2018年6月10日日曜日

メキシコは恐ろしい所となってしまった

議員が何者かに後頭部を撃たれて死んだというニュースがニュースに出ていたメキシコ。

アメリカにいた頃からMS13がウイルスの様にアメリカに浸透してきている様子や、その他の恐ろしい麻薬絡みの血で血を洗う殺し合いの様子が写真やビデオで出されているのを見ていましたし、ドキュメンタリーでもカルテルの報復や金品を使った司法の買収、そして金品で靡かない者に対する本人や家族などの誘拐と虐殺はほとんど完全な世紀末状態。

アメリカの外交官でさえ命を付け狙われて路上でギャングに蜂の巣にされるような国ですからもう国家として終わってます。
悪いけどメキシコ行くくらいならシベリアのどこかを犬ぞりで単独旅行したほうがまだ命の危険は低いんじゃないかと思えるほど人倫道徳の退廃という意味ではもう行き着くところまで行ってる感じの国ですよね。

惨殺の方法やその規模が桁違いすぎて、日本の連続殺人犯達がひよっこに見えてしまうほどの質の悪さという意味では、国境線をしっかりさせたいと心の底で願うアメリカ側の現地住民の気持ちも解る気がします。

本当にこの世に現れたdystopiaというかdeathtopiaというか・・・。
大学院時代、北朝鮮には観光旅行で喜び勇んでいったこともあるし、内戦状態のユーゴスラビアで一人旅を続けたことも有る私ですが、そんな私でもこの国は旅したくないです。

メキシコの研究者の友人から遊びにおいでと何回か誘われたことがありますが、そこはやんわりと・・・。無理ですから。

CNNによると、
挙戦開始後、殺害された候補者や政治家はこれで計112人に達した。連邦議会選の立候補者の犠牲者は今回が初めて。 メキシコの地元紙によると、プロン候補は討論会で当選後の治安対策を尋ねられ、「正面から犯罪に立ち向かう。恐れることはない」などと述べていたという。 エテレクトによると、これまでの選挙戦中、同国32州のうち22州で立候補者が殺害され、最多はゲレロ州の23人。 政府統計によると、メキシコ国内で昨年報告された殺人事件は2万5000件以上で、20年前に統計収集が始まった以降では最多となった。

これが世紀末でなくてなんでしょうかね。
君子危うきに近寄らず、クワバラクワバラです。
メキシコワールドカップが開催されていた頃の貧しくも正直に生きる人々達の国だったあのメキシコが、ここまで変わり果てるとは。麻薬とそれに絡みつく金は人間を完全に変える恐ろしい魔物なんですね。

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