周囲の人間を見ていて考えました。
三菱に勤めていた友人が子会社に移動してもう次のステップでは退職後の次のビジネスを考えているという様な話をLINEで送ってきました。よく考えると、自分の周りではそろそろ「普通に公務員や会社員」をしている人々は定年後の生活を想像しておかないといけない年になってきている訳です。
ネットを調べてみると公務員の定年というのは概ね60歳なんだそうですが、一般の会社も60歳前後を境にしてプラス数年と言う感じなんですね。しかし、正直なところ今の時代において60数歳で退職を行うというのは幾らなんでも早すぎという感じもします。
ただし、と言うかここで但し書きを入れなければならないのはその人の能力が役職を持ったりするだけのものを保っているのかと言うことや、若手のプロモーションを阻害していないのかという事がしっかり判定された上での仕事の継続がなされるべきだと思うんですよね。当然ですが。
ところが、これが上手く回っていない所の多いこと。いろいろと話を聞いていると、定年を延長してもやはり「老害」にならないように組織内で働くためには、常に他人の目による評価に晒され続ける必要があると思います。そうでなければ恐らくは老化に伴って独善的、ドグマティックな「糞ジジイ」として己では気づかないうちに組織に迷惑をかける事になっているでしょう。
認知機能が落ちていないことも常に検証し続ける必要があると思っています。普通、今の私の年齢ならまだ普通に笑い話ですが、果たしてこれが後10年、15年後も問題なくテストをパスし続けるかという事。更には医学の世界で仕事を続けるために最も大切な「学び」を続けていけるか?ということも重要事項でしょう。
職場云々じゃなくて、患者さんを助けるという意味では落ちた能力や古い知識で診療することは許されませんが、まわりのドクターの中には「完全に」惰性だけで生きている人物が結構居ます。普通に。勿論、その逆のドクターも沢山おりますが基本的には色んな意味で「右肩下がり」ですから、勉強の意欲が無くなった時点でリタイアを考えるべき時が来るんでしょうね。
手の震える外科医、会話の出来ない精神科医、思考出来ない内科医なんていうのはオワコンの代表ですが、その中に何れ己も入るのかと思うと心が暗くなりそうです。その瞬間を少しでも遅らせるために勉強あるのみです。
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