行ったのは3か所。一つ目は何時もの今池屋。寒空の下、少し厚着をして6時ちょっと過ぎに着いた感じでしたが、丁度いま席が空きました~というイイ感じで店に入れました。中に入ったら後は嫁さんがマシンガンの様に食べたいものを次々と注文。「食い物に関する事だけは」恐ろしいほど頭の中が整理されています。
腹一杯になって店を出た後は、この前のWhiskey Loversで頂いたパンフレットの中に載っていたお店の一つ「酒肆(しゅし)・蘭燈(らんたん)」。まあ、どんなところか自分の飲み屋のテリトリーを拡大すべくチャレンジしたというのが正直なところですが、嫁さんには「俺が出すから入ろう」という事で入店。先に男女が2人座っていましたが、我々もカウンター席に座って私がLaproaigをロックで、嫁さんはアップル・ジュースをという感じで乾杯。
初めて会ったマスターのWhiskey Lovers関連の裏話をいろいろと伺いながらウイスキーの話をいろいろと聞かせて頂いて愉しい時間を過ごせました。ただし、ウイスキー二杯とジュース一杯で出る時に5000円の会計。チャージ無しでこの会計はちょっと高め?ラフロイグってそんな高級酒やったっけ?等と漢字ながらもお話代という事で納得してお店を出ました。
実は、この店に入る店に気がついていたのですが、ランタンの真隣に入り口の構えからして「ザ・昭和」のようなお店の存在を確認していました。お店の名前は「亀ちゃん」というのですが、引き戸を開けて暖簾から顔を突っ込むと既に出来上がった年齢高めの男女4人が、若干古めのカラオケ・コントローラの置かれたカウンターの前でワイワイやっていました。
私達は一番奥に座ったのですが、まず気付いたのは入り口に可愛い猫が座っていて、こちらをキョトンとした目を見せて上目遣いに眺めていたこと。この猫ちゃんが縦横無尽に店の中をうろつくのですが、撫でてやるとすり寄ってきます。
酔っぱらった年増の姐さんはその隣の男性に絡みつきながらいろいろと文句を垂れたり笑ったり、そして更にその隣の80はいってそうなお爺さんは私達が入ってきた瞬間から敬礼をしてきました。しかしその直後から立ち上がって「僕は帰りたい気分なんだな~」と言ってそのままずっと立ちっぱなし。横の姐さんから引き留められて帰る事も出来ないままずっと立っていました。
そしてその右側には一見素面の体の大きいスーツ姿の男性が冷静にこのやり取りの中でビールを飲んでいました。右手をちょっとだけ我々に挙げて会釈をして下さったのですが、この男性以外の三人のキャラが濃い事、濃い事。本当にキャラが濃すぎて大渋滞という感じ。
もう横に座っている私は常連客っぽい皆さんの会話の遣り取りの余りの面白さにずっとクスクス笑いっぱなしで、余りの昭和感にいま時代は何時?と感じてしまう程でした。コンプライアンスとか言う言葉はここでは死語どころか、未だ新語にさえなっていない感じ。w
カウンターの向こうの御高齢のお母さんはビールを出して下さった後、我々がオーダーした餃子を部屋の向こうから持ってきてくださったのですが、明らかに「味の素」の餃子袋を抱えて持ってきてくれました。後はカウンターの上には缶詰が一杯ありましたし、もうカオス。隠さなさすぎ!(^^)
他所で沢山飲み食いしすぎたせいで、実質一時間も居なかったのですが、こんなに面白い場所が今池にあった事に今更ながら驚きでした。出る時に御勘定しようとしたら、二人で1500円とか言われて余りの事に思わず2000円置いてお辞儀をして出て来ました。
勘定のアバウトさも私が大学生だった頃の飲み屋のおばちゃんと一緒。もうね、存在してくれている事自体が神に感謝というような居酒屋でした。
今後は店の常連となるべく邁進して、オレ個人の深夜食堂にしようと思うのでした。(カラオケをどうするのかという問題は残りますし、タバコ可なのも昭和過ぎはしますが…w)
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