2025年8月1日金曜日

カムチャツカ沖の大地震を見て思った事

何時までも何時までもテレビの画面から消えない先日の津波警報。

数時間のレベルでは続くだろうなとは思っていましたが、ほぼ丸一日あのままだったのには驚かされました。余震やその他素人の我々では理解できないような複合的要因が沢山あってあのような事態になったと思うんですけど、各地で実際に沿岸に近い方々が沢山避難されたのは東北大震災の教訓があったからだと思います。

東北大震災の時には猛烈な寒さの中での被災で、津波や地震自体で生き残った方々で海上やその他の孤立した場所で凍死されたパターンも多数あったとの事。私が今回の地震で思ったのはその逆のパターン。強烈な地震が発生して広範囲で通電が止まった状態で多くの人達が避難生活を強いられたら恐らく熱中症で多くの高齢者や障がい者が避難所や自宅、病院等で死亡すると共に伝染病・食中毒が猛烈な勢いで拡大するのではないかという事。

被害想定というのは常に「最悪の状況」というのを想定して準備をしておくべきで、超大規模なレベルの震災が発生した時に、まず地震自体で直後に生き残ったとしても、火災や津波が襲うというのは既に想定内であって(かつ原子力発電所がきちんと停まってくれたとして)も、その後の物流、水道、電力等の寸断、下水道の配管破壊等が招く超長期の社会生活の破壊は本当に今の被害想定程度で何とかなるのだろうかと心の底から心配しています。

そもそも現在の状況では「犯罪者が跋扈しない」という日本人的善意に基づいた前提で全てが成立していますが、これって震災後の復旧が超長期化していく中で人心の乱れがどうなるのかというのも気になる所です。

政府が発表しているレベルでの死者が出たとしてその遺体の処置はどうするのかというところも謎。前回の大震災の時の様に一時的に大量にあちこちに一時的に埋葬する方法を採らざるを得なくなるのでしょうか。

ほんと、こういう事に関してはもっともっと各自治体のレベルで激しく啓蒙的な演習を半年に一回ほどは仕事を休ませる状態にしてでもやった方が絶対に良いと思うんですけど、しませんよね…。時々あちらでポツリ、こちらでポツリという感じの災害時演習はしてるというニュースが出ますがそれでは全く足りないと思います。

最悪の状況の想定。自分も含めてどれ程出来ているんでしょうか。


0 件のコメント: