私が研修医だった頃にはまだまだ稀ならず「明治」生まれの方々の死亡診断書を書いていた覚えがあります。しかし、私が帰国してきてから書いてきた死亡診断書は大正生まれでさえも稀で、主に昭和一桁生まれが多かったのですが、最近は親父の歳周りの昭和10年代が激増しています。
しかし、それはその時々での「平均年齢」というモノとはまた違って、亡くなる方々の平均は私が死亡診断書を作成するという形では明らかに80前後の方々でした。それから30年…。
今の受け持ち患者さん達でお亡くなりになる方々の平均は「感覚的には」80代の半ば以降の方が急激に増えている感じです。やはり時代の流れというものでしょうか、平均値が確実に上がっていると思います。
私の病院では特に最近は認知症の高齢患者さん達が大きく増えていて、内科の病棟というよりも老年科病棟の様相を示しています。また、認知症患者さんの病棟は病棟で、今度は合併症が多発してきて逆に内科病棟の様相を示しています。それでも、どの病棟においても90代の患者さん達は激増していて、その増え方は驚くほどです。
それでも、元気な(といっても何らかの疾病は普通に持たれていますが)90代の方々も随分と見かけが若く見えるのがかなり特徴的です。昔は70になるかならないかの人達は見替えk自体がそもそも令和の時代では80代でしょうという感じで老けていたので、やっぱり栄養が良くなったり、習慣が変わった影響というのが老化の速度に差をつけているのでしょうか?個人的には大きな謎と言えましょう。
生きるのなら健康長生き、特に頭が良く回る長生きが良いと思うんですけどね…。でも、頭が回りすぎても、友人や家族が先に死んでいるような超高齢者というのも少し寂しい様な…。長生きで幸せというのも、なかなか簡単なものではなさそうです。
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