2009年10月21日水曜日

民主党の科学技術政策

日本で前回執行されそうになった巨額の科学研究費(2700億円!)というのは自民党政権の放った最後っ屁みたいなところがありましたが、これも結局は「科学研究費」に対する大幅な予算縮小という形で民主党から打撃が加えられているようですね。
ハッキリ言って自民党の研究費の配り方には大いに問題があると思いますが、(昔イギリスがアメリカの研究を表面的に真似ようとして、この前までの日本と同じような配り方で金を少数の巨大プロジェクトに重点的に落とすやり方で小規模研究を干上がらせてしまった失敗)少なくとも、国家として重点的な科学援助をしようとしていた点には「まだ」救いがあったと思います。

しかし、今の民主党政権の甚だしい迷走ぶりは一体何なのでしょうか。
国会も始まっていないのにここまでその馬脚を現しているところなど、私には無能政権にしか見えないのですが。
無論、科学技術政策に関する提言など何も表に出てきていません。アメリカの現在の予算編成も酷いもので、前政権が産み出した赤字がいまやだるまの様に膨れ上がり収拾のつかない状況です。
おかげで多くのラボで予算が大幅に削減されたりしている状態ですが、それでも政府は科学を国家の支柱と捉えその削減を補うべく追加予算の重点的投下を行ってきています。
そういう意味ではまだポリシーというものが見える。

国が考えた政策を同意も何も無しに上意下達で行おうとするアマチュアが運営する政権。
マニフェストそしてマニフェストに書いていない危険なことを水面下で実行しようとする社会主義政党の漕ぎ着く先は破滅という特異点の様な気がします。
国家戦略室?地球防衛軍じゃあるまいし名前ばかりかっこいい蝉の抜け殻のような中身の無いところばかりが、私には目立ってしょうがありません。
政権中枢を構成している寒々しい人材も日本の凋落を確信させるに足るだけの薄ら寒さです。
アメリカの二大政党のように何時どちらがなっても政権運営は準備OKとはなっていないこの体たらくはやはり日本人として愛する日本を外から見ていて寂しいものです。

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