最初は単純に天動説と地動説受容までの歴史的変遷を時間軸を追いながら話していくのかと思っていましたが、そんな底の浅い表面的なものではありませんでした。話が回を追って進めば進むほどその恐ろしく深く組み立てられた物語の台詞に感銘を受け続けている私です。
科学、宗教、政治、歴史、哲学、倫理、人の情等のすべてを巻き込んだ素晴らしい話がどんどん進行していきます。
科学者になるものであれば絶対に見ておいて欲しい回だけでなく、宗教というものがどういう変遷を経て当時の立場を取っていたのか、人間の知にとって神の声を代弁する教会(宗教)の権威とはどういったものであったか、真理を求める人間の根源的な欲求がそれらの権威を「様々な闘いを通じ」撥ねつけてゆっくりと前進していく様子がどうであったのかを描いていきます。
既に時代は21世紀も1/4過ぎた今日の世界ですが、未だにこの愚かな教会の権威の下に平伏して神の声を聴き続ける人々が掃いて捨てるほど存在するという事実に「人間って誰かに救いを求める生き物」なんだな~って思いました。
まあ、何時の時代にもトンデモを信じる方々は居られる訳ですが、今でも地球は平らだとか人は神の創造物だとか言っているおかしな(おめでたい)人々が居られる訳で、なかなか神様でさえも科学教育は一筋縄ではいかぬようで大変なようですな。w
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