨折などの怪我を起こすことも良くあります。要するに気が抜けないのが高齢者の入浴。

さっき風呂に向かって行った親父ですが、嫁さんに「なんか静かすぎんか?」と聞いたところ「いや、結構静かに入ってるし長いよ」との返事。それでも、更に数分の静寂が流れます。何となく~だった嫌な予感が、今度は猛烈な~嫌な予感へと変化してきます。そこで意を決して親父の入っている筈のバスルームに行くと、そこには顔を上にし浴槽の縁に頭を乗せ、顔を紅潮させ口を開けたままぐっすりと寝ている爺さんがいました。

私は「死んだか!?」とその瞬間は本当に思い「オヤジ~!大丈夫か!」と大声で呼びかけたところハッと言う感じで充血した眼を私に向けたのでした。ゆっくりと無言で体を起こし「寝ちょった」と宮崎弁でひと言返答したのですが「冗談じゃ済まん。明日から扉に隙間空けて入って」とちょっと呆れて言ったところ、風呂から上がってきて「怒られた」といって笑っていたのですが私は憮然としていました。

家で巨漢のオヤジを風呂から持ち上げて心臓マッサージとかせなあかんとかいう状況は絶対に避けたいところ。文字通り冗談じゃないです。

実は昨年、実家のある宮崎の親戚宅で叔父が浴槽内に浮かんで死亡していたというインシデントがあったばかりで全く洒落にならない話だったのです。

もうね、勘弁してください…。歳を取ったって言っても、こういう状況での突然の別れだけは避けたいものです。何だか親父の加齢を実感させられているこの2日です。


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