2016年4月26日火曜日

ストレスチェックの話(とりあえず最後?)

さて、次の問題としてこのストレスチェックの果てに実際に疾病であると判断されたらと言う時の話ですが・・・。

実は此処から先は精神科医と産業医と会社の間での文字通り「果てしない」やり取りと戦いがあり、その大変さは全国の産業医と精神科医を疲弊させるのに充分な複雑さを持っているようです。

実例として講習会などで挙げられた話を聞くと、やはり仕事を休んだ側もさることながら実は穴が空いた部署の方も大変な目に遭うということで、思わず「だろうな・・・」と感じ入ってしまいました。
実際その人が果たしていた役割の大小にかかわらず、仕事をする場の歯車を組み替えて仕事が滞り無く進むようにセットアップしなおさなければなりません。

さらに実際には多くの職場でこう言った心の病を得た人達が職場に復帰する際に再び歯車を組み替える作業がなされなければなりません。しかも不幸なことに多くの場合にはこの復帰のステップこそが多くの患者さんにとって更に大きな心理的なストレスになるだけでなく、受け容れ直す職場の人間にとっても大きなストレスになっているのです。

しかも、この作業は一度で済まないことが多く、何度も心折れて職場復帰自体にチャレンジしていく人がたくさん居るのです。この率というのは全く馬鹿にならず、多くの人達が心折れて再び精神科医からのカウンセリングや産業医の診断書を手にとって仕事を休むことなっています。 そして、その事態を悪くした診断書を発行したのは誰かというと・・・。

本音としては「何で俺たちがあいつの分まで余計に背負わないといけないんだ」と思っている人達がかなりたくさん居るという話が記事となっているのを読むと、それを敏感に感じる側である”職場復帰を試す患者の側”も精神的に二重に戦わないといけないという厳しさが有ると思いましたね。

しかし、五回も六回も職場復帰を試みて失敗している人達というのは厳しいことを言うようですが、本来その職場に向いているのか、という実に個人的で単純な疑問も有るのです。でもそれは雇った方にも問題がないとはいえませんしね。適性を見抜けなかったという点で難しいはなしですが。(そして見ぬくのは難しいでしょう。)
入職から暫くの間はガンガン働いていたけれども精神や肉体のガソリンが切れて最後には会社にいけなくなった人達は本当にどこにも行き場がなくて大変な人もいるのを見ますので可哀想な話ではあります。

超一流企業の中には労災などになるのを嫌がって、給料は下げても一年の内数日出勤すればあとは再雇用という形での継続勤務形態を何年でも続けられる凄いところもあるようですが・・・。

また、ブラック企業と言われるところの中には宗教法人?と見紛うほどのやばい上司が揃っているところもあるようなので、そういうところを選ばない知性、情報収集能力も必要だとはおもいます。やはりそこは大人の選択。自己責任の世界ではないでしょうか。

むかし、親父が私に言ったことがありました。普段は何も言わない人でしたが(まだ生きておりますが。w)、「失敗も成功も自分の責任」と言ったことだけは忘れたことはありません。
選択枝を決めていくのは己自身。失敗を人のせいにしだしたら永遠にその”人のせい”という業の中を回り続けることになる。

ともあれ、ヤバくなったらケツ捲(ま)くるのもあり!で頑張れば、死なずとも、失敗を人のせいにせずとも、人間なんとかなるような気がするこの50年の人生です。

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