昨日のことだが、金曜の朝ということでjoint lab meeting 方式の実験データ検討会が執り行われた。
韓国系アメリカ人のgraduate schoolの女の子が発表をしてくれたのだがデータの「量」は多いのだけどその「質」が、、、。
例えばqRT-PCRのデータではその大元の細胞のセットアップはもとより、そのRNAの収集やその後の処理を含めて単純、しかし繊細な資料をそろえて始めてまともな解析が始まるのだが、彼女の場合RNAの品質が非常に悪い。低い収量はまあ未だ許せるとして、全く試料間での収量がばらばら(要するにサンプル間で使われた手技が一貫していない)で、gel上でその品質を見る限りはかなりdegradeしている(手技とその進行にも問題があるということ)ということで頭を抱えてしまった。まあ、自分の学生ではないので未だマシかとは思うのだが、これはいかんですよと言う感じ。その後見せてもらったドラッグによるprotein expression inductionは切れ味良く、リークもほぼ皆無なのは良いとして、それを使って証明しようとするAKT3のリン酸化の部分のコントロールのとり方がど素人。はっきり言って論文のフィギュアとしては使えない。案の定、前段で見せてもらったスライドで指摘したコントロールの部分に関する疑問に対する答えの部分の次のスライドをおずおずと出してきたのだが、残念ながら私の悪い予想のほうが当たってしまって、ネガコンもしっかりリン酸化されているのが見事に出てしまっている。
私の質問で重い雰囲気が部屋を覆ってしまったので、質問は幾つかに限定したが、もう少し自分の頭で考える訓練をしてくださいと喉の奥まで声が出て来そうに成りました。
PIにおんぶに抱っこでどうする?
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