2024年9月24日火曜日

石川の被災地の厳しさ

正月早々の大地震、そして先日の線状降水帯の発生に伴う河川の氾濫や土石流。

何でこんなに短期間に立て続けに大災害に見舞われるのかと考えると、そこに住んでいない自分でさえ「自分にこんな事が起きたら立ち直るのはちょっと無理じゃないか」と考えてしまうのです。

特に、地震で家を半壊、全壊された後で家を片付けて次のステップに向けて動き出したり、仮設住宅でやっと心と体の落ち着く仮の場所を得たと思ったら濁流に吞み込まれたり流されたりとか踏んだり蹴ったりなどという生易しいもので無い事は語る必要も無い話。

ニュースでは、今回の濁流被害に遭ったようなエリアというのは高い山が無い事から、何処にでも集落が出来てしまうという土地柄だという事を話している地元の方を映していました。それが本当なのかどうかは別として、このエリアの方々が本当に心折れる様子であることはその疲れ切った顔をみるだけで判ります。

ここから更に一時的な避難所に逃れられたとしても、精神と身体の両方から極度の疲労で高血圧を筆頭とする潰瘍等の消化器疾患、心疾患、脳血管疾患などに加えて抑鬱やせん妄などの精神疾患等の発症のリスクが物凄く上がると思います。災害発生時にはこれらのケアも食料や水の配給と全く同じレベルで重要です。実際にそういう点は自衛隊の医療部隊や金沢その他の近隣などからの派遣部隊でとっくにカバーされていると思うのですが、それでもそれらのケアが「継続的に行き渡るか?」という点が本当に気になります。

一時的な支援金だけでなく、このエリアの方々が次の人生をどこで送るのかも含めて地方行政と国政府は方策を継続的に行う必要があると思います。東北大震災の支援と同じようなものだと思うのですが。

ただ、こういった事案が全国的に同時多発的に起こる南海トラフ地震発生した時には果たしてどのようなレスキュー策が発動するのかと考えると全く期待は出来ず、暗い気持ちにしかなりません。少なくとも今回の石川の災害はきちんと最後までフォローして頂きたいと思うのです。

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