密かに集めたクリスマスプレゼントを長女と嫁さんがラッピングしていたようだ。
お隣さんからも手焼きのクッキーの差し入れがありこれが絶品!
食う前には期待しても居なかったのだが、思わずその美味さにお隣のスコット氏宅にお礼を言いに行くと、もう一山お裾分けまで戴いた。よくストアで売ってるような「アメリカ番砂糖使いすぎクッキー」では無い本当に上品な味のものだった。クッキーのカリカリ感が特に二重丸。
個人的にはトップのチョコは無くても良かったかなと。
私の個人的意見ですが、日本の生命科学研究の現状はと言いますと、研究水準は驚くほど高いと思います。驚くほどと言いますのは、置かれた環境を考えたらということでして、評判のわりにはということで聞いて欲しいと思います。要するに、実際に周りで言われている、もしくはちょっと見よりは非常に高いということです。しかし、世界での存在感は実際の実力に比してやや低い。ややという表現より、率直に低いです。評価も、特に米国において、相対的に最も低い。しかし日本国内においての評価が一番低いかもしれません。では日本に対する評価はどこの国が高いかというと、やはりヨーロッパが一番高いです。英国やドイツ、それから北欧もお話ししたらすぐ分かると思いますが、彼らは驚嘆しています。オランダの人でしたら、人口は少ないけれどもサッカーだったら日本に勝てる。けれどもサイエンスでは負けると言っています。なぜかといえば、例えば、『ネイチャー』や『サイエンス』というようなジャーナルを見れば、毎号毎号日本から論文が出ている。ですから、日本の生命科学はすごいものだと。20年前には考えられなかった新しい現象が日本で起きているに違いないと言います。 米国は日本を無視と言いますか、「日本、そんなもの知らない」という傾向があります。やはり米国も結構内向きの国です。それこそイチロークラスの選手が20人ぐらい日本から行けば、米国の日本に対する野球の見方も変わるのと同じように、サイエンスも変わるのかもしれません。けれども、日本の研究者も独自の視点を主張しない傾向がありますので、国内的存在に止まる人々が多い。 でも逆に言いますと、日本の研究者が独自の視点を言って、もしも勝つとすれば、彼らの相手はどこにいるかといったら、ほとんど米国にいるんです。そういったことを米国も漠然とは分かっているはずです。野球の世界と違いまして、サイエンスの世界はそこに国益と言いましょうか、国の産業も絡んできますので、日本の生命科学みたいなものに対して、米国研究者の中には意図的に無視するような態度をとっている側面もあると思います。 もう1つは、日本の科学者がやはり真の意味で外国人研究者にフレンドリーではないということです。例えば、私が国際会議でいつも驚くのは、日本人で外国人の学者などと一緒にご飯を食べている人は少ないということなんです。だいたい日本人同士でご飯を食べてます。それを別に悪いと言っている訳ではないのですが、日本人にはそういう傾向がある。やはり文化的な差は大きい。ですから、独自の視点で自分の学問成果を主張して、本当に日本の研究者の学説が認められた時には、逆に競争相手の米国の学説は負けたとまでは言いませんが、日本のほうが上だということになるわけですから、それを乗り越えていくのはやはり大変だということです。 |
これは提言でして、ここに書いてありますように「信じられないくらい」改善する方法です。ということは、逆に言ったら改善するのが信じられないくらい難しいとも言えるかもしれません。外国人研究リーダーと研究員が多数参加できる環境。少数の研究所や大学の研究科でもいいんですけれども、ともあれ外国人研究リーダーと外国人研究員がぞろぞろいるような研究機関が必要です。また、日本の研究者の英語力、しゃべるだけではなくて、論文を書くレベルで飛躍的に高めることが必要です。社交性も高める必要があるでしょう。それから、研究室の環境を改善する。やはり余りにも環境が外国などと比べて悪いです。そして、研究者は私的な時間を大切にするために研究室にダラダラいるような無駄な時間は過ごさない。なおかついい研究ができるように、我々自身も身を律していかなければいけないと思っております。また、女性研究者が元気でリーダーになりやすい、そういう研究環境であれば、いろいろと有能な女性もこの世界に入ってきてくれるのではないか。また、多数の若い研究リーダーを競争環境に置く。こういったことが必要だと思います。これらは信じられないと言いますか、こんなことはなかなか簡単にはできません。けれどもこれができたら、今のものから、ランクにして3つ4つポンと上がるのではないかと私は思っております。 |
American Cancer Societyのグラント締め切りがちょうど一ヵ月後に迫ってきて書き込みにおわれている。
前回提出したところ、スコアが「もう一歩でお金出るよ」というところで落とされて、レビュワーから次回には通る可能性高いからこれを書き直してコメントに沿って再提出するようにとの励ましを戴いたので、それに沿って書き直し。やっぱ年三万ドルは美味しいのでちょいと頑張る事にしている。
前回の提出から半年しか経っていないのだが結構新しい知見と共に書き込み内容に修正を加えないといけない部分が多く、結局は3/4は実質的に書き直している感じ。(実際は最終的には「ほぼ」全書き換えになるのではないかと思う。)
シコシコ地道にやるしかないですな。
この後はR01と論文二報の提出が待っているし、、、貧乏暇無しという事実の確認作業中です。