2022年4月29日金曜日

腰を抜かす

文字通り我が目を疑う事って言うのは本当に有る!と今日リアルな実感として思いました。

それを引き起こしたのがこの4630万円「返還拒否」は罪に問えない?後味悪い給付金誤入金というニュース。このニュースのどこが?ということなんですが、話のメインストリーム自体はよく役所がやらかす間違った額の給付金振込の一件でして、463世帯に各10万円ずつ振り込むべきところを名簿の筆頭にあった輩に間違って全額振込み、そのオッサンが使い込んで返さないという話。

おそらく刑事告訴はされるでしょうが、こんなオッサンが罪を償う訳もなく。w

まあ、この振り込んだ担当者の出世の芽が一生消えたことくらいで話は終わってしまい、金の負担は残りの全住民の「本来使うことの出来たはず」の支出から削られることになるのでしょう。結局弁護士を使った訴訟費用なんかも含めて長引け長引くほど誰トク?の状況になるでしょうから、近所の晒し者状態のオッサンもここまでくれば腹を括ってるでしょうからどうにもなりません。世の中一番強いのは何と言っても恥知らずです。多分引っ越しをして身を隠せばそれでしばらくして指名手配でしょう。w

と、長々書いたんですが驚きはこんなとこには全くありません。

驚いたのはこの処理手続きを行った自治体の人間がデータの処理・受け渡しにフロッピーディスクをメディアとして使っていたということ。この部分を読んだ私は、思わず「嘘!」この田舎の自治体だけの話?と思ったのですが、ネットを調べてみると実はこの2022年になってもまだこの1.44MB!しか容量のない媒体を実務に使っている自治体はあちこちにあるようです。

一体この感覚ってなんなんでしょうかね。一言で言えば「守旧」なんですが本当に凄いです。あくまで推測なんですが、PCの進歩に疎い上司が「これでデータは持って来て!」とか言うことで、形式を作り、その形式を誰も変えず前例踏襲ということで何も考えずに継続して使ってきたんでしょうね。おそらく最後のフロッピーディスク・リーダーがこの世から消えるまで使い続けるつもりだったのでは?

役所というのは何処も本当に前例踏襲が好きですね。まあ、そんなクリエイティビティとは縁の(少)ない人達が集まりがちなところが役所ですし、間違いを侵さないことが間違ってでも前進することを求められるような生き馬の目を抜くような世界とは違いますから、こうなってしまうんでしょうね。

私が最後にフロッピーディスクを使ったのは20世紀の終わり頃に最初の論文を書いた頃が最後です。でもまだ有ったんですね。w


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