院内で日常業務をしている間も他の精神科病棟からの内線でのコールが鳴り止みません。正直「本当にどうなっちゃった?」と云う位の頻度で院内の電話が鳴り続けるのでした。orz
通常の自分の業務に完全に支障が出るレベルで、ピリピリと鳴るPHSに「またか」とウンザリする程。感覚的には10分おきに鳴ってませんか?でしたので、私の方でも対策を立てて新型コロナが流行っていなかった頃にスタンダードにしていた熱発後一日経ってから風症状と共に熱が残っていたらコロナとインフルをチェックする、という病棟との約束事を即日チェックに変えてスクリーニングという方式に変更。
ラゲブリオとベクルリーの投与方法を簡潔にまとめたテーブルをササッと作成して各病棟にラミネートして配布し、細かいレベルでの繰り返しの質問を新くても良い様にセットアップしました。
それにしても、コロナの嫌らしいところは静かに拡がって症状として感染者が出現するまでにdelayが長めである事。インフルと比べてその1~2日の感染から発症までのズレが対策、特に初動の遅れを生み、気づいたら既にn人が感染し、その人達が更に感染源となって…という事の繰り返し。実に厄介です。
とは言え、最初の頃とは異なり明確に効果があると思える「投与できる薬」が存在する事が最初の一年目とは大きな違い。高齢者でも希望者にはワクチンを投与する事が出来ており、その点では複合的な種々の疾病を背景として抱え込んでいる活動性のもともと低い高齢者を護れる可能性が高まっている事は良い事だと思います。
恐らくある程度の時間はかかるにしても、AIの高度化に伴う分子間相互作用の大規模シュミレーションがますます高速化されて、一昔前にはSFでしか見られなかったような計算予測に基づく創薬は益々実世界で増えて来ると思われます。
我々がウェットの実験で数十年かかってやっていたような事がシリコンの上で一秒間に数百億回も実行されてはなかなか勝ち目は無くなってきているような気もします。
しかし、この年末の当院での新型コロナの再流行は本当に「勘弁してくれ」レベルです。頼むから早く収束して欲しい、というのが噓偽りの無い本音です。
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