2024年8月5日月曜日

勝っても負けても…

オリンピックも本当に様変わりしました。

私が生まれる一年前に行われた第一回東京オリンピックから60年。種目の中身は勿論、既存の種目もルールが大きく変わって全然違うモノになったと思えるような競技も沢山あります。

身近なものでは柔道ですが、オリンピックで行われるJUDOはも私たちが知っている柔道とは別の競技です。観ていて面白くない。メチャクチャ袖口の小さな相手に掴まれにくい道着と逃げてばかりの訳の分からないパワー勝負。私が小学校の頃習っていたような背負い投げや大外刈り、体落とし、巴投げなどは、国際大会においては例え見る事が出来たとしても本当に流れ星を見るくらいレアな事になってしまっています。

本当に美しくない、馬鹿力を持った体の大きい卑怯者が勝つような感じの試合ばかり。審判のレベルも頭痛がするほど低い輩が出ていたりして本当に「~道」という道を究め精神を磨くようなものとは全く関係のない「指導と注意の数」で勝負が決まる様な変なゲームに成り下がって、観ていて悲しいです。

しかし、他に行われる各種の新しいスポーツでは爽やかそのものの競技なども沢山あり、国に拘らず誰が勝っても演技しても「すげ~!」「かっこいい!」「まじか!」「うひょ~、有り得ん!」という感嘆を表現するような言葉しか口をついて出て来ないような新しいスポーツも沢山あります。

しかも、そのような競技群は特に日本の若い子達が「飄々として」出場してはサラリと金や銀をとっていくのを見ていると、オジサンは若い力の無限の可能性に背筋に電気が走るような感動を覚えるのです。

こんな若い選手達を送り出している各国のお父さんお母さん達みんなが報われると良いな~と考えてしまうと、正直どこの国の選手達が勝ってもきっと世界のどこかの国ではみんな抱き合って涙を流しているんだろうという想像に逆に癒されるのでした。

必死で頑張ってきたみんながその技の頂点を目指してわずか数日で試合を決す。そして多くの人は二度と帰ってこないこの四年に一度の競技会を観ていると。

勝とうが負けようがみんなそれだけで「スゲーよ!」という想いしか出て来ません。一回戦で負けようが何の恥がありましょうや?負けた人間を責める努力したことも無い外野の人間なんて端からガン無視で良いのです。

皆、胸を張って己の国に戻って行って欲しいと心の底からオジサンは思うのでした。

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