結局、役所というのは組織防衛の塊みたいなところである事は歴史を紐解けば陸軍、海軍は言うに及ばず、面々と組織防衛に勤しんできた歴史があります。
勿論優秀な人材も多いのですが、基本的にそこに策謀というのが入って来て己の権益を守り、誰かを叩いて組織防衛を繰り返す事で恥を知らぬ間違いを平気で繰り返してくるのです。事務処理能力という意味ではスマートな人間が集まって、愚かな計画に全力で邁進するというどこの国でもみられる毎度の風景。
今、医療の世界は薬局、それも薬局の元締めたる数か所の組織とその上層部の人間達とが甘い汁を吸う世界になっています。その代わりに悪役にされているのが医師や製薬会社なんですけど、その誘導方法は極めて陰湿です。まあ、世論的には医療費がかかるのはナント医師の給料や薬が高いからという話。
一言言いたいです。「バカヤロー」が、と。世界でこれほどのレベルの医療をこの値段でほぼ何時でも受けられる事の素晴らしさは一体誰のセットアップのおかげという話です。しかも世界の中でも我々が払われている給与というのは下から数えたほうがマジで早いです。これは調べて頂ければ直ぐ判ります。
医療費の削減、削減と財務省の言いなりで宣伝してますけど、医療というものの質を保とうとすれば金がかかるのは当然だというのが全く理解できていません。我々は時間と体を削って医療の質を担保しようとしていますが、昭和の開業医の昔の栄華を基準にして何としても先ずは開業医を、そして次には小中規模の病院を潰しにかかっています。
集約化による医療の効率化を目指している様なのですが、最終的に表れてくる世界は大病院から離れている方々はみなさん我慢してね~!という世界。訪問診療も同じ世界になっていく事でしょう。
厚労省の作戦はずっと変わらずシンプル。一旦梯子を掛けてそこに上らせて皆が揃ったらそこの梯子を外すという事の繰り返しで、最終的には目標の所に追い込んでいく訳です。こうやって死滅しかけているのが日本の製薬業界。今になって薬品の骨格になる化学物質は日本で作ろうなどと喚いていますが、ここまでジェネリックを含む種々の製薬会社の基礎体力を奪い続けたのは厚労省とその後ろで厚労省を操る財務省の愚か者達。
国家の製薬能力がここまで崩壊状態に至って初めて慌てるという毎度の茶番です。その他にも私が思い出せる厚労省発の大きなもの犯罪でもエイズ薬害、新型コロナワクチンの大量廃棄、スモン、カネミ油症、サリドマイド、硬膜移植でのプリオン感染、未熟児網膜症、注射による大腿四頭筋拘縮症等々ここに書いていないモノを合せればとてもとても20では足りないレベル。
何れも国民の税金を再度掻き集めて補償金を払うだけの簡単なお仕事を繰り返しています。
今後、この厚労省の作戦の先に出て来る次の近未来の悲劇は外科医の大量不足。疲労困憊が代名詞となっている外科医は今や若手の多くが敬遠する仕事の一つ。癌のオペや外傷の処置を含め天才外科医と言われる人達だけでなく、ごく普通の外科医達も沢山不足してきます。
またまたいまになってこの予測ならぬ現実に表れ始めている外科医の不足に対してインセンティブを云々等と言っていますが、何を考えているのやら…。毎度毎度の継ぎ接ぎだらけの茶番劇です。
厚労省は馬鹿の集まりでも、医師の側は馬鹿ばかりでもありません。しかし、保険などに縛られない世界に去っていく医師が増えるとそうなるか?この先には国民の皆さんが実感する時代が来る事でしょう。比較的早く。
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