2022年12月18日日曜日

日本と電気自動車の限界

同じマンションに住んでいるある方が車庫に私が車を停めた時に同じように帰ってきて別の場所に見慣れないけれど知っている大型車を停めました。

メルセデスの最新電動車EQSでした。乗っている別のメルセデスの車検用の代車ということで2日ほど乗っているとのことでしたが、その方の批判は超辛口。ちょっと書けない感じでけなされておりました。

実車は大変ドでかいものでした。実サイズは「5225×1925×1520mm」で、普通の立体駐車場では入庫無理目です。航続距離は「カタログ上は」700キロあるそうですが、実際はそうもいきますまい。定価のタグは1578万で、実際に購入してちょこちょことモノをくっつけていくと2000万弱の車となるとのことでした。

この方の話では「確かに速いんだけど、内装に2000万円感がゼロ。ちゃちな内装です。どうです乗ってみませんか?」と言われたのですが、走らせて万一の事があったらいけないので車の内装と座り心地だけ体験させてもらいました。

座り心地はまあ普通でしたが、フロント・パネルのところは端から端まで全部スクリーン(56inch)という感じで、如何にも電気自動車。しかし、何だか高級感は感じなかったんですよね。私の根っからの貧乏人育ちの感覚がその高級感を寄せ付けなかった可能性が大ですが!w

気になる充電の能力ですが、以下のような感じ。ただし急速充電では…です。

50kW:10%→80%まで110分。30分間での充電量(10%から開始)は29%
90kW:10%→80%まで55分。30分間での充電量(10%から開始)は47%
150kW:10%→80%まで48分。30分間での充電量(10%から開始)は59%

問題は普通充電ではということなんですが、車内を見せてくれた方がメルセデスに聞いた話だと「非」急速充電だと十数時間かかるということで、まあこんな高級車を買うような人達は確実に急速充電システムを家にも設置してこの車を使うでしょうから問題ないんでしょうね。ただし、高速道路やモールの充電設備も最近は車の渋滞が出始めてますよね。

電子的な運転支援装備はまさにてんこ盛り状態で、今現在の技術で考えられる事で実現可能なものはセンサー満載で全部詰め込んでみました!と言う感じです。

と、ここまで書いて実際の所一番の問題なのは充電にまつわる諸々の隠れた問題。この大容量バッテリーは10%ものコバルトを使っているということ!これは高くなるのもうなずけます。更にこのような急速充電設備が日本中にセットアップされると何が起こるか?ということですが、これに関する議論の結論は発電所の大増設となります。火力というCO2を大量に出さないシステムだと当然のごとく原子力しか「現在の人類のテクノロジーでは」選択肢はありません。

となると、電気自動車が原子自動車と呼ばれるのも頷ける話になってしまう訳です。

何れにしても、電気自動車とガソリン自動車が並行して作られない限り近未来にっ電気だけにするなんてことはいろいろなところで歪みが出るのは誰にとっても丸わかりですな。


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