凄い男の引退が遂に決まりました。
愛工大名電卒のオリックス四位指名の高校生が一体全体これほどまでに世界を震わせるほどの活躍をするとはどれほどの人が想像していたでしょうか。
その活躍の歴史はそれこそwikiその他で詳細に書きつくされています。私自身にとっての彼の存在はあくまでもアメリカで同時期に、ともに頑張る挑戦者ということ。彼は野球、私は科学研究で、そのスケールは全く異なるものでしたが異国の地でもがき続けるという意味では同じ挑戦を続ける人間でした。
私は彼のように自分を追い込むこともできず、自堕落な面も多々あり、彼のようにそのエリアでの能力も・・・という差がありましたが、何よりも凄い、勝てないと思ったのは彼が努力の天才であったことでした。この点でのストイックさは遥かに常人を超えたもので、たとえプロの野球人であっても彼のようなレベルでの”淡々とした”努力ができる人間が何%居るでしょう。しかも、そんな長きにわたって。
自分で謙遜して己が天才でないことを度々公言していますが、彼の努力へのひたむきさはやはり常人のそれとは全く異質のものだったと思います。
数年前から引退の噂が流れる度に、当然のように「50歳まで頑張って現役!」と言っていた彼。予定よりも5年早く引退宣言をせざるを得なかった彼ですが、長時間のインタビューを見ていて思ったのは”やりきった感”が表情に表れていたことでしょうか。ただ、奥さんにおにぎりをもう少し握らせて3000個に到達させたかったというところではこちらもウルっときました。
アメリカに私が居た時は、ボルチモアに彼が来る度に松井と戦ったりするのを見せてもらったりした思い出がありますが、そんな時代ももう遠い昔の記憶になってしまいました。
素晴らしい野球人生だったと思います。果たしてこれから彼がどういう動きを見せるのか、関係ない私でさえ興味津々です。
とりあえず一旦51番ゲートからアメリカに戻ったICHIRO、本当にお疲れ様でした。
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