病院の仕事は科によっては結構な割合で仕事が時間内に終わらないという事があります。
ところが私はこれが大嫌いで、例え私自身が何時に患者さんに呼ばれて病院に行くことがあろうと、基本的には看護師さん達が仕事をきちんと終業時間+15分以内に終えることができなことを問題にしています。
医者がこんな事してるから勤務医は短命なのかもしれませんが、看護師さん達にはいつまでも病院に残って仕事をして貰う必要はないと心の底から思っています。
自身の考えでは残業代云々などということとは全く関係なく、仕事は本来決められた時間内に業務の引き継ぎを次の業務の人に渡すべきものであって、ダラダラと非効率的な方法で仕事をしてもらうような人は、日々何も考えていないのか本来その仕事には向いていないのかのどちらかだと思います。
創造的な仕事とはまた違って、効率的に終わらせることが出来るタイプの仕事が看護業務なので、そこに思考とトレーニングが入っていなければある人が30分以内にできる仕事が別の人では一時間経ってもまだ終わらない、かつ仕上がった仕事の内容のレベルが低いなんてことになるわけです。
無論、患者さんの急変や急患飛び込みで通常の業務の大きな流れに急な変化が入ることがありますが、それでもCOWORKER同士の仕事の振り分けをするコマンダーさえしっかりしていれば、その急激な変化も一日の業務時間8時間という枠でみれば殆どの場合は吸収される類のものです。
最も良くないのは年配の看護師でいつまでもいつまでも病棟に残るのが好きな人。こういった人がいると若手は大変困る。特に年長者に慮る人はなかなか「お先に」とは切り出せないもの。ですから、私は終業時間が近づくとナースステーションで「終業感」を再確認するような声をかけるようにしています。
中には「先生、そうは言うけど終わらんのよ。」と言う人も言いますが、そういう人には「終わらんのじゃなくて、終わらせようという能力と工夫の欠如の問題じゃないかな~。」と言うことがあります。余りにもストレートですが、何度もぶつくさ言いながら仕事を言う人にはビシッと言います。
こういう時には煙たがられても嫌われても必要なことは言う。それが管理責任者の責務でしょうから。
人生には金より大事な時間というものがあって、それを有効に使うことが最も大切なことではなかいなと思うんですが、そこを年配の看護婦に邪魔されるようでは若い人達が可哀そうですしね。歳取って子育ても終わった人は家に帰ってもすることが無い人も居られるようですが・・・。
日本の労働生産性が何時までたっても上がらないのはこういう小さな改善と工夫が全くかける職場が日本中に散在しているからだと思います。
もう我々オッサン・オバハンは、若者達に昭和のやり方を押し付けるのはいい加減止めて、新しい時代の新しい働き方を若人に進めてもらう事が大切だと思います。
同じ量と質の仕事をするなら短時間で!勉強も同じではないでしょうか?それを怠け者の発想と言うなら、今の日本に最も必要なのは怠け者の発想を持った勤勉な人間だと思います。
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