以前からその事実は時々ここでは書いていたんですが、毎回訪れるお宅の中の一軒でお婆さんが私の訪問を待ってくれていました。そこでは帰りしなにいきなり私に紙袋を渡してきて「先生、これ銀杏なんやけど皮剥いたばっかりやから少し臭いけど食べて~」との一言。
おお、と戸惑いつつも有り難く押し戴き家を辞しました。
仕事が終わって夜にアメリカ大統領選でのアノ結果を横目で視つつも100倍気になるのはこのギンナンの実のほう。私としてはこのギンナンの実をどうすれば美味く食えるのかという事が焦眉の急でした。w
そもそも私にとってギンナンの実というのは小学校低学年の頃に見た親父のギンナン狩りから始まる記憶です。農学部の隣に住んでいた私達。親父の仕事の休みの日に「ついて来るか?」と言われた私は農学部内に生えていた銀杏の大木の下に毎年撒き散らされるメスの銀杏の木の事は知っていたのですが、そこでギンナンの実を拾うという事に驚かされました。
そもそも、子供の私にはこんな臭いものが食べられるものだと知らないという前提がありましたので、大きな銀杏の木の枝にスルスルと登って行ってユサユサと木の大枝を揺らす度にドサドサと実が降ってきたのをせっせと集めているのが不思議な感じ。
しかも家に持って帰って猛烈な臭みを振りまく皮を剝いては捨てを繰り返し部屋が臭くて辟易した覚えがあります。
今回、好みを下さったお婆さんは「1分間レンジでチンしてくださいね」と仰っていたので、その言葉に従って作ったところ美味しいギンナンの実の完成。1個ずつ皮を剥きながら淡々と食べていたのですが、横に居た嫁さんが急に「食べすぎたらイカンらしい」との一言を呟いたのでした。ギョッとした私はその件に関して尋ねるとどうやら一気に20個以上は食べないほうが良いとの事。その時点で10個ほど既に食べていた私は何となく心因性の胃の痛みを感じたような気が…。w
そこで調べてみると、子供などでは6個くらいで腹痛などを起こすような子もいる等と書いてあったのですが、その理由は脳内の神経伝達物質の生成に重要な役割を担っているB6に対して、構造の似た4'-メトキシピリドキシンが恐らくホモログとしてビタミンB6の働きを阻害し、数時間のうちにビタミンB6欠乏症となって中毒症状としての嘔吐や痙攣、興奮等の神経症状を惹起すると考えられているとのこと。
まあ、何事も過ぎたるは…という事なんでしょうね。
ギンナン好きの親父に食べ方の件を確認する為に電話をしたところ「一遍に沢山は食べるなよ」と言った後、当時ギンナンを取った後の話を一くさりしてくれたのですが、当時皮を剥いて処理した後で誤って己のちんXを触ってしまったとの事で、その後「大変な事」になったそうです。w
電話口でその話を淡々と親父がしたのですが息子の私は大笑い。逆に「何でその話ムカシ俺にせんかった?」と聞いたところ「恥ずかしいやろが」と返してきました。
息子の私も間抜けですが、その親父は親父でまたアレな人です。orz
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