2018年11月20日火曜日

味のある文字

今年もあっという間に年末。

年末になると毎年やってくる嬉しくない報せがあります。それはあの文言を纏ったハガキ。「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」といやつです。

多くの場合、ほぼ100%が私の先輩や友人の御両親のうちどちらかがお亡くなりになったことを知らせるものです。残念なお知らせではありますが、そこに一言加えられた直筆の文章にその人物の顔を思い出すことしきりです。

人が紙に書き記す文字というのは人類が発明して以降、時代と共に形を変えそれぞれの民族に受け継がれてきましたが、何れの人の書く文字も夫々の人の中で十分に発酵熟成して良い感じでその人の指先から流れ出してきます。

不思議なこと?なんでしょうけど、この最終生成物である”文字”というのは上手い下手というのとは全く別の次元で”味”がありますよね。
先輩や後輩から時折やってくる手書きのハガキの中には「ああ〜、真似したい〜!」と心から思わせるような味のある文字を書く人物が居て、手元にあるペンを手にとって手近な紙を自分の手元に手繰り寄せてその文字を書き付けてみたりするのですが・・・。

己のあまりの文字写生能力の低さと、もともとの手書きの酷さに真っ黒な絶望感に思わずその白い紙を見つめる始末。すぐにペンをペン差しに戻して無かったことに。w

そもそも、私自身は自分の指先から出てくる文字の酷さに頭痛がする始末。中学、高校の 頃からそうでしたが、自分の字の酷さ故にノートの字は読めないし、数字が読めなくて計算は間違うし。これは今も同じで、手書きの部分が読めないと看護師さんからいろいろと文句を言われます。ですから私は可能な限りすべての文章を手持ちのノートブックで書くようにしています。これなら絶対読めますからね!

やはり人品骨柄というのは文字に出るものなんですよね。そういう意味では私には味のある文字というものは書けそうにありません。嗚呼。orz

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