2018年3月28日水曜日

日本の子供は大変だ~

同僚の先生方の話を医局で聞くとはなしに聞いていて何だか疲れました。

結論から言うと「アメリカで子育てが終わって良かった」という事でしょうか。
特に愛知のような受験競争の激しいエリアなんぞで子育てしてたら子供は自分で考えて何になろうかとかいう時間を持つことは出来ずにただただ馬車馬のように勉強させられて大変だったろうなと思うんですね。

話を聞くと、有名進学校に行くために小学校から塾に行くのは当たり前、中学も高校も当然のように塾に行って当然のように医学部や有名大学を目指すという生活というのは一体何なんだろうと・・・。

子供のころから頭を鍛えて~という話もあるにはあるんでしょうが、ハッキリ言って「普通の子供達(無論、私の子供達も含む!)」は遊んで人と交わっていろんな活動をする中に勉強が入る、と言うくらいの小学校時代を送り、いろいろなアクティビティに大忙しの時間を過ごし、世の中の仕組みが見え始めて、勉強「以外」の様々なことに考えを巡らせ始める中学時代を過ごし、バンバン勉強もしつつも生涯の友となるような友人達を作る高校時代を過ごすというのが私にとっては「あるべき少年時代」と思っているので、何も考えずともそれを自分の子供達にそうすることを自然と許してくれたアメリカの教育システムに大変感謝しています。

親として何も勉強を教えてやることが出来ませんでしたが、(というより聞きにも来ませんでしたがw)公立の学校に任せっきりでも素晴らしい先生方が子供達をインスパイアし続ける教育に本当に敬意を感じていました。これなら任せられる!と。

学校が終わってすぐに塾に行って、学校の行事を実質的に無視するような状況で公的な教育を無難に過ごしながらいろいろな運動や遊びの時間を犠牲にしながら大きくなっていくのを果たして成長というんでしょうかね?

もちろん「出来る」一部の子供たちはいろいろなことにチャレンジする余裕があるのかもしれませんが、ほぼ全員の子供たちが、持っているポテンシャルに関係なく、やりたいことを我慢しながらその二度とない十代を画一的で効率一辺倒の勉強なるものをさせて、これからの21世紀に使い物になるんでしょうか・・・。

私自身は極めて大きな疑問を持っています。

日本の国力が落ちてきているのは未だにこんなことを繰り返しているのもその大きな理由ではないのかなと。

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