今からお医者さんになる若い人達は大変です。
猫も杓子も医学部、医学部と言って本来医学部なんかでは必要もないレベルの優秀な頭脳や、医学部には向いていないタイプの人間を医学部に押し込んできた高校の教師達と、それに乗っかって医学部に子供を押し込んできた親達は老いていく自分の残りの人生の中で子供達に「しまった」と思わせる選択を押し付けてしまった事を悔いながら過ごす可能性が高くなっています。
しかもかなりの高確率で。
何時もこの手の調査で出て来る帝国データバンクが4月に出した「医療機関の休廃業・解散動向調査(2023年度)」の結果を見ると、やはり2023年度における病院、診療所、歯科医院を経営する事業者の休業や廃業、法人の解散は合計709件という数字。2000年度以降で過去最多となった。病院は前年度(2022年度)と同じく19件、診療所は159件増の580件、歯科医院は33件増の110件で過去最多を更新。なかでも診療所の件数増加がこれらの数字全体を押し上げているのが良く解ります。日経メディカルの再掲データ |
実際の所、コレを調べた動機が(医師免許の確認などを終えた)医師だけが集うネットでのこの手のフォーラムに溢れる診療所や公的病院に勤める医師達の嘆き節が気になってからで、ここ数年はかなり多かったのが今回の診療報酬改定でほぼ「俺たち終了」レベルのあきらめムードに変わったからでした。
今の日本医師会の会長というのはほぼ何御政治的発言力もない人物で、名前を聞いても「?」という程度の人。以前の武見太郎のような絶大な力は一切なくて、その息子の武見敬三も医師になれなかったようなXンXラ頭で、お金で慶応を出ただけのような人物ですからこれまた厚生族としての影響力はゼロ。ずる賢い官僚達にセンセイと呼ばれて弄られるだけのタダの傀儡です。今後の医師の政治的発言力の増大は望めませんし、診療報酬改定毎に必ず製薬会社ともども苦汁を飲まされる存在になりました。w
まあ、こういう状況ですから保険診療に関係のない世界へ逃げていこうという若い医師も沢山出てきていて、いわゆる美容外科へ向かう人間が増えているという状況、その上で、まともな外科医などのなりては激減で、外科系の教室は閑古鳥が~という状況だと伺っております。
厚労省の思うようには全くいかない筈で、地域に医師が偏在しないようにその枠を設けたりとかしようという動きもあるようですが、医者がそんなのに従う訳もなく…。憲法における職業選択の自由も大問題になってきますからまあ無理。インセンティブで縛る事になるのでしょうが、そんな事したらますます国民医療費の赤字分は無駄で非効率的な事に大量消費される事となるでしょう。
医療の世界で金持ちになろうというような事はもう考えない事です。子供の行きたい方向に向かわせてやる。それで失敗しようともそれで良いじゃないですか?やりたくない事を一生やらせるよりも、やりたい事に少なくとも挑戦は続けたという人生の方がよっぽど良いというのが私の考え方ですが、まあそう考えん人も沢山おりますわな。
勿論、医療で人を助けるという事自体は大いに人生の喜びではありますが、万人に向いてるとも思えません。
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