2022年4月21日木曜日

組織の風通しが未来を決めるのを実感

自分の病院で仕事をしていなくとも、外の病院で仕事をしたり他の組織の話を聞いていると、どんなに巨大で盤石を誇った組織でも、判断を誤ったらポキンと折れています。

日本の巨大家電も多くの組織が消えていきましたし、海外でもエンロンのように超巨大組織の経営者達が実質終身刑になるような倒産+刑事訴追を受けるような事例も起きるわけです。

我々医療業界のような小さな世界に話を限っても、ほぼ毎月のように比較的大きな「医療法人XX会倒産。負債YY億円」みたいなニュースが入ってきます。コロナが影響を与えたの何だのと言うのは有るにしても、コロナが有ろうと無かろうとやっぱり潰れるところは潰れてます。

こういう所は医者のフォーラムなんかでいろいろと噂としての虚々実々の内部情報が流れているんですが、やっぱり上意下達みたいな組織でその「上」がデタラメを繰り返すと、人が離れて、金が回らなくなり、組織が潰れて残るのは債権のみ。しかし、見ていると一代で築き上げた組織もその人物が病に倒れたり、経営者の嫁さんが何を勘違いしたか金を私物化し、周りがそれを知っていても忖度と隠蔽で経営陣の一部が経営を破壊して最後の瞬間を迎えるまで下々まで含めてみんなで泥舟を漕ぎ続けるわけです。

可哀想なのは何も知らない、もしくは知っていても全く口を出せない末端の人間ですが、小規模でも風通しが良い組織ではこんなことはなかなか起こりません。経営トップが毎週のミーティングで現在の状況と今後の目標などをきちんと考えている組織ではこういうことは起きませんが、そういう組織ばかりでないことは倒産情報を見るまでもなく御存知の通り。

では己の勤務先を見つめ直してみると如何か?となると、正直「今までは」あまり良くありませんでしたが、ある人物の引退を機に良い方にかなり大きく変わってきました。今までの由らしむべし、知らしむべからずという論語の時代のような旧弊は大きく転換してきています。

科学で言うところのdominant negativeのような存在は例え一人であっても組織を潰す獅子身中の虫であり得るのだということを、いろいろなニュースソースを見て識るとやはり怖くなってきますね。

そういう人をある程度、効率よくterminate出来るシステムでなければ己が所属する組織はどんなにその図体が大きかろうと「いつのまにか」潰れるリスクも有るということをもう一度私自身理解しておかないといけないなと感じるのでした。


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