2025年1月28日火曜日

患者さんに集(たか)る寄生虫

経済的DVというのを聞いたことのある方も居られると思います。

世の中にはいろいろな種類のDVがあって、身体的なものや心理的なもの、倫理的、性的等々の各種のDVがある中で、実は病院入院中の患者さん達の身に降りかかる事が多いのが経済的DVなのです。

パターン1:身体的・知的に問題のある人間のキャッシュ・カードやクレジット・カードを言葉巧みに取り上げて、暗証番号も聞き出した上でその人に振り込まれる各種の年金や預貯金等を一度に、または定期的に掠め取る

パターン2:体や心の弱みに付け込み、同居者としてその患者さんの世話をする「振り」をしながら、実際には金銭と寝泊まりする場所を搾取する。実際には「庇を貸して母屋を取られる」レベルの事をされる方も良く居られます。

パターン3:これは組織的に行われるクズ共による犯罪の一例なのですが、貧困ビジネスはその典型的なものです。恐ろしく酷い住環境。例えば畳の床が腐っているようなレベルの四畳半部屋を3つくらいにベニヤ板で仕切って、そこに布団を敷いて生保の人間を連れ込んでは金を予め抜き取りながら生かさず殺さずの生活をさせて、遠くにも行かせないレベルの金しか持たせず逃げられないようにする。実際に私の病院でも起きた事なのですが、これほどまでに酷い目に遭わせられているのに、知的な障害の問題で「この人にお世話になりたい」と生活保護課の人間の前で患者さんに言わせて、折角逃げ出した後にまた施設に連れていかれるというパターン。

実際には経済的DVだけでも上をミックスした様なパターンも普通にありますし、経済的なDVには身体的、精神的、倫理的なものが付帯する事が極普通でもっと問題の根源は根深いのです。経済的DVに限って言っても、何れのパターンにおいても共通している事は人の懐から金を、モノを、場所を掠め取ろうとするクズ達がそれを理解できずない相手に集って生き血を吸っているという事です。

医療有事者とsh手仕事をしていると、役所からの依頼でそういう目に遭っている身体、精神、知的障碍者の人達を一時的に保護する事があるのですが、世の中には本当に畏れ入るほどの善意と努力でそういった人達を助ける凄い人達もいれば、その反対の百回くらい終身刑にしてもまだ足りないようなとんでもない人の形をしたクズもいるという事が見えてきます。

世の中の法律というのは美味く法の網を掻い潜ろうという事ばかりに知恵を絞る人間の悪知恵に全く追いついていない、若しくはマダマダ実効性が足りないと強く思うのですが、弁護士達は金にならない事は致しません。

だから何時まで経っても弁護士は尊敬されないんだよな。

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