2024年12月7日土曜日

シリアに大変化は起きたけれど

あっと言う間でしたね。

今回のバッシャール・アル・アッサードの終焉は結局のところロシアがウクライナ侵略であっぷあっぷである事を当然の様に見抜かれた反政府勢力に「蹂躙」され、かつ政府軍内部からも幾分反旗を翻されて終わりというまことに以てシンプルな構図でした。

今迄はロシアに何度も何度も助けられ、イランも裏側にきちんと立って支援、またあの立派なテロ組織ヒズボラにさえ支援されていたシリアですが、イスラエルがこの時期にヒズボラをボコボコにしてしまったのも大きかった。しかも、トルコのエルドアンはこの反政府軍にクルド系の熱い血を持った連中を核として支援し続けた事も大きい要素だったな~と感じます。

そもそも、トルコなんて自国の異様な物価高で他国への干渉に力を貸すどころの状態では無いはずなんですけど、まあこっちはこっちで立派な独裁者ですからそんな事は歯牙にもかけていないんでしょうな。^^

眼科医としてのキャリアをスパッと捨てて独裁者である親父の後を継いだバッシャール。彼の名前の響きが良いので、随分前からこの名前をフルネームで覚えていました。親父が屑なら子もまた屑という悲しい独裁者国家はどこかのアジアの半島にもありますが…。

巨大都市パルミラ、古代都市ダマスカスのウマイヤド・モスク、大規模なスークと城で有名な神秘のアレッポ。世界遺産尽くしのようなこのユーフラテス川沿いの歴史の交差点の名所が戦闘で破壊し尽くされる前に政権がぶっ壊れます様に~と心から祈っていたのが天に通じたのかもしれません。w

イスラム教徒とキリスト教徒がそれこそ血で血を洗う様な戦闘を繰り返しながらスプラトゥーンのような色の塗り直し作業を繰り返したこの地が再び反政府勢力という魑魅魍魎を掻き集めたようなイスラム教徒の集団に奪還されました。

同じような光景はタリバンによってももたらされた記憶が真新しいのですが、当初融和姿勢を見せ「それらしく」振舞っていた連中が今はどうなっているのかを見るにつけ、シリアの未来がそんなに明るいものでは無かろうな…という気がするんですけどね。

今のところは対岸の火事と言いたい所ですが、韓国の来年の事を思うと先が思いやられます。

ヤレヤレ…。



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