そもそも外部の人達からは病院の当直体制というのは全くどうなっているのやら…というか関心も無い事でしょうが、実際は病院によっていろいろと少しずつシステムが違います。ある程度のポジションになった時点で当直免除になる所、年齢でポジション免除になるところ、そしてマイナーな診療科目の先生は当直の能力が無いという事で免除されたりとう事でいろいろと不公平感が出る場合があって不満のもとになったりする事が多いのです。
実際、心筋梗塞の患者さんが来て当直が眼科の先生だったり泌尿器科の先生だったりすればまさに患者にしてみれば「知らぬが仏」となる訳で、倫理的にもちょっとね…となる訳です。シリアスな外傷の患者が来た時に呼吸器内科の先生が当直をしていても困りますし、眼の怪我をしたした人にはやはりそれなりの眼科のエキスパートが必要という訳。
さて、多くの病院では世間的にはそれなりの当直費を出すのですが、これって正直何十年も変わっていないんですよね。この点は世の中の物価に全く連動していないという事で、医師の相対的収入の低下の典型的な傍証例などと身内では言われています。
もう一つの不公平感の元は男女差。男女差別という事が声高に言われているのは病院の外の世界。病院の中では女性というだけで例え育児が終わっている先生でも「何故かそのまま」当直免除が許され続けているケースも稀ならずあります。
さて、冒頭の話に戻るのですが、今年は除夜の鐘を聞きながらの当直なのか、それとも明けましておめでとうと言いながら病院の門をくぐるのか?副院長とお話をしながらの考察になるとは思うんですが、今年はちょいと熱田神宮一人参拝とその後の酒飲みと洒落込もうと思っていますので、なんとか31日だけは避けたいものです。
まあ、無理でしょうが。w
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