スペース・ワン社がギリシャ神話に登場する「時間」および「機会」の神。同社は世界で最も契約から最短で、頻繁にロケットを打ち上げる宇宙輸送サービスを目指していて、「時間を味方に市場を制する」との意思を示したというカイロス・ロケット。
一回目の打ち上げは自律飛行安全システムの問題?そして先日の打ち上げでは90秒後にノズル関連の問題で制御不能になったようですが、私の個人的な感想は「なんのこれしきw」という感じです。
電装関連はキャノン、機体自体と個体燃料でのロケット推進はIHIが主にやっているということらしいのですが、この二社がメインで頑張って経験を積めば恐らく何の問題もなく安定的なロケット発射が出来るようになることは間違いないでしょう。
問題は、この会社の資金が今後も続くかどうかという事と、今後何回かの打ち上げの中で失敗と成功を重ねていくのでしょうが、他の国のように政府丸抱えで補助金ジャブジャブでデベロップしてくるような国と勝負を続ける中で、資金が尽きる前に打ち上げを連続で成功させ続け、最終的には打ち上げる毎に黒字を積み重ねるというような好循環を「できるだけ早く、一機でも早く成立させる」事に尽きるのでしょう。
それにしても、今回の打ち上げはたったの二回目!です。たったの二回でその二回目がそれぞれ異なる理由で失敗したところで、私からすれば本当にそれが何?って感じです。アメリカやロシアを見ろって話。恐ろしいほどの大小の、そして悲惨な失敗を重ねて今のアメリカやロシアのロケット事業があります。
日本人は完璧を求めて失敗を許さないが故に(ロケット大国となった諸外国に比べるとそもそもの予算が少なすぎる!)失敗はそもそも何に起因するのか等という知見の集積も進まないまま、一点集中で成功する事ばかりを求めてきました。今華々しく活躍を伝えられるSPACE Xでさえ何回失敗したことか!?
いい加減前に進む人間の転倒を嗤うのは止めろと言いたいです。転ぶ人間は歩くからこそ!動かない人間は転ぶこともありません。失敗しない最高の方法は何もしないことです。しかし、それは座して死すと言うことなんではないでしょうか?討って出る人間を嗤うやつには嗤わせておけば良いのです。
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