2024年12月25日水曜日

「問題あり」と言われて紹介を受けた患者さん達

臨床をしている醍醐味は何と言っても患者さんと話しながら進める日常の治療。

ほとんどの患者さん達とは楽しい会話をしながら毎回毎回笑顔で別れる事の繰り返し。しかしながら、患者さんの中にはなかなかそうとばかりはいかない人が混ざっているのもこれまた普通なのです。

特に医療連携の人間から前もって連絡が入っているような人がたまに居て、「XXさんという次の患者さん、いろいろと揉める事が多くて精神科の外来で暴れて警察沙汰になった事もあるようです」とか「Yさん、昨日の夕方は物凄い事になって、他の病院の受付けで2時間くらい居座ったらしいです」等という前情報を聞くと、私の頭の中で巡る想いは意外とシンプルで「あ、そうですか」という程度のもの。

私にとって大事なのは患者さんを診る時に先入観を可能な限りゼロにしておく事です。

確かに精神疾患を持つ患者さんでrestlessだったり、易怒性の強い人などは居ることは居ますが、そういう人々でもその視線や表情を読み続けながらその一人一人に異なった対応をしていく事で最善の反応をその一人一人から引き出す事にチャレンジしています。もちろん毎回全員に最初に思っていたような対応が成功する訳ではありませんが。^^

その「問題あり」といわれた人の診察が何事も無く互いがにこやかに終わった後で、後ろで控えていた看護師さんが「本当にあの人問題があるって言われてた人なんですか?」と尋ねてくれた時は私の気持ちも上がろうってもんです。w

いろいろな疾病を持ついろいろな年齢の患者さんとの出会いの日々、一筋縄ではいかない事が起き続ける日々ですが、疾病と人間への対応力を試されるのは緊張感と充実感に満ちた楽しい日々です。

これからどこまで対応力が伸びるのか…アラ還挑戦の日々です。

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