2015年1月31日土曜日

伯母の葬儀で宮崎へ

宮崎の実家にネット環境は有りませんので、持っていくのはiPadとiPhoneのみ。

黒いスーツと葬儀のセット一切を小型のケースに詰め込んでギリギリに出発したところ、空港直行のバスを数分差で乗り逃してしまいましたので、仕方無く名古屋駅まで行ってそこから名鉄のミュースカイに乗り換えました。これも実はギリギリだったのですが、何とか30分前には中部国際空港に滑りこむことが出来ました。

飛行機は離陸後アッという間に宮崎へ到着しました。到着して気づいたのはHawksの一軍が到着したばっかりで、歓迎式典が行われていたことでした。今日はANAの制服が新旧交代する最終日でしたので、恥を忍んでお姉さんに声をかけ記念の一枚を撮らせていただきました。明日からはANAも次の新制服へと切り替わります。まあ、こんなことは葬式と全く関係ないんですが、、、。w

さて、出口には叔父と父が待っておりました。久しぶりに会う父は特に変わった様子も無く淡々と最後の様子を説明してくれました。直ちに通夜の会場に向かい、棺の中に入った伯母はふっくらとした感じで、水分の排泄という意味でも問題は出ていたのでしょうが、栄養は少なくともIVHできちんと管理されていたようでした。何よりも痛がりの伯母が痛みと余り縁がない状態でその闘病を終えることが出来たのは主治医の先生の素晴らしい管理の結果と言う事に感謝しなければなりませんね。有難いことです。

また、通夜が終わった後には今までアメリカに行っていた為に会う機会もなかった多くの甥っ子や姪っ子達に会っていろいろと面白い話をすることが出来ました。また、驚くほど立派になっていろいろな職業分野で責任のある仕事をしているいとこたちを見ていると、皆がお互いに知らずに過ごした年月の長さを感じることが出来ました。

夜に入って皆が酒や食事が入っていろいろと楽しく過ごすことが出来ましたが、これも亡くなった伯母さんが作ってくれたチャンスなんだろうな〜と、皆で口々に言い合っておりました。
夜九時過ぎには解散し、明日の葬儀に備えることにしました。

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2015年1月30日金曜日

突然の知らせ

実家の父親から突然の連絡。

おやじの姉さんが肺癌で亡くなったとの知らせでした。一年以上前に医師からは「もって半年」と言われていたらしいのですが、結局、元気な状態が大幅に予想を超えて長生きしました。
痛みのコントロールも良好だったようで、比較的痛みを訴えることもなく済んだようで何よりでした。

ただ、親父は涙声で話している状態。
早速そのまま今後の予定に関して連絡を待ちましたが、その間にも私の方は朝の回診終了後に出るその日2番目の昼の便をネットで予約しました。とりあえずは往復の便を確保しましたので伯母の通夜と葬式、火葬から納骨までは付き合えそうです。

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2015年1月29日木曜日

身近にいるDVの被害者

数日前のある日、病院でいつもお世話になっている掃除のおばさんが、廊下ですすーっと近寄ってきて話しかけてきました。

いつものように明るいバカ話かなと思っていたら深刻な顔をしています。内心、何か良くないことがあったんだろうかと心配しながら顔を見ているとおばちゃんが話を切り出してきました。
「先生、アル中で暴力振るうダンナを入院させられないかね」とのこと、一体誰の話かと思えば、おばちゃんのお友達とのこと。激しい暴力で家庭の中はボロボロで、その友達にも怪我が絶えないとのことで話では相当深刻そうでした。ところがところが、、、精神科のドクターはアル中の本人が「自らを治療する意志」を見せない限りは入院を受け付けることは無いと言って断られたとのことで、警察も動いてくれないと言って嘆いていました。

俺自身は「え、そんな風になっているんだ!?」と、精神医療の現場のことは解っておりませんので困惑してしまうばかり。駆け込み寺のようなものが近くにないのかとか、怪我をしているのに警察が動いてくれない理由は何なのか等と言う事くらいしか聞き返してあげられませんでした。

アメリカだったら通報一発で警察が来て即逮捕。ヘタしたら喧嘩している両方とも成敗されることまであります。その後はお決まりのように手錠かけられてブチ込まれるのに、日本ってやっぱりDVでは大怪我するとか人が死ぬとかしないと警察は動かないんでしょうか。DVという事象への認識が二周りくらいアメリカと日本では遅れがあるような気がします。

他にも最近、身近な別の女性の話で間接的に聞いたのがDVの旦那に鼻を殴られて鼻骨骨折を起こした女性の件がありますが、この場合は通報で近所の警察が動いてこのクズを逮捕して接見・接近禁止にしたのだそうです。ところが、これも法的な正式対応ではなく警察の独自の判断によるものということですから、一体全体、日本では法律がこういったDVの弱者をどうやって守っているんでしょうね?

ストーカーにしろDVにしろ、人が大怪我したり死んだりして初めて警察の幹部がノコノコと謝罪会見に出てきて薄くなった頭を取材陣に見せて終わり、というようなパターンがやたら多いようなきがするんですが、本当にこういった刃向かえない相手の人格を無視するような連中は悉く捕らえて臭い飯食わせるべきだと思うんですがね。
それは男から女へでも、女から男へでも一緒。驚くなかれ、今や女の方も家にいる気の弱い旦那に吠えて殴りかかるキチガイ女も沢山居るとかで、、、。

ガッチリ捕まえて長期間臭い飯を食わせて社会奉仕作業数千時間を喰らわせるべきだと真剣に思います。身近な人で顔や体に青痣を作っていたりするような人がいたら、一度親身になって話を聞き出してみるのが良いかもしれませんよ。そういった人達は日中も相手からの恐怖に縛られ、何も言えず今日も暴力を振るわれる恐ろしい家に帰らなければならない人達なのかもしれませんから、、、。

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2015年1月28日水曜日

税金収支

結局、税金の計算はe-filingを諦めた形での提出となりました。

認証用のカードリーダーは新しいマックのOSには対応できず、、、という何とも情けない結末となりそうです。
また、JPKIの認証機関の方にも問い合わせたろころ、やはり一番新しいマックのOSには対応「出来ないことが確実」ですとの返答を頂きました。orz
実際このJPKIの機関の方には丁寧で真摯な対応をして頂き、私自身は申し訳ないくらいの丁寧な対応だな〜と感心したのですが、如何せんソフトの開発チーム側がこれに対応すべく動いてくれないことにはどうにもなりません。

というわけで、ファイリングは「郵送」するという形式を選んでの書類作成をしました。なんだかアメリカのものに比べて節税するためのいろいろな入力項目が滅茶苦茶少なくて当惑してしまうほどです。
結局、いろいろな節税をするためには青色申告をしなければならないのでしょうが、領収書を全部とっておくのはともかく日常的にそれをまとめてきれいに整理しておくことのハードルの高さを考えると、やっぱ税理士に任せるくらいしか手はないかなって感じです。

しかしそれも金かかるし果たしてメリットを感じるほどの差があるのか? 取り敢えず自前で計算してみたところ、何と・・・税金の払い戻しどころか、手だしになりました。やっぱ一番下の娘が16歳になっていないということと復興税が大きいですね。
昔キチガイ民主党が導入して大迷走した「お子ちゃま手当て」が消えた後もその当時、「引き代え」と言う形で消された16歳以下の子供一人分の控除は戻ってないし。日本国民のみなさ~ん騙されてるんですよ〜!ってほとんどの人は我関せずだわなあ。羊の群れとして飼われてる人々の国だから仕方ないけど・・・。

というわけで、タップリ払ったはずの税金。まだ足らんとのことでした。泣く子と地頭には勝てないとは良く言ったものです。w
まあ、納税自体には全く異議は有りませんがそれを使いもしない箱もの作りとかにぶち込むなよな〜!

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2015年1月27日火曜日

日本の「奨学金」と呼ばれるローンには手を出すな!

昔は日本育英会、今は独立行政法人学生支援機構というのだそうです。

前にもこのブログで書きましたが、私はアメリカで低所得者層に分類される所得(所謂フードスタンプ受給資格のある家庭に分類されておりましたが、勿論そんな恥ずかしい物は受け取りませんでした。w)しか有りませんでしたが、それでも小さな子供達三人と嫁さんでつましく暮らしておりました。

研究者として独立する為にアメリカでは朝から晩まで一流の研究所でヒーヒー言いながら働いていました。更にそれから5年、ポジションを得て外の大学に出て更に更にヒーヒー言いながら何とか家族を食わせてきました。w 勿論贅沢なんぞこれっぽっちもしておりませんでしたが(出来ませんでした)、そのころから日本の実家からしきりに「ある連絡」が入ってくるようになりました。それは日本育英会から延滞金の催促のメールが矢のように届いてるというもの。

そうです。少しずつ返していって、かつその返還の額に関しても個別の事情を話して減額してもらっていたのですが、もうそういったニゴシエーションも時間的に効かなくなりました〜ということで、これ以上の猶予はならんとの通知。
裁判にかけて回収するという御丁寧な脅迫状も同封されておりましたので、是非を問うている場合では有りません。w
私は当時1種の「育英会マネー」を「借りて」いたのですが、その「無利子条件」も延滞の前ではゴミクズ。返さなければなりません、しかし、円高の前では到底そんな金絞り出せませんので色々と考えた多くの要素の中で実はこの「日本育英会からの延滞金支払い督促」こそがポジションを捨て、研究を止めて日本への帰国をもっとも決定づけたという笑い話。

もう一つ上のポジションであるテニュア・トラックに入れば何とか返還への道も開けたのですが、そこに至るまでの不確定要素と研究予算の獲得の厳しさはアメリカにいて競争している人間ならだれでも知っています。また、当時は今と違い円高!10万ドル近く稼がなければちょいと返還は厳し目。取り敢えずこの件に関して家族には全く罪はないので、私がギブアップして日本で仕事をすればよいだけの話ということで結論は出ました。

この日本最大の公的大口学生ローン貸付機関である独立行政法人学生支援機構は今でも自分で出す学生ローンを奨学金と読んで学生をだまくらかしていますが、あれは世界標準で言えば全くもってただの貸付金、つまり学生ローンです。w
多くの皆さんがイメージしている返還不要の給付金をこそ奨学金と呼ぶのが世界標準です。もし、今、何とかやりくりすれば独立行政法人学生支援機構から金を借りずに学校に行ける人がこのブログを読んでいるのであれば「何としてでも借りるのを回避する」のが一番賢いやり方だと思います。

若しくは他の方法で何とかやりくりする方法を考えることができればそっちを選んだほうが絶対に良いと思います。
もし借りるならこれが「学生ローン」だとしっかり認識して借りてください。勿論、サラ金とは違う金利ですが、学生ローンは学生ローンです。

私が研究者としてprofessorshipを得た時、NIHは研究者を増やすべく、金のない基礎系の研究者たちの学生時代のローン返済を肩代わりするプログラムを定期的に出していました。
また、私の娘は大学で毎年毎年6万ドル程度の授業料をほぼ9割減額されてその分が(無償)給付金としてカウントされていました。それが、アメリカの姿です。いろいろとアメリカも問題はありますが、establishされた大学であれば、成績さえ良ければ金を与えてチャンスを与え、将来のアメリカを変える可能性のある人間に惜しみなく金をばらまくのです。
アメリカの多くの一流の大学には聞いたら口をアングリあけるほどの様々な成績優秀な貧乏人の救済システムがありますよ。

公的機関が学生ローンを奨学金というインチキなネーミングの砂糖をまぶした形で将来の読めない学生たちに貸し出し、鵜飼のようなシステムで金を回収し続けるんですから、日本の教育の先行きは、、、ですよ。自分は成績は良いけど金は無いって連中は大学はアメリカ行った方が「遥かに」いいかも。w
教育にかけられている予算がどれほどハコモノ建設や老人たちの社会保障費に比較して低額か興味のある方はネットに沢山データありますのでご覧になってください。ズッコケますから。あと、外国人にはこの機構から文字通りの「給付金」が出されていますからお忘れなく。しかもそのお金の最大の貰い手のやってくる国は・・・。

私は収入的には医師という比較的恵まれた職業ですから、仕事を必死こいてやれば今回の奨学金は何とか返せます。しかし、仕事が無かったり、病気がちだったり、仕事があってもギリギリの収入の同い年の同胞たちが家族を抱えて将来への貯蓄もできず、延滞金付きの金を返さなければならないだろうギリギリの生活を想像すると正直、独立行政法人学生支援機構に対して腹が立ちます。

そしてその子たちが成績が良くても、その状況からまた独立行政法人学生支援機構から「親子二代で」金を借りざるをえないとか言う事になってたら、なんか世代を超えて公的機関から呪われイタブラれる負の輪廻のようにしか見えません。

かくして格差は固定されるということなのかな・・・。

これに関してはまだまだ書きたいことがあるんだけど、金にならないしストレスばかり溜まるので、全額払い終えてから毒を吐きましょうかね〜。

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2015年1月26日月曜日

15歳の娘の運転・・・

アメリカに住む嫁さんとテキストでやり取りしていてちょっとギクッとしました。w

前回私がアメリカに帰省する直前に嫁さんがチョットだけ操作を教え始め、更に人里離れた田舎や学校の駐車場での長時間のマンツーマン訓練を私自身が教え始めたところまでは進んだと理解していたのですが、何と最近はフリーウェイ以外の道を通って結構遠くまで行っているみたいで、その行き先を聞いて結構ビビりました。

向かった先の大半はやっぱり田舎の道が中心だというのは判るのですが、そうでない所もチラホラ混ざっているようで・・・。
何と言っても娘は15歳で親譲りの運動音痴。まあ、運動音痴と運転下手は必ずしもパラレルではないのでそこは希望を持っているのですが、何とか丁寧な運転で予防的に危険を察知する能力を磨いて欲しいものです。
嫁さんによるとカーブを曲がるときの速度とステアリングがいまいちマッチしてないとのことですが、こればかりは運転を沢山しないと慣れないかな?

取り敢えずはアメリカでは仮免でもキッチリと親の保険によってカバーされておりますので問題はないのですが、大切な事は保険で事故の金銭的な問題がカバーされているか否かということでは無くて、娘が今後共出来る限り無事故無違反で過ごして欲しいというただ一点。

最初に運転を始めた時に娘に言ったことは「車は便利な道具で、お前の運動能力を何十倍にも増幅してくれるけど、同時に簡単にお前自身が死んだり、人を殺したりする道具という事にもなりかねない」ということを真剣に語りました。
実際、事故というのは自分の意志に関係なく、例えルールを守っていても路上では相手側から飛び込んで来ることもありますから、「不運」としか言い様が無いような事故も当然ながらあり得ます。
しかし、出来ることなら自分の娘がそういった事の当事者にならないようにとひたすら願わずにはおられません。

自分が、昔クルマを運転し始めた頃に母親が煩いくらいに口を酸っぱくして安全運転を呪文のように私に話していた意味がようやく親として実感できる年齢に達したということです、、、。

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2015年1月25日日曜日

人質事件に思う

ISIS(イスラム国)に拘束されて殺されているのかも?という話になっている二人の日本人。

ニュースでも流れているようで、その犠牲者の一人の母親がテレビに出てなんか変なことを言ってるとか言わんとか。
今回の件に関して、個人的にはなんの興味もないので正直医局においてある新聞の記事も読まなければネット上でも記事を読みません。

この人、特に湯川さんという方はいろいろアチラコチラで言われているようですが、(いろいろ言われているということくらいは目の端に入ってきます。w)全てのお話は「大人の自己責任」という言葉で全てが済まされませんかね。
御本人には非「情」に申し訳ないんですが、危険を感じる嗅覚の無い人間が危険の中に飛び込んでいくということは「即ち死ぬ可能性を自ら追い求める」という事。単純な話。

同じような感じのバカ達には時々北朝鮮をノコノコと訪れる韓国系アメリカ人の牧師連中や記者連中が居ますよね。毎回毎回飽きもせず、同じように北朝鮮にこの手の連中が捕まる度にアメリカ政府は一応人道的な面と武力行使、高度な政治レベルの協議を混ぜながら毎度のごとく最終的には人質の開放を手にしますが、相手が一神教のガチガチの戦闘的宗教組織となるとそんな方法論が通用するとはとても思えず・・・。まあ、この手の事に対して全く免疫や方法論のない日本政府に期待するという方が無理と思いますよ。正直なところ、金を出してもその金は相手を再拡大させるのに使われて新たな犠牲者を生むだけですから「絶対に」金は出すべきでは無いと思います。後々のお花畑を「拡大」再生産しないためにも!

アメリカの街でも、入ってはいけないところにノコノコ入って殺されたり怪我をした連中に対しては「お気の毒様」というと言う言葉は出てくるにしても、その裏には「間抜け」という言外の意味が込められて居ることを忘れてはいけません。
ましてや毎日死人が出ているリアルな紛争、戦闘地域。自分からお花畑のような理想主義を持ってそんなエリアに自ら突っ込んでいくのは「戦後の日本が産みだした一種の犠牲者」なのかもしれませんね・・・。そういう意味では同情を禁じ得ませんが。

会見に出てきたオバサンには申し訳ないんですが、そんな子を育てたあんたこそが自分の息子をこんな目に遭わせたんじゃないのと考えますけどね、俺は。
普通の神経なら人前なんぞにノコノコ出てくるような事は到底できないと思うんですが、まあそこはこのお花畑を産んだ母親、お花畑の総本山ですからそれくらいのことは「恬として恥じず」ということなんではないでしょうか。

以前にもイラクかなんかにノコノコと出て行って、必死で助けてくれた日本政府を罵った恥知らずの高遠某とかと頭の中身に差はなさそうで。

「自己責任」今の日本に一番欠けている言葉は何なのか身を持って思い出させてくれた今回の日本人達でした。

日本人も平和の維持には自覚、そして時にはそれを維持する為に犠牲が必要だという当然の事実をそろそろ正視するべき時でしょう。(無論この人達は平和の維持とは何の関係もない犠牲者達ですが。)

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日本の長寿って何なんだ

日本に戻って医療行為を再開してすぐに気づいたことは、爺さん婆さんが本当に意識もないような状況で長生き「させられている」状況の多さ。

医療行為を日本で行っている方にとっては「何を今更?」と言う感じなのでしょうが、私には実に奇妙に思えます。やっぱ日本の外での生活が長かったからか。いい意味でも悪い意味でも。w

日常の医療現場を見ていて思うのは、家族親族も病院側も全てを含めて、日本では命に対する哲学的・宗教的考察が日頃からなされていないと考えるシーンの多さでしょうか。命を救うシーンにおいて、何がなんでも徹底的に延命を求める方々も居れば、苦しむような事はせず静かにお見送りしていただけませんか、と言う方々も当然いらっしゃるのですが、どちらの場合であろうとそれぞれがそういう結論に至った過程というのが余りにも「空」だというのがほとんどのような気がします。

日本の現代の家族においては「生も死も」共に病院で起きている出来事で、家庭では人生の起承転結を家族全員が共有することも殆ど無くなっています。人が生まれて成長し、家族や自分自身を支え、やがては老いて病を得て死んでいく・・・という、人の生物としての当然の起承転結の大切な両端である始まりと終わりを自分の目で見たことのない人達が老いも若きも大勢いる社会ってやはり人の「死」に関しては正面から相対する事が「当然」出来ないのではないかと私は考えるのです。

日々の忙しさに流されてそういった事を考察する時間も無ければ考えるきっかけを作る日常的なレベルでのネタも無い。やっぱりこれは良くないと思います。

私はなにか特定の宗教を信奉することは有りませんが、お天道様には手を合わせ、奇跡のような自然の恵みにも両手を合わせて感謝することを日本人として誇りに思っているものです。生きてこそ!という言葉と並行して如何に人はその終りを迎えるべきかということに関する常日頃からの変遷する個人的考察「も」心の片隅に留めおいておくという事があっても良いのではないでしょうか。

人の生老病死もその中の流れや輪廻の一環としてどうあるべきかを考えていったら、日本の「インチキな」世界一長寿という数字が、どれほどその事象の背景に深く、暗く、かつ空虚な問題を抱えているのか・・・日々医療行為を行うものとして暗然とした気持ちになるのが最近特に正直な感想なのです。

野垂れ死にしようと、病を得て死のうと「ああ、辛いことも楽しいこともあれこれ多かったけど母ちゃん産んでくれてくれてありがとう」と心に思って口の端でニヤッと笑って病院の外で自然に終われる人生って良いよなって私は思うんですが。(奥の細道的な死に心を寄せるのが昔からなんですよね。本当に墓碑も戒名も葬式も何も要らんと心から思います。俺の嫁さん困るか?w)

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2015年1月23日金曜日

源泉徴収票の見方

学校で習わないことで、社会人になってから必須の基本的知識というのは掃いて捨てるほどありますが、税金に関する知識は実際はその中の一つだと思います。

私は経済関連の法律や会計簿記の知識には全く疎いので、日本で今回確定申告をする手筈を整えるにあたって、一応基本的な知識を、もう一度だけ国税庁のホームページやその他親切な方々のホームページを参考にさせて頂き勉強しなおしてみました。

アメリカでは税金の準備や納税の仕組みを大雑把ではあっても社会人として恥ずかしくないレベル程度は理解していたつもりでしたが、日本の税務知識に関しては今回勉強してみておもわず「アチャー」と言ってしまうくらい全く理解できていないことが理解出来ました。w

俺ってこの歳になっても日本では社会人の基礎というものも出来とらんの〜、と心のなかでぼやきつつも、一生懸命数時間読み込んだ甲斐あって何とか(つぎはぎだらけレベルではありますが)理解出来ました。
まずは給与明細に書いてあることの正確な意味、そして次は源泉徴収票の読み方、それに付随して白色申告、青色申告というような「聞いたことはあるけど正確には説明できない」用語の理解を深めました。その上で、給与明細や総所得などの計算を今までもらった給与明細を元に自分で計算してみました。いい練習になりました。

更に、自分の場合の所得控除の計算式とそれに付帯した各種の計算方法を実際に算出してみました。
残念ながら、昨日注文したカードリーダーは配送完了しませんでしたので、今日もシコシコとバーチャルに計算と勉強です。
しかし、こんな基本的なことも国民として考えさせなくていいようになっている「天引き」の仕組みっていうのはやっぱり良くないよな〜って真剣に感じました。戦時体制未だ終わらずの日本です。

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2015年1月22日木曜日

日本で納税の手続き

納税の季節です。

アメリカでも日本でも同時にファイリングを続けなければならない私ですので、取り敢えずは日本できちんと申告書を作成しておかなければなりません。私の場合、日本での収入が幾らであろうと、きちんと申告書を作成してアメリカでお世話になっている税理士さんに渡さないことには何も動き出しません。

ずっと前にも書いたのですが、日本とアメリカの納税申告は似て非なるもの。日本の場合、所得額が2000万以上の人がとか、、、かなり訳の分からない所得の足切りをしていますが、私の感覚的にはこんな戦時体制の遺残のような「税の使い道と差っ引かれ具合」を意識させないような姑息なやり方は極めて巧妙で、如何にも官僚がやりそうな「クソ塗れ」の方法論です。

生活保護レベルの収入の人以外はほぼ全員が「自から」納税「申告」の義務を負うアメリカはみな、この時期にはどの程度税金が取られどの程度還付されるのかということに対して一喜一憂しており、申告最終期限の日の郵便局前とかはほとんどお祭りのようなイベントになっていることも有ります。(最近はe-filingのせいでそういうイベントも下火になっているとは思いますが。)

取り敢えず国税庁のホームページに入ってまず手続きが一時ストップ。w
そうです、勿論まずはICカードリーダを買わなければなりません。アマゾンで1700円ほどで購入し、明日病院に届きます。今度は自分が持っている住民基本台帳カードをこれを使って読み取って電子認証を確認して、更に指定されたJPKIという「公的個人認証サイト」のソフトをインストールして、、、と幾つかのステップを踏まなければなりません。

これってどうでもいいけど、よっぽどジジババには電子的申告をさせたくないんでしょうね〜。
こんなの還暦過ぎた人間のうちどれくらいの人が「積極的に」乗り越えていこうとするんでしょうかね。さすがはお役所仕事です!!!w

まあ、私の今日の仕事は取り敢えずここでポッキリ腰折れ。この続きはまたボチボチ書いていきますかね・・・。
もしかしたら、この駄文を読んでちょっとくらいは役に立つ人がいるかもしれないので。

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2015年1月21日水曜日

常識の変遷

最近、臨床の勉強を再開してつくづく思うことがあります。

それは臨床における常識の変遷のめまぐるしい変化です。私が研修医として働き始めた太古の昔の様々な常識はこちらで医業を再開し始めて恐ろしいほどに以前とは異なることを、日々痛感させられ続けています。
使う薬は勿論、手技に関する大常識、勿論治療の一般常識も長足の進歩を遂げています。また、診断に至ってはありとあらゆる事が非常にスマートにコンピューター上でまとめ上げられており、今や使用できる機器のレベルがかなりの効力を伴って診断の質を決める様になってきているのは非情なほどです。

勿論、持っている情報に対して誤った判断を下したり思いもよらなかったピットフォールが潜んでいたりするので、そこを見抜いてきれいに前進していくのが大切なのは今も昔も変わらないのでしょうが、それにしても診断のために使える機器の質の向上は素晴らしいものです。

ですから、医師は常に激しく勉強し続けていないとアッという間に新しい知見から取り残されることになってしまいますので、配られてくる雑誌などにもいろいろと目を通したり、研修会や講演会、学会などに行かなければならない忙しい日々です。(まあ、新しいから正しいとも限らないので難しいのですが・・・。)

5年も経つと、それまでの記述内容に様々な改訂が加えられていて、以前はそうしなければ訴えられるレベルだったものが、今度はそれをすると訴えられるレベルに変化していたりなんていう激しい変化をするものまである始末。

ところが、お年寄りのお医者さんの中には医師の義務である、古い知識の新しい知識への更新を諦めてしまう方もどうやらちらほら、、、。特に70を超えてくると知的には衰えていなくても意欲という意味で落ちてこられる方がいらっしゃるようです。
基本的にコンピューターとかに拒否感を示す我らが親世代の感覚とおんなじなのでしょうか。やっぱり、そういうことに適応できなくなったらやっぱり医師というのはその仕事柄、責任をもって「引退」を考えないといけないのでしょうかね。私自身もやがてはそういった人間にならなければ良いのですが、コレばかりは予測もつきません。

まあ、老いる前にぽっくり死にそうですが。w

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歳とっても働けばいい

昔は人生五十年。

今は人生八十年。終戦直後でさえ男女ともに平均寿命はやっと五十を超える程度。
それなのに日本の退職時の年齢設定は当時の55程度からやっと60を超えるか?というくらいに上昇しただけ。
自分が小さかった頃の50歳というのは本当に、見かけからして老けたオッサンがいて、60にでもなればまさしくジジイと呼ぶに相応しい「ナリ」をした風采をした人間だったのですが、今は男も女も嘘でしょうというような若さに溢れた還暦の人間ばかりです。

この状態で、肉体的にも精神的にも働けるし、かつ働く意欲も充分なのに労働システムから蹴りだされ、高齢者の仲間に強制的に分類されるオッサンやオバサンは所謂「年金受給資格者」と言う分類に押し込まれていくわけですが、これって前提が間違ってますよね。
たとえ給料を7掛けに減らしたり、役職を引剥がしたりというようなことをしてでも働きたい人には働く場を提供するようにして「税金を収める労働者」として働いてもらえばいいのではないでしょうか。

人によっては早く退職して楽隠居なんてことを考えている人も結構多いのかもしれませんが、自分に関して言えばたとえフルタイムでなくとも、社会に負担をかけない範囲で稼いでか税金を収め続け、社会のためになるような生き方をしたいなと常々思っています。(まあ、ハッキリ言って己自身では長生き願望はこれっぽっちもなくて、やりたいことをやりたいだけやってきて人生愉しんできたので何時ぽっくり逝っても満足だ〜!というようなことを言うと何時も嫁さんにどやしつけられるのですが、、、。w)

増税や年金受給資格年齢の高齢化移行などしなくとも、若年者の就職とかぶらないエリアでの高齢者のまともな雇用延長策を考えるだけで、若年者の未来も明るくするような世界が充分見えてくると私は思うんですけどね。
なんだか、年取って金をもらうことばかり考える人間が増えるとどうにもこうにも国自体が成り立たなくなるのは当然だと思うんですが如何なもんでしょう。

基本的に今のジジババが貰っている年金制度なんて社会党の無責任野郎どもが大昔に間違った人口予測と間違った産業成長予測に基づいて間違った金額を振りつけただけの間違った政策なのですから。どこかで誰かが「たとえ嫌われようと政党がぶっ飛ぼうが」その真実を皆に見せて「無理です!w」ってゲロらないと立ち行かなくなるのは当然ですがな、、、、。
今日日経の記事を見て強くそう思いました。

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2015年1月19日月曜日

エスカレーターの乗り方

日本に帰ってきて未だに慣れないものの一つにエスカレーターが有ります。

アメリカではエスカレーターを使うのは一部の大都市の交通機関かホテル、若しくはモールの一階と二階の間を往復するだけのもの。日本のようにどこに行ってもエスカレーターとエレベーターがボコボコあるなんていうことはあまり有りません。
また、田舎もんの自分にとっては例え日本にいてもエスカレーターにはあんまり乗るチャンスは有りませんでした。ところが、名古屋に来れば話は別。どこに行ってもエスカレーターが有ります。
特に東山線はほぼ二分おきと頻繁に地下鉄が通りますので少しでも先を急ぎたい人はエスカレーターを駆け登っていく人も居ます。
皆が左側に並んで立ち止まり、右側の空いたところを急ぐ人が駆けて行く、、、というのが標準パターンですけど、そうやって駆け上がっていく人の脇には「歩かないでください!停まります。」という文言が書いてあります。
歩かずに駆けるのは良いのかなどという洒落は別として、実際にこうやって急ぐ人に右側を空けるというのが不文律のようになっている日本ではこの状態で右側歩いてはいけないというのはどうも矛盾しているような・・・。

何年か前日本にちょこっと帰ってきた時にたまたまテレビでこの問題のことに関してテレビで放映していました。このエスカレーター会社の人によると、エスカレーター自体は人が真ん中に乗ってじっと上まで到着するのを前提に設計されているとのことでしたので、ああやって片方に寄って立つというのは実際は負担をかける乗り方なんですよね。

アメリカに居た時は、モールとかにあるエレベーターでは真ん中にじっと立っていたような記憶があるんですが、、、。
この不文律、これから整合性のあるものに変わるんでしょうか。本当に歩かないシステムをつくろうとすれば、極稀に見る人の幅一人分のエレベーターを設置するしか無いような気がするんですが。

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2015年1月18日日曜日

当直室でテレビを見ると腹がへる

当直室でテレビをつけた時など結構「腹がへる」ことが多いです。

理由は至極簡単で、番組の中では「非常に大量」の食べ物が画面の中に飛び出してくるからです。アメリカから帰国してきて一人暮らしを始めてはや一年。最近では結構(自分なりに)手の込んだ手料理をつくるようになってきましたので、画面に出ている簡単だけど美味しそうな基本メニューの数々を見ると思わずレシピをメモしたり、タイトルを紙切れに書き込んでクックパッドで検索したりしています。

中年のオッサンになって明らかに代謝の速度が落ちているのに、食い気は益々盛り上がってくるという「メタボ」には良くないサイクルが出来上がっておりますが、この食い気を何とか抑えこんで・・・いや、抑え込めていないです。w

まあ、なんとかしてこの食欲と対峙して折り合いをつけていかないといけないんですが、日本は美味いものが多すぎて。オマケにその料理に添える酒も多種多様&ウマイとなると、やっぱり押し寄せてくる食欲の波は大きいですな〜。

少なくとも当直中はカロリー計算の出来る飯を腹に収め、腹が減ってきたらお茶を飲みながら空腹に耐える!とは言うもののどこまで出来ているかというのは実に心もとない感じです。そのネガティブな証拠は実際に出張ってきたお腹。w
何とも食い物に関しては意志薄弱とアメリカに居た頃に嫁さんに責められ続けられた私ですが、正直食い物を沢山とっても太らない人やそもそも食欲自体が湧き上がらない人なんかちょっと羨ましいなと感じる当直中の私でした。

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2015年1月17日土曜日

美味い魚料理が安く食える三重

当直明けの日曜日、三重まで行ってまいりました。

目的はただ一つ。
美味い魚料理を三重まで食いに行くというものでした。目的地は「ひもの食堂」というところ。知る人ぞ知る有名B級グルメの食堂らしいのですが、勿論私知りませんでした。運転は病院内でグルメの神様として知られる、前回このブログでもチョロっと書いた事務の兄さんにして頂き、私は助手席で景色を堪能。

国道23号線沿いに四日市に向けてひたすら走って行く途中、途中でほぼ17年ぶりに見るナガシマ・スパーランドを左手に見ながら進んでいきましたが、昔に比べて滅茶苦茶ジェットコースターの数が増えていて驚きました。おまけにスパーランドの向こう側には高速道路まであるし、、、多くの施設が消えていく中でしぶとく生き残り、潰れることもなく生き残り発展していたようです。変われば変わるもんですね。

更に進行方向の向こう側右手には雪をうっすらと被った鈴鹿山脈が美しく見えていました。

四日市ジャンクションをおりてしばらくすると目的の食堂が見えてきて、日本にしては広い駐車場に車を停めて店に入ったところ、いきなり入り口にはさば、さんま、キンメダイ、鮭、その他の魚が並んでいました。何れもビックリするような特大サイズの魚達が開きの状態で冷蔵陳列ケースに置かれていて、それを自分で勝手に竹のトレイに拾い上げていきます。一枚は約600円前後。何れもデカくかつ分厚い。いわゆるプリプリというレベルのボリューム感満点の逸品揃いでした。
これに300円を足して定食にしてもらうと、どんぶり一杯の飯と一品のおかずと吸い物がついた上にこの魚を美味しく焼いてくれるのです。やっているのはこの弁イと言う会社

この店自体は外から見ると???と言う感じの良く言えば目立たない、ストレートに言うと、、、「みすぼらしい」感じの作りなのですが、中に入ると上に書いたような感じで近くの駐車場には沢山のトラック野郎達が沢山自分の愛車を止めてこの店の中に入ってきます。
店の中には目付きの鋭いガテン系の兄さん姐さんが結構いるのですが、みな一心不乱に食べておられましたよ。
かく言う私もその素朴な素材の美味しさに思わず二人分のひらきを無心に食べてしまったのでした。w

帰りしなにはこのひもの食堂の向かい側にある大遠というところで刺し身と揚げ物を試すことを固く心に誓って店を後にしました。(ちなみにこの大遠では味のフライとクジラの缶詰を買って帰りました!)

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2015年1月16日金曜日

病棟の新年会

今日は夕方からある病棟の新年会に参加しました。

病院の離れに付属する研修センターであったのですが、若いヘルパーさんや看護師さんたちがたくさん来てたのしめました。
中には看護師さん達の子供さんや赤ちゃんもやってきてすっかり私自身は好々爺モード。一緒に遊びながら最初は人見知りしていた子供達が懐いてきてしつこく何度も何度も傍にやってきました。

自分の歳を考えると、赤ん坊などはもう自分にとっては完全に「孫」です。実際にオッサンとして50歳前後なら、孫が出来始める人達も全国津々浦々に沢山居るわけで、頭の片隅で「ああ、俺もこんな赤ん坊が居ても全然おかしくないな〜。娘達が赤ん坊を連れて来てたらメチャ甘やかしてしまうかも?」等とふと考えてしまいました。

寿司、軽食、おにぎり、ジュース、各種のお酒が出される中、備え付けのカラオケで歌をうたう人もいれば、真剣な恋話をする若い諸君もいる、そして仲良く世間話に興じる女性同士も。勿論、中には病棟業務に関連する種々の課題や問題を真剣に話し合っている人達もいるわけで、実にそれぞれの人間が興味のある話の内容に沿った輪の中に没入して話し合っている感じでした。

しかし、面白かったのは師長さん。
ダンスの教室に通っているだけあって、人前ではっちゃけるのは何ともなさそうで、歌いながらも楽しそうにダンスの振付を披露していました。
私はというと、、、容態の悪い患者さんが他の病棟に居たので、アルコールは体に入れず、遠くから来院された御家族と親族の方々に病状説明をしたあと再びセンターへ戻って、じっくりと他の人の話を聞きながら時間が経つままに11時位までソファに座っていました。

冬の夜は淡々と過ぎて行きました。

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深夜食堂

ここ最近ネットで「深夜食堂」を観てます。

既に三シーズン分が放映されており、今度は映画にもなるということです。
調べてみると、ビッグコミック・オリジナルで始まったようですが、この番組楽しみにされてる方も沢山いるようで、病院で話をしてもやっぱり見ている人はかなりきっちりハマって観ているようでした。

私のような記述力の無い人間がドラマの内容に関して書いてもただ虚しくなるだけなので、実際に見ていただくことにしましょう。ネットの上には無数のリンクがあり、いろいろな国の言葉で(主に中国語で)字幕が付けられて観られるようになっています。

やっぱ歳とったんでしょうかね。それとも内容の秀逸さ故に・・・。
ほとんどの話で、観る度にジーンと来てしまって「エエ話やのー」と感じながら目頭に涙が溜まってしまいます。話の筋の多くは、何気ない日常の出来事から人の心の機微を描き出すようなもの。この歳になると、身の回りにはこのドラマで出てくるような状況というのは結構身近で見聞きするようなことが多いので共感するようなシーンが多いんでしょうかね。

そして話の質をきちんと確かなものにしているのは、台本の確かさに加えて演じている役者さん達の演技力。特に主演の小林薫は完全なはまり役ですよね。他にはオカマ役のコスズさんや松重豊演じる地回りの剣崎、そして脇のほうでいつもゴニョゴニョやっているオダギリジョーなんていう選択を見ても「監督さん、凄いはまり役をよう探しだしてるな」というのが素直な感想。

良い台本とはまり役の役者。この話、将来的にもずっと高い質を保ったまま続いて欲しいなと思います。

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2015年1月14日水曜日

物言えば唇寒しw

今日は病棟でちょっと面白いことが有りました。

まあ、なんてことはないのですが実にタイトル通りの出来事が起こりましたんで、以て他山の石となすということで書き留めておこうかなと。
事の起こりは至って簡単で、ある女性看護師さんが何だか焦ってウロウロし始めました。最初は気にもしていなかったのですが、ふと手を休めて看護師さんをチラッと見てみたところあちこちを捲って探しものをしているようでした。

周りの看護師さん達に「今日入院された新患さんから預かった御家族の連絡先一覧表が見当たらない〜!」と言って慌てています。それとはなく見ていたのですが、その新患さんというのが私の受け持ち患者さんだったので、一分間ほど一緒に探してみましたが、取り敢えず目ぼしいところにはどこにも有りませんでした。
そこで「自分のポケット探してみた?」とチョロっと言ってみましたが、ちょっと憤慨したように「そんなのあるわけ無いじゃないですか〜!」と強い口調で切り返してきて自信満々でしたので、余り女性の神経回路に踏み込むことを好まない私的にはそれ以上のsuggestionもしませんでした。w

その患者さんから預かったというオリジナルの連絡一覧表を無くしてしまったその看護師さんは、それからも皆で手分けをしながら十人ほどの看護師さん達の協力を得てああでもないこうでもないと言い合いながら探し続けていました。
しかし、私がちょっと見ていた感じではどう考えても自分の看護服のポケット三つと着けているエプロンのポケットニつ分に手を突っ込んだ形跡は有りません。

まあ、これ以上皆の時間をつまらないことに取られるのは病棟にとっては時間の無駄ですから、嫌われるのを覚悟で「一度だけ自分のポケットに手を突っ込んでみたら?」といいました。ちょっとムッとしていましたが、右手を自分の尻ポケットに突っ込んだ瞬間・・・「あ~~~~っ」と言う声を出して「こんなところに〜!」って、10センチ四方の紙切れを突き出していました。
まずそこ探せよ!?オイ!って感じですが、ココからはナース・ステーションが蜂の巣をつついたような感じで色々言い合ったり、笑ったりでした。

師長はチョッと空気を読んでか「センセイはこんなことぐらいじゃ気を悪くせんわね〜!と言っとけば怒らんわよね〜」等と私の体を横肘で突いてきながら言ってましたが。
私はというと、ウムって言っただけでした。あとはひたすらその自信満々だった看護師さんが逆に気の毒で、、、。だって同僚の門前でかくこれほどの見事な赤っ恥は人生でそう何度もないですからね・・・。

やっぱりその推測はある程度当たっていたようで、「私なんか変な汗搔いてきた」とか言っておりました。大人にとって何事も表現というのは「控えめ」が良いようで。w

まあ、この看護師さん、肝は座っているようなので明日にはこんな些細な事はケロッと忘れていることでしょう。

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2015年1月13日火曜日

髪を切る間隔

何時も髪を切るときの注文は「短くしてください」というだけです。

時に追加で注文をつけるとすればバリカンを当てる高さを指定するくらいですかね・・・。
このあいだ行った時はあんまり短すぎて寒かったし、その前行った時は中途半端で変な間隔でもう一度行かないといけなかったしと言う感じでした。

アメリカに居た時は風呂の浴槽に裸で座って嫁さんにバチッとスキカルで刈り込んでもらうだけで16年間過ごしていました。今でもアメリカに帰る時にはある程度まで切るのを我慢してそのままアメリカに飛んでいって髪を切ってもらうことにしています。理由は簡単で「お金がセーブできるから」です。

何と言っても髪を切ることは自分にとってオッサンとして清潔感を守ること以外の意味はなくて、カッコイイというものを目指したことは有りませんので、おしゃれなスタイルは無用なのでした。(自分がどれほどの顔かは若い頃から十分に達観してます!)

どんな時でも耳に髪がかかってきたら切りに行くという自分のルールに従ってやってます。だって耳にかかると、物理的に刺激されて何となく気持ちが落ち着かないということ、もうひとつはその時期になると寝ぐせがつき始めて面倒くさいということでしょうかね。あと強いてあげるとすれば、、、使うシャンプーの量が増えるのが嫌ということかも?まあ、これは付け足しですが。w

という訳で今日も私は1800円の床屋に行って髪を切ってまいりました〜。ああ、すっきりした。

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2015年1月12日月曜日

愛知の地元のお酒

愛知にも地酒が有ります。

名古屋に来た時は特に愛知にはそんなものはないだろうと思っていたんですが、病院の酒呑みに聞くと「ある」とのこと、ではということで銘柄を聞いたところ「」と言う言葉が返って来ました。その後何回かの呑み会でその「空」を実際にのむ機会がありました。

感想から言うと「美味いけど、激ウマというほどか?」というものです。まあ、酔っ払っているから味がわかんねー状態になっているというのが本当のところでしょうが。w あと、自分が好きなのが超辛口なので、美味いと思いつつもイマイチ自分の舌に染みこんで来ないのかもしれません。

では他にはということで伺ったところ、同じ酒造の「吟」が美味いということでしたが、こちらの方は口にしたことも有りません。取り敢えずは空を買って家飲みしてみますか。

ところがこの酒結構高いんですよね。予約の方法がベラボウでして、ここに書いてあるんですがこれまたマジかいなというような方法。びっくりです。まあ、ミシュランと同じで取り敢えず物珍しさが価格を釣り上げてるのかと言う気もしますが、この味がわからんのか!と言われそうなのでこの話は終わりです。w

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2015年1月11日日曜日

C日新聞は2chをネタに?w

最近は新聞がネットのネタを取り上げて遅れてそれを論ずるという言うようなことが結構普通になってきました。

きょうはちょっとこれに関してギョッとするような事があったので一言。
一昨日、教授の退任記念パーティーに行った折の地下鉄の中で暇つぶしに2Chを見ていたらある男性が20才になる直前の最後の日に何もしていないことを嘆くスレッドだったのですが、その中で下のYouTubeに出てくるような話が出てきていたのでした。(まずは見てみてください。まあ、僕の世代はこのCMを覚えている人もいるかも?)
これに関しては、既に古典的な話としてネット上でもいろいろと議論されているようですが、私は一見して「粋な男だな」って感じました。それも舌打ちしたくなるくらいかっこいい発言。理由は簡単で、自分自身はとてもこんな粋な発言が咄嗟に出てくるようなスマートさと粋なものの見方が出来る男ではないから。無粋の塊なんです。w

粋というとどうしても、私が大好きで全巻読んだ鬼平犯科帳に出てくる長谷川平蔵の発言や生き方を思い出すんですが、なかなかその手の「粋」の全体像については小さな脳味噌では咀嚼しきれません。
こういったことに関して直ぐ思い出すのは九鬼周造の「いき」の構造ですが、一回読んで勉強してみますかね?

ところで、驚いたというのは日曜日の某C日新聞のC日春秋という、アカヒで言えば天声人語にあたるコラム欄。なんだか良くわからない引用の中にこの酒場の男の話が突っ込まれているのですが、小論文の採点で言えば多分落選クラス。
たまたま2ちゃんで出てきたのが昨日だったからなのか、この話が偶然出たのか、、、話の突っ込み方が余りにも不自然なコラムなので昨日偶然メインストリームに出てきたこの2ちゃんの話と、新聞のコラムがその日の翌朝というのがあったものでついつい勘繰ってしまいました。大C日新聞様が2ちゃんなんて読むわけ無いしね!

下衆の勘ぐりです。粋とは程遠い私でした。w

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2015年1月10日土曜日

食品への異物混入問題に思う

マックの緑肉問題から始まった感じで、いろいろな食品偽装問題が口火になったんでしょうが、マスコミのみならずネットでも「食い物の安全」に関する話題が途切れる日はあまり無いような気がします。

最近では偽装のみならず、食品にゴキブリ、義歯、ビニールの紐様のもの、ミミズ、昆虫の破片その他諸々の実にありとあらゆるいわゆる”異物”の報告がネットやマスコミに次々に出ていますが、殆ど食うもんねーじゃんという位、あちこちの大小の会社が激しく叩かれて吊るしあげられているように私には感じられます。

問題が起きた時にそれにどう対応するのかというリスクマネージメントの差がその後の明暗を分けるというような話もあちこちに書いてありますが、私はそうかいなという気がします。無論、不味すぎるマネジメントは火に油を注ぐ結果になることは解りやすいですし、実際マックのカサノバの対応などはとても当事者とはいえないような、如何にも上から目線の「私の責任じゃない!」的な幼稚なもので、カナダからやってきた異星人らしくてナカナカのオバハンやの~、位には思ったのですが、案の定その次の月からはマックの売上は激減を続けることになっており、今回の異物混入の件が起きるまでもなく、多分飛ばされる事になるのは既定路線でしょう。

実際は、今回の異物混入事件のような事は今までもそしてこれからも無くなることはないでしょうね。
人がそこに介在している限りは、製造現場で髪や物を落としたり、自然と昆虫が素材から混じったりというようなことが今後も「必ず」起き続けます。「起き続けるハズ」と言うレベルでは無く「必ず起き続ける」というのが当たり前で、日本人の清潔志向と相俟って、いつもの様に製品に完璧を求める消費者との間で永遠の品質改善の努力を続ける試みが続くだけでしょう。

そして、今回のこともまたある程度まで盛り上がっていったところで、皆が飽きてきてそれを追うようにマスゴミが報じなくなり、取り敢えずは一旦話が収まる、、、そしてまた、何時かは同じような話が繰り返され、今回の一連の事柄が歴史として報道されるということになるだけだと思います。まあ、マックがどれほど売上を落とすかは個人的には賭け事の対象としたいくらい興味津々ではあるのですが、そう簡単には倒れますまい。

企業としては取り敢えずココは首を引っ込めて姿勢を低くして、忘れっぽい消費者達の記憶が薄れていくのを待つのでしょうね。

そう言えば、今日病院の人達と初めて食いに行った美味しいと評判の定食屋さん、ほんとうにビックリするほど美味しくて、ブリの照り焼きを大人気なくバクバク食べてしまいました。いやあ、日本に帰ってくるとこんなうまいもんがあるんじゃのーと言う位の美味さ!
途中で御飯の丼の中に5センチ位の長さの髪の毛が入っていたのですが、それはコッソリと摘んで取り分けて見えないように床にピーーンと弾きました。w こんな美味いもんを食わせてもらっているのに、野暮なクレームなんかつける気などサラサラ無いので。

しかし、食い物って自分で作ってる時でもいろいろ混じってるんだけど、みんな細かいよね。大概の物喰っても人間そう簡単にはくたばりません。私個人的には、適度なバランスと適切な分量のものを適切な時間にゆっくり食う事こそが大事だと思ってます。異物よりも緑肉のような偽装のほうがよっぽど酷いと思うけど、異物混入も中国のような直接人の命を奪うようなレベルの酷いことは「国産」の食い物だったら起きないだろうと私は思っているんですが、、、。

チョッと楽天的かな?日本人性善説を信じる私でした。

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2015年1月9日金曜日

教授の退任記念パーティー

今日は昨日に引き続いての外出。

体調は良くなったのでそれ自身はよかったんですが、呑み過ぎには注意です。w
名古屋の金山にあるANAクラウンプラザホテル・グランコートというやたら名前の長いホテルでした。あとで他の人達に名前を言った所、名古屋の人だったら結構その名前は知られているようですが、私は知りませんでした。
ANA系列のホテルというのは成田の傍のものもそうだったように、リストラの一環として売られたり名前が変わって経営というようなものが多かったので、こういったものが未だある名古屋というのは、ANAにとってもまだ系列の中に持っておいても利益の充分に出てくる優良物件の一つなんでしょうね。

さて会合は私が名古屋大学で大学院卒業後のポスドク家業の第一歩を踏み出し、アメリカに行く直前に一年半ほどをすごしたときにちょうど名大で教授としてのキャリアを築き始められた先生の退任記念だったのですが、就任からあっと言う間に二十年経ったのだなというのが不思議な感じでした。(独立行政法人となってからは体感とは言わず退任というようですね。)

受付のエリア周辺には本当に懐かしい顔が続々と集まってきて思わず立ち話が長くなってしまいました。当時秘書だった女の子達も今では立派に家庭を築いて育児に大忙しの日々を送っていたり、学生さん達も今では立派なドクターになっていたりと、自分がおっさんになった理由が良く分かる現象をあちこちで確認させられました。w

日本中、世界中から集まってきた連中はオッサン連中はほとんどが教授か准教授、医療の道に戻った連中もXX部長とか副院長とかいう肩書ばっかりの人間ばっかりで、未だに良い意味で我儘な人生を謳歌しているようでした。
会合では数多くのスライドで我々の過去や私が居なくなった後のラボの発展の様子も次々に音楽とともに映しだされましたが、そこに居合わせたオッサン連中は、まるで昨日の事のようにその写真の中の若かった(幼かった?)ころの自分達の想い出を語り合ったのでした。そしてそれは直ぐ傍にあった二次会の場所でも同じ・・・。

徒手空拳だった頃に知り合った人間どうしの絆は死ぬまで切れないものだということを痛感した一晩でした。

今の自分の基礎を作ってくれたのはいろんな意味でこの先生と、この教室に居た連中だったのだなと改めて確認した素敵な夜でした。

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さよならパーティー

今日は病院内のある部署に勤めているある男性若手職員のさよならパーティーに呼ばれて参加しました。

昨日具合が悪かったのに、、、というところですが、これは彼の一生と僕の一生の間に一回しか無いことなので無理をおしてでも参加ということで。
まず一次会は生まれて初めて行った牛角でした。この牛角って所は確か何年か前、自分がアメリカに居た頃になんかでっかい問題起こして一回潰れかけたようなとこじゃなかったっけ?等と頭の中に疑問がよぎったのですが(食中毒問題ですね!)、取り敢えずそれは心のなかにしまっておいて終業後直行。

とにかくどんなもんか食べてみるべいとう事で食べ始めたのですが、結構おいしかったですね。
問題はその時一緒に飲んだ日本酒でした!何故か飲み初めの時点から「今日はビールは止めて日本酒」というモードに入っておりましたので、そこにあった安酒(それしか無かった)の「豪快」というのを頼んでグイグイと呑んで行きました。
二号トックリをガンガンと積み上げていった所かなりエネルギーが充満してきて久しぶりに馬鹿騒ぎ。これは明日具合悪くなるかもと思いながらも、今度は馴染みのベコヤへと河岸を移しての呑み会。ココでも大いに飲み食いしてしまい、お腹がぽってりなるのを感じつつ、最後はきちんとお会計を済ませてタクシーを拾って帰宅いたしましたが、、、。

どうやって服を着替えて、どうやって寝床についたのか結局思い出せないままでした。w
オッサンアカンな、こんなことでは・・・。

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2015年1月7日水曜日

具合悪くて早引け・・・

やっぱ歳ですかね・・・。

この数日調子が悪くて参っていたのですが、遂に本日は早退と相成りました。
昼間では頑張ってみたのですが、その状態で入った病院食堂の昼飯は、とても食う気が起きないてんぷら料理でした。脂を見ただけでオエッという気になってしまいましたので、握りしめた食券をもう一度財布にしまい、そのまま帰宅となりました。

血圧なんかはずっと正常なんですが、この年末年始の仕事が堪えたのか、体は正直です。まあ、救急外来をするエマージェンシールームのチーフが30代だというのは「そうでないと体が持たないから」というのが正直なところだと思います。

実際、私の知っていた先生でNICUのヘッドだった方は30代で脳出血を起こし、重い後遺症でセミリタイア状態でした。40代や50代でもスポーツマンのような先生や、何時も軽い躁状態のような先生だったら勿論ERのヘッドは勤まるでしょうが、私などのようなポンコツでは到底無理。w患者さんより先に逝ってしまうのは確実です。

今日はほかの内科のドクター方にお願いして業務を引き継ぎして頂き、家に帰って二時過ぎからミノムシのように布団にくるまってグーグー眠っていました。それから約六時間後に起きだして(一度だけ病院からの電話で呼び出されましたが)鯖の味噌煮の缶詰をパカンと開けて少し温め、そのまま食べて終わり。
何時もに比べてはるかに味気ないものでしたが、食べないと元気が出ないので無理して押し込みました。
取り敢えずこの時点でかなり回復していたのですが、状態が更に改善するようにオッサンの夜更かしは「無し」ということにして再び布団に包まって寝ました。

加齢を感じる40代最後の冬です。w

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