2016年4月1日金曜日

不況にまた戻るとは言うけれど

消費が増えないのは、結局は種々の事情で使えるお金が無いとか将来に向けての貯金をしないと不安で・・・等というような事がメインではないかと思いますがどうなんでしょうか。

我家の場合はそもそもアメリカに居た時点で話せばびっくりするような低賃金で過ごしたポスドク時代が長かった為、嫁さんを始め家族には厳しい寂しい思いをさせてしまったのですが、その時はお金がなくても子供達が小さい間は家で子供達と遊んであげたりするという方針をとったのが我が家でしたので、お金がなくてもなんとかかんとかやりくりをして必死で子育てをしてきました。

共働きというのは”わざと”選択肢に入れなかったというのが我が家の選択でした。
それはそれで強い意思のもとに夫婦間で決めた一つの決定だったので、飯が食えて屋根がある家に住んでいる間は贅沢さえしなければという感じで嫁さんは頑張ってくれました。

しかし、そのとき嫁さんと冗談で言っていたのは「俺達みたいなのが世の中の大部分だったら資本主義は破綻するね〜。w」ということでした。消費が回復しないとか消費が増えないとか言っている識者の人達にはそう言った発想が欠けているんではないかと最近思うことが多いです。

使えるお金もなければ将来にわたる明るい展望も開けない中では多くの人達は内側に閉じこもって外出を控えたり、お金を使わず取り敢えずは空腹をも満たしさえすればその質は問わず・・・等といった選択になるのは自然の流れ、おまけに子供を持った人々でさえもその子供達に教育費が嵩むのであればやはり己の家庭では余分なことにはお金は使えないはず。

当然至極と言う感じで皆が安近短の旅行しかしなくなったり、高額な車は買わなくなったり等となるのは子供でも解る自明の理かと。
そういった中で仕事や収入を増やそうとすれば、当然仕事を見つけるチャンスを増やしたり、そのために必要な資格をとるための戦略を練ったり、夫婦が共働きできるように託児所を沢山設けたりしなければ消費は回らんですし。

国が一億なんとかっていう戦略を声高に叫ぶ前にもう少し急いでソッチの方にお金を大量にしかも素早く使うべきではないでしょうか。日銀動かして変な小手先の戦略を小賢しく使って人工的な地震を起こしたところでその効果は持続性という意味では全然というレベルではないでしょうか。

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