2019年2月3日日曜日

DVにおける夫婦関係

アメリカではDVが判明した点で即逮捕。

その大本が旦那側であろうと奥さん側であろうと逮捕は逮捕です。とりあえず言い合う両方共が逮捕されるというパターンも普通にありますが、この感覚はChild abuseでも一緒。
通報を受けて怪しい状況が判明し、審理の結果、親権を剥奪されたり仕事を失ったりなんてことはごく普通で、里親に出された子どもたちも膨大な数に登る状況。1960年台の半ばから各州で急速に法制化されたようですが、判っていて通報をしなかった連中もアウトとなるのですからその強制力たるや・・・。

8割は空打ちとなるらしいのですが、それでも通報はされるのですから周りの人も声を聞いたりしたら通報せざるを得ない状況に持っていかれるような州も多いようです。
それともいうのも、アメリカでは一日平均四人の子供達が何らかの形で同居する家族内の成人(一般的には親)に殺されている国ですので、たとえオーバーリアクションだろうが法律の側の必死さもただならぬ状況なんですね。

そもそも、実子で無い多くの子供達も家族としてその一員に組み込まれ、劣悪な家庭環境の中でネグレクトされるというパターンが大変多く、それが悲劇の中核をなしている国なのですが、アメリカで起きたことはやがて日本も・・・という慣例行事のようなコピー状況を長年見ていると、日本にも法的強制力をもっと付けていかないとにっちもさっちもいかなくなるような貧困家庭等での子供の虐待事件が積み重なっていくのではないかと危惧してしまいます。

この前の野田市での虐待死事件に関して最期に書き込んだ事件報道で「姿の見えなかった母親」の件。結局は娘が虐待され続けているにも拘らず何もしなかった母親も同罪だと思うのですが、DV家庭では男親が嫁さんを完全に萎縮させ、思考力と行動力を奪い取っていたことも十分に考えられますので、その点の判定は慎重にしなければと考えます。

実は自分の職場で長年にわたってご主人からDVを受けていると噂されている女性が居るのですが、話や行動を見ている限りでは本当に精神的に彼女を縛り付けているようで、結局はその結果として行動の自由も制限しているような始末。

病院で普段は普通に話すし、思考にも何の制限もなさそうなのですが、ご主人と見られる電話がかかってきた後の彼女の行動は意味不明なものが多く、周りの人達は気づかないふりをしつつも、心の中ではみな「またか」とため息を付いております。

その人が居ないときにみんな「なんで逃げないんだろうね」と言い合っているのですが、それこそがまさにDVの恐ろしいところ、心を言葉と暴力で縛るのです。普段は優しく、しかし心は狂気で縛ることでアメとムチ状態。全世界にクズ男の暴力に怯えている女性達がこの瞬間も居るのかと思うと・・・言葉も無いです。

子供や嫁さんに暴力を振るう男達に悲惨で大きな災の降り注ぎ続けることを願って已みません。

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