2024年8月15日木曜日

終戦から79年経った

太平洋戦争が終わって79年が経ちました。

戦争の経過を見ていると全ての流れや結末に様々な解釈を加える事は出来るでしょう。日本の戦闘が日本を護るための云々とかアジアの解放の云々だとかいろいろ。

しかし、日本が行った前回の大戦は明らかに今の中国やロシアのやらかしている愚かな愚かな行いに重なって見えるのです。戦争遂行の大義名分として「祖国の防衛」や「国民の保護」、「資源確保」等と言うどこかで聞いたような文言が今でも彼の国々で日本が使っていたのと同じように使われています。ハル・ノートをガタガタ言う人間も居ますが、そもそも中国大陸に侵攻しなければ出てこなかった要求でしょうが?

日本の場合、そもそも戦争をあの広さで維持継続する事が無理である事は戦略的な事実を積み重ねれば不可能である事は開戦前に数字が雄弁に物語っていました。解っている人は戦争の前から既にこの事実を明確に理解していましたし、戦争が拡大する途上でも行ったのはギリギリの兵站で薄く広く戦線を拡大する事。本当に愚かの極みです。

開戦時点では特別に訓練されていた優秀なパイロットや戦闘指揮官も時間と共に当然減っていき、最後はたとえ人的資源が残っていてもその人達が乗る戦闘機も、それを動かす燃料も無いという世界。気合では何も変わりません。神風など吹かないし、特攻でも若い貴重な命が大量に失われました。

もう滅茶苦茶です。

緻密な作戦と言うのは兵站の確保と表裏一体。歴史に名を遺す愚将達の率いる部隊のビルマやその他のエリアでの悲惨な戦闘は大本営と言う名の無責任システムによって更に混迷を極めました。

次の世代に悲惨な経験をさせない事は何にも増して大切な事。我々の国を守る鉾と盾を磨く事も大切。しかし、政治家は命を賭して国民を人殺しにさせない事を実現させなければなりません。現時点で侵略者に対する反撃のみが私の想像の出来る戦闘行為です。

それでも、本質的に日本は資源が無いのですから戦争には向かないのは明白。願わくは他国においても独裁者の台頭を許さないシステムの構築が…と言いたい所ですが、隣の国もその隣の国もさらに北にある隣の国も本当に碌でも無い国。今後、ヒトラーのような輩が再び出てこないと誰が言えるでしょうか。79年間、いろいろあったと思いますが、我々の先達はそれでも良くやってくれたとは思います。

戦争の頃から変わらない誰も責任を取らないシステムさえ変えることが出来れば、この国はもっと良い国になると思うのですが、人間の学びの道は遠いですよね。

戦争が終わって79年という事は80の爺さんでさえも前回の戦争というものは知らない訳です。我々戦後生まれの人間達はそれでも自分達の子孫達を決して戦争に向かわせてはいけないと決意し、先達の記憶を修飾することなく伝え続けないといけないと思うのです。

戦争の悲惨さを知っているのは実際に戦争を経験した人達のみです。

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