2024年9月28日土曜日

息子の抗てんかん薬の効きが良い!

自閉症の息子がてんかん発作を起こすようになってから数年が経ちました。

てんかんの初発に対する治療は昔はデパケン、テグレトール、アレビアチン等という薬が良く使われていましたし、10年前の標準的な当直医の指示書なんかにはテグレトールやアレビアチン、フェノバール等が即効性のある強い薬として呼吸抑制などを注意深く観察しながら使っていましたが、最近はイーケプラ等が登場してからというもの使われなくなってきています。

やはり副作用が圧倒的に少な目という「使いやすさ」が何にも増して良いからなんですが、実際にはこのイーケプラ、相当普遍的に使われているものの「効きの強さ、切れ味」という意味では、実は古参兵達に負け気味。という訳で、近年の神経内科でもてんかんの専門の先生達の処方では数種の薬の組み合わせを使っててんかんに立ち向かうという処方が多くなされています。

実は息子も最初はイーケプラ単剤で使用開始されたのですが、比較的度々起こるので先生がビムパットというこれまた新しい薬を追加され、二剤併用で再度チャレンジしてくれました。しばらく様子を見ていたのですが、やはりこれでも収まりが悪く暫くこの二剤で粘った後に今度はビムパット単剤に変わりかつ倍量の二錠に増えました。

ところが、このビムパットの単剤による服薬が非常に効果的で最近は発作が起きる事が無くなってきています。無論、全く無くなるというような事は難しいのかもしれませんが、今後も「この調子」で息子の日常での好調が続いて欲しいものです。

親であれば誰もが「ひとつも」あって欲しく無いと願うであろう自分の子供の持つ疾病。薬の力でその軛から抜け出すことを私は福音と呼びたいと思うのです。

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