夜に入ってきた娘のテキストに驚かされました。
実は卒業制作のために「滑り込み」で描きあげた作品に買い手が現れたというのです。私としては正直驚き以外の何物でもなくて、こんな大学出たばっかりの「海の物とも山の物ともつかぬ」と言う表現がもっともぴったりくるような尻の蒼い娘の作品に金銭を払おうという人間が居ることに腰を抜かしました。w
正直な所、親として材料費と輸送費に幾ばくかのお祝い金を上に乗せた位のお金は」親であれば」出してあげて、家に飾ってもいいかなとは思っていたのですが、いきなりその作品にオファーを出す「他人」が出現したことに心底驚きました。
次女には「ラッキーなスタートだね。おめでとう!」とは伝えたのですが、一体どんな人物が娘の描いたアノ作品を欲しがったんだろうと興味が湧いて聞いてみたところ、大学院のギャラリー担当者の男性だとのこと。そして、実はもう一人オファーを出した女性がいて。この作品が大学のアート・ギャラリーの正面に一年間展示された後に、自分のギャラリーにその展示場所を移して飾りたいのでその為に買いたいという事らしいです。
なにやら大げさな話ですが、まず我々シロウトが解らないのはそもそも美術品の値段というのはどう付くのかという根本的な疑問に対する解答ですよね。ちょこっとネットを調べてみたところ、こういう美術マーケットの大まかな考え方はココとかココに載っておりまして、そういうのを見るとまずマーケットにはprimaryとsecodaryがあって、画家がコントロールできるのは一般的にprimaryのみで、しかも売り出したばかりの人間はものの量り売りと一緒でその絵の号数で凡その値段が決まるとのこと。
なるほどな~と言う感じですが、コレに更にその絵の希少性その他も入るのでしょうがそれらは画家の手を離れた後のsecondaryの世界の話だそうです。まあ、そうでしょうね。
次女の先生にその手の話をしていくらで売るものなのか尋ねた所、次女が書いてよこしたその時の返答は以下のようなものでした。それには「My teacher/independent study professor said that it was like yearly salary I want for my first year as an artist, get the hourly rate for that, multiplied by the hours spent on the painting, and add the supply costs.」と言われたとのこと。
何だか数字化が難しい様子ですが、次女なりに思うところがあってギャラリーが買い取る時は通常50%をギャラリーが持っていくので、その買い手がギャラリーの人間でない時は安くしてあげたいとの気持ちがあるんだとか。そこで、私が次女にsuggestしたのはお姉ちゃんに聞いてみれば?というもの。
理由はシンプルで、長女は通常の仕事をしつつ、時々鏡を使った切り文字のアート作品を他のアーティストと一緒に売ったりしているので、その手のプライシングに長けた友人が周りにいるはずだから・・・と言う推測に基づくものでした。
さて、そもそも娘は売るのか?売るとしたら幾らになるのか?外野の私は興味津々です。
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