2018年10月6日土曜日

人の話を聞かない家族

今日はちょっとびっくり、かつ呆れたことがありました。

ある高齢の入院患者さんの家族に病状説明をすることがあって今日は病棟でそのお話をさせてもらいました。

実は、この男性が入院して2ヶ月ほど経つのですが、一度も連絡を寄越したこともなければもちろん病院にお見舞いに来たこともありませんでした。しかし、暫く前から役所で場所を確認したのでしょうか、この病院に電話で「今オヤジはどうしてる?」という感じの電話連絡が入るようになってきておりました。

看護師さん達が言うには”いつも最近、横柄な、感じの悪〜い電話をかけてくるんです・・・”との、半分文句とも取れるような感じのコメントを私に伝えてくるんですね。
私自身はこの手の、誰かが誰かに抱いた”私的感想”というのはもとより、「あ、そうなん」という感じで、話十分の一にしか聞きませんので、そういうふうに受け取られる受け答えをするような感じの人が来るのかもな?くらいで待っておりました。

さて、約束の時間に現れたのは私より多分一回り前後若いくらいの男性。体をよく鍛えているいわゆる今流行りの細マッチョの方でした。このてのムンテラに来てくる服にしては変わったカッコだなとは思いましたが、まあ、この人の日常を示す一つのアイコンなんだろうくらいに感じて説明開始。

話を始めると・・・腰を折る、腰を折る。w
まあ、一回全部を話させてくれという感じなんですが、そういう遠慮は一切ありません。事細かに病状を話し、今後の見通しと選択肢を提示していくと、この方の父である入院患者さんの日常の生活態度のことに話が及び、そのような様子では絶対に糖尿の治療は無理だから施設などで服薬管理と栄養管理をしないと治療は無理だということを私自身が何度も何度も説明しました。

また、この男性自身もお父さんのことで既に過去数回裏切られていて、返事は良いけど実行は無理だということを理解されているにもかかわらず、「やっぱり親父が可愛そうだから」ということで、退院させて家へ帰らせるという結論に何度も何度も戻っていきました。私達はそういった事もできる施設が良いと何度も話をしたのですが、それには聞く耳を持たない様子。

私自身、病院というのは別に法の執行機関ではなくて、身動きの取れないくらい弱っていたお父さんの治療を役所から依頼されてレスキューしただけですので、あとはご家族であるお父さんとお話をされてご自身でベストと思われる方法を選択されて下さい、というお話をさせていただきました。

説明と討論をすること1時間半。
何度説明しても結局は最初に自分が思い描いていた結論に固執するこの方を見て私も社会課の人間も説得を諦め、来週の半ばに自主退院するということで双方の結論に至りました。

今まで、何度も同じ失敗を(具体的には4回)繰り返しているのに、今度もチャレンジしてお父さんの命をリスクに晒すのでしょうか。
もう、こういうレベルの話になると私自身には納得というか理解そのものが出来ません。

老い、かつ認知症のあるこのお父さんの身に何も起こらないことを祈るばかりです。
ああ、折角最小量の投薬でバッチリの治療成果が上がるまでにコントロール出来ていたのに・・・。無念です。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

日本では、’1時間半のドクターの時間に対してのチャージっていくらぐらいですか、
私自身が今医者にかかっていましてドクターとの面談大体30分未満で、前回のチャージは3000ドルでしたが、

日本ではチャージ出来るのですか?